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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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マリアたちの選ぶ途 -Le choix du saint-・9

ちょいちょいこれこれ黒マリ。


あんた、とっても大事な説明が抜け落ちてるわよ。


ええとですね。


聖院のマリアリーゼこと通称白マリです。


で、前回は黒マリが聖院世界とその時間軸に紐つけされてる方の連邦地球の寒冷化・氷河期への対策について話をしてくれています。


しかぁし。


肝心のことがすっぽぽぽぽぽーーーーーーーんと抜けてるのですよっ。


あのね。


現状でNBへは民間人の渡航は不可能な建前です。


しかし、現実にはNB側に建設された工場やら他の産業施設、あるいは教育施設で働いたり、NB政府が招いた人を受け入れています。


では、そう言う方々はどうやってNBへ入国できているのか。


まず一番楽で簡単なのは、エマちゃんかあたしに頼むか、一緒にくっついていく方法です。


で、この能力はMIDIシリーズと言われている人間形全領域迎撃戦闘機MIKLA-20以降が特に強化されてまして、あたしやアルトの体もM-IKLA-21というシリーズに分類される人工身体に切り替わっています。


で、この身体になると何ができるのか。


スティックス・ドライブレベル4という超光速航法に分類される能力なんですけどね、たとえばあたし自身だけじゃなくてあたしがこれにしようって思った対象物を、好きな場所に飛ばせるのです。


それも、時間軸を進めたり遡ったりも含めて。


この能力を最大限度に活用してるのが、実は聖院でも痴女皇国でも採用している「瞬間更衣システム」なのです。


あれ、MIDIシリーズのこの能力を使って実現してるんですよ。


もっとも、ほぼフルオートで処理されていってますけどね。


ちなみにこの能力は一種の武器としても使えます。


対象を太陽や他の恒星の中や、超新星やブラックホールのすぐ前に飛ばしたり別次元に捨てることもできますから。


(もったいないお化けが出るからせんといてください。資源は有効活用するもんでっせ聖院ねーさん)


痴女皇国の方のエマちゃんにはこういう風に怒られましたが、まぁ、やろうと思えばできる次元の話と記憶しておいてください。


つまり、あたしの祖父と再婚相手が忽然と地球に現れたり、あるいはあたしが向こうに行く時はまずこの能力で行ってます。


聖院金衣能力でも似たことはできますが、精気をバカみたいに消費します。


かつてアレーゼおばさまが黒金剛という最凶級の懲罰器具兼呪具を使って獣帯級航宙駆逐艦一隻そっくり聖院世界に呼び込んでしまったことがありますが、あの当時のおばさまが子供を出産するのに近い生命力や精気を消費するほどの危険行為だったんですよ。


もっとも、その時のごったごたの後始末の際の出来事の一つで、あたしが生まれたようなものなんですが。


で、この方法の欠点。


あたしが認めた人や物でないと、向こうに持って行けません。


つまり、言ってみればあたしがNB政府の入国管理官や税関検査官として該当する事物のNB本土への上陸を認証する役目になるんです。


そうですよ。


ちゃんと審査してるんです。


ということは、他の手段で行こうとしても、必ずどっかでNBへの入国審査や税関検査が入るってことになります。


そしてサン=テクジュペリ型という宇宙船を量産してる話が出てましたけど、あれで行く場合は連邦政府の発行する大気圏外旅券だけで済まないんですよ、必要とされる書類。


まず英国の大使館か天王寺にあるNBの大使館または領事館へ出向いてNBへの入国手続きや審査を事前に受けておく必要があります。


そしてNB行きのお船の場合、痴女皇国の室見理恵さんいわくの「ゆーろすたー方式」が採用されています。


この方式だと、乗った瞬間またはNB行きの船に乗り込むために静止衛星軌道上のステーションの乗船待機エリアに入った瞬間からNBに入国した扱いになってしまうそうです。


つまり、そこから先はNBの法律で管理されるのです。


いえ、単純に管理されるだけじゃありませんよ。


黒マリが言ってた「NBと連邦政府の間、実のところ公式には停戦協定すらまともに結んでない」件があります。


つまり、単純にお互いがお互いを攻撃してないだけで、自発的に戦闘を休んでるから休戦状態になってるだけという建前なのです。


これが外交面でも影響しているのが「NBの大使館なり領事館なりの外交官駐在施設はコモンウェルス構成国として英国領内に常設を認められているか、さもなくば英国の外交官施設に間借りしてる」件に尽きます。


そんな状況ですから、NB本土には英国以外の在外公館は存在しません。


ええ、行きのお船や出国手続き後の隔離エリアに入った後でトラブルや犯罪を起こしても、その人の所属国家に泣きつくことすらできなくなるんです。


そして…NBや英国に都合の悪い人は「行くことすらできません」。


これが、うちの祖父…ヘンリー・ワーズワースが言う「NBへの避難を希望される際には我が国民となることを宣誓頂く必要がある。しかし、私としては連邦地球の優秀な方々がNB国民として私たちの同胞に加わる意志を示されることを大いに歓迎したい」という、嫌味たっぷり皮肉た〜〜〜〜っぷりな声明に繋がるんですよ。


つまり、こっちのメガネに叶う人でないと来れないわけです。


なら、まだ連邦政府が実施している太陽系内可住領域増加事業に乗っかってNB以外の連邦政府主権が通る場所に移り住む方がまだ簡単ですよねぇ。


で、それでも助けてくれって言われたら…その時はですね。


痴女皇国世界のNB…それもルーン大陸にご案内しようかって思うんですよ。


ええ、聖院規範に則ってますでしょ。


死ぬわけじゃありませんし、助けてあげる代償も即時、頂戴することになりますから。


ええ、苗床の餌になるものを生産する作業に従事頂くことになると思います。


ルーン大陸の罰姦聖母教会魔尼派の運営する教会荘園、片っ端から回ってるおねねちゃんって江戸時代に該当する比丘尼国出身の高利貸しの娘さんだと大笑いしてくれると思うんですけど、私たちは助けた代償は必ず頂きますし、頂くための仕掛けはありますから。


それと、重要なことをお伝えしましょう。


痴女皇国世界と、聖院世界の精気プールという貯留貯蔵管理次元時空間。


共通化、されたんですよ…。


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白マリ「これがどういうことなのか。はい、ルーン大陸の実質統治者のエロフのイリヤさんっ」


いりや「ううううう…つまり、聖院で収集した精気も痴女皇国で収集した精気も同じ場所に行ってしまうということはぁ、ですね」


べらこ「聖院側に苗床置く必要なくなります。聖母像に代わる精気授受アンテナは置いてもらう必要がありますけど」


黒マリ「つまり、聖院サイドで不要になったり余剰だっていう人たちでもさ、痴女皇国に持ち込んで処理できるし、もらえるもんはきっちり頂けるって寸法になるんだよね(にやり)」

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