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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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うつされた学園 -sodródó tanterem-・3

(ただ、ろくでもない呪いが今、このルーン大陸に蔓延しつつあります…)


マルヴィレから届く、困り果てた体の心話。


(詳細は悪魔の谷城でお聞きを…マリアンヌ様と痴女皇国のタナカ内務局長がお待ちだそうです…)


(ああそうか、雅美さんもルーン大陸…わけても学園都市のテコ入れのために分体出されてまで呼ばれてたんやったな…)


で、ジーナ様に話をお聞きしますとですね。


諸々あって、マリアンヌ様がルーン大陸の総督…オダイカンサマとかいう立場の地位に就任されて、それまでのオダイカンサマだったリンジーさんがその、学び舎の街の長になったそうですけどね。


単に、学び舎のまちを遥か数万歩里かなたの魔王城の近くに移しただけではない事態が生じているらしいのです。


それはそれで到着後に詳細な話を聞いた方が良いというマルヴィレの話もありますから、とりあえずはルーン大陸の特徴を教わることにしましょう。


この大きな陸地、原型となった流刑地大陸だけでも、かつてのリュネ世界の陸地がいくつ入るのやらというほどの広大な代物だそうです。


(ブリスベンがあるクイーンズランド州はもちろん、ニューサウスウェールズ州だけでもリュネ世界の陸地と海の表面積よりでかいからな…)


ですので、リュネ世界、わけても西方族の人口を増やせる場所として期待がかかっているそうです。


しかし、現状では…いえ、飛んでいてもわかります。


淫化の海岸沿いの俗地や赤玉砂漠はもちろん、あの堀尻悪(ほりびあ)痴里(ちり)に匹敵する砂と岩と土くれしか目に入らぬような不毛の地や、草木もまばらで緑色が目立たない土地だらけ。


しかし、確実にその面積を減らしていくが如く、いくつかの湖のほとりを中心に緑色が広がっているのです。


そして、このスケアクロウが目指す彼方の西の山々にも、一定以下の低さの山地には特に緑色が目立つのです。


つまり、淫化の神域同様に草木生い茂る土地に家畜を育てたり、田畑を作れる環境が作られているのでしょう。


上から見ても、整然と四角四方に区切られている畑とおぼしき区画が広がっているところが目立ちましたから。


(マリアンヌや理恵ちゃんによれば、まず砂嵐を発生させたり昼夜の寒暖差を生じさせたり乾燥の原因になる砂漠を緑化することから始めたそうやけど…)


(はいはい室見ですよ。とりあえず現状ではこのルーン大陸全域、最低でも1日1回は人工降雨に晒されます。これだけでも地表に散布した粘菌や魔毒苔ベースの地衣類の繁殖には充分です。そして死滅した魔毒苔や地衣類の死骸が腐敗して発生した有機物をベースにして、新たな地衣類が繁殖することで砂を土に変えていくプロセスを実行してるんですよ。ただ…その助剤となるチン◯ネックスを通常型とするか、ボッ◯ダスで行くかは地下資源の調査結果で変えてますけどね…)


で、室見様によれば、砂を土と変えた土地に今度は雑草や低い木の種子を撒いて草原に変えるのだそうです。


(早いと砂漠から畑にするまで1ヶ月どころか1週間もかかりませんよ。ただ、生態系をどうするかで話がまた変わりますから、一気にルーン大陸の全土を緑化するのに待ったはかけてるんです。まぁ現時点で可耕地面積はルーン大陸の3割ってとこですかね)


あー、それ、マルハレータ殿下からもお聞きしましたね…確か堀尻悪でも流刑地大陸でも緑の大地に変えるのは今や容易いが、砂漠を緑に変えることで死に絶える生き物もいるから全部を一気に変えず、順を追って畑地に変えておると…。


(でも、オーストラリアなんて国土の95%が砂漠または荒地なんですけど、残り5%の土地を使うだけでも充分な農業生産量が出るんです。ましてや既存の生態系が存在して保護のための措置も講じる必要がある流刑地大陸と違って、ゼロから造成されたルーン大陸じゃ、はっきり言って国土の7割は田畑か牧畜用にすることができますよ)


と、豪語される室見様。


つまり、ろくな生き物がまだ存在しない状態だからこそ、やりたい放題に開発することも可能と申されるのです。


で、現状ではリュネの大地におった生き物を移した他、痴女皇国世界でも有用とされた家畜や作物の生育を行うことにしておると聞かされます。


何せ、リュネではそちらで言う雑穀のようなものが主食だったのです。


はっきり言えば、痴女皇国の手が入る直前の淫化帝国や明日輝の食事の類似でした。


しかし、痴女皇国が手がけた農産物による救援支給品の味に西方族もリュネ族も負けました。


そして、潤沢に作物を育てられる新天地であった淫化に移住した連中は、その豊かさに驚嘆する結果となったのです…。


(なもんで、ルーン大陸ではもっと驚いてもらえる場所にするつもりです。そして、それをしないとNB国民を増やすだけの食糧増産もおぼつきませんからね…)


ええ、食糧増産を焦る明確な理由、フランシスカさんからもはっきりと聞かされています…その衝撃的な内容、今は全てを明かせませんが。


そしてルーン大陸での開発のやり方の流用で、エヌビーの星に広がる他の土地も人が住めるようにいじっていく予定であると。


で、それが本気だとわかるのは、川です。


淫化の俗地…例えば離魔(りま)だと、街を分かつリマク川という川が流れています。


ですがこのリマク川、乾季には枯れ川になることもあったのです。


しかし、今のリマク川は絶対にいつ行こうが、海に向けて水が流れておるのです。


そして、大地のところどころに見える川には涸れ川も見えますが、多くは水を湛えて流れておるのです。


これは、淫化の領土にされた淫化尼僧尊もかくや、の光景では。


ええ、淫化尼僧尊ではその雨の量から来る大河の流れが、その広大な流域に恵みをもたらしております。


そして、痴女皇国の技術ならば洪水を制御することが可能なのも存じております。


(まぁ、水が流れずに盆地の底に溜まる感じの場所もあるんですけどね…今から来られる悪魔の谷がまさにそれなんですよ…魔毒汚染対策の関係で、ルーン湖と名付けられた湖から出る川を直接には作れないんです…)

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