表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

309/385

大草原の小さな城 - Little Castle on the Prairie-・12

さてさて、フレデリック・ワーズワースという男の子。


本当なら、プレップスクールを通り越してパブリックスクール在学中のはずなのです。


んで、わたくし高木マリアンヌと地球歴年齢は1年も違わんはずなのです。


しかし、齢16歳にして飛び級進級が認められ、現在は大学生です。


なんでこうなるのか。


(歴史上の有名人で言えばシャーリー・テンプルやアシモフにホーキングなんかがそうだったな。あと数学者だったけど世捨て人になった上に爆弾魔テロリストとして悪名を轟かせたカジンスキーなんかもそうか)


(リーゼ姉、NBに飛び級制度があるのは知ってるけどさ、それでもフレデリック君って異常じゃない?)


(そんなわけはない〜るるる〜クリス父さんもその部類〜)


で、うちの姉は放っておくとしても、フレデリックですよ。


実は彼、アグネスおばさまのお腹にいた時からちょっとした細工が入ってたらしいのです。


で、彼の実兄でもあるクリス父さんの頭の出来ですが、17歳であわや日本の大学の客員研究員に任じられかけたものの、当時のNBと地球の政治的緊張に配慮して英国からの留学生という名目で微生物工学関係の研究室に出入りしていたことがありました。


つまり、かなり頭がいい部類どころか、もしかするともう何年かすれば、歴史上の天才の1人に数えられているかも知れない部類なんですよ、クリス父さん。


ウィルスレベルの微小な存在や、その細胞内の遺伝子構造を解析する設備こそ必要でしたが、NBの惑星開拓に必要だった粘菌型の半生体生物の製造や、駄洒落菌の研究と派生製造物の生産など、父さんの残した功績は非常に大きいんだそうです、リーゼ姉いわく。


で、その兄と同じ父親から生まれたフレデリック。


ヘンリー・ワーズワースお祖父様はもちろん、母親のアグネスさんの身長の高さを引き継いだせいか、現状でも180cmはあるんです。


ええ、ジーナかーさんでも「えっらい伸びたなぁ」とか言ってたくらいで。


そして、引き継いだのは身長や容貌だけではありません。


頭の方も、それなりに…いえ、あたしが疑ってるのは、リーゼ姉がいらんことしてないかという件です。


過去の偉人で強烈な飛び級を成し遂げられた方と比較しても、同等以上じゃないですか。


おまけに、どうやら…クリス父さんの得意分野だった生物工学系の研究適性がありそうなんですよ。


(それでファインテックの茸島支社改めルーン大陸支社の研究所送りに…)


(そうなんだよね…マリアンヌがルーン大陸に派遣されるとかあったからね…それに、今のファインテックの微生物工学研究ラボラトリの主力、ルーン大陸に置かれてるし…)


で、この件を話しているのは、そのルーン大陸支社の支社長社宅…かつてクリス父さんが茸島で住んでいた際の住宅そのものの室内なのです。


そして、移築されたのは父さんの居宅だったこの住宅…痴女皇国茸島保養所の皇族別荘と基本設計は同じという、割と贅沢な建物だけじゃないんです…ええ、茸島にあったファインテックの建物群はあらかた、このルーン大陸はデビルズバレーと呼ばれた一帯の盆地めいた場所の草原に移築されてしまっています。


そして、この支社工場を中心とした町づくりの結果、こんな感じにルーン大陸西方の山の中も山の中に「滋賀県くらいの大きさの盆地作られて琵琶湖くらいの面積の人造湖もできました」となったのです。


/////////////

///ルーン湖(人造湖)//

/////////////

--------------

 悪魔の谷城 |ファインテック支社

    ◯◼️ |工場敷地

    ◯  --------

    ||  --------

    ||  |倉庫街・トラックヤード

===⬜︎⬜︎⬜︎==NBRail 悪魔の谷支線====

デビルズバレー駅 南北縦断線経由で→

        ルーン王城市へ


    ◯魔王城

---------------------------------------------


で、悪魔の谷(デビルズバレー)城からちょっと歩くとすぐルーン大陸支社の正門がありますが、実は支社長宅ですけどね。


悪魔の谷城の北砦のすぐ横に建ってます。


理由。


支社の中の人に見せたくないからです、中でやってること。


何せ、茸島にこの支社長宅があった時代は絶林檎の林で隠せましたけど、このルーン大陸の西側の気候では絶林檎の栽培にはあまり向かないのが判明してましてね。


しかし、それなら他の樹木で代替しても…と思ったんですが、フレデリックには却下されました。


なんでかと言うと、この社宅やデビルズバレー城のすぐ北に広がる人造湖と、その対岸の山の眺めを遮るものがない方がいいという意見を出されたからなのです。


つまり、このデビルズバレー盆地一帯、とりあえずは最初から高い木で森を造成するよりも、まずは草原から造成していって植生が安定してから森なり林も増やしていくかという話になっております。


そして、この盆地自体が標高4〜600メートルと、そこそこ高い場所にあることから、高地での栽培に実績のある作物や、あまり暑さに強くない家畜の牧畜地として開拓と供用が開始されているのです。


(ルーン湖自体が結構大きな湖だし、淡水魚の養殖や放流でも成果が出せそうだしね…)


(周りの山地もヤギなどの牧羊や棚畑で収穫を出せているし…)


ええ、NB本土の他の大陸の開拓が進むまでは、放射能検査処置が必要とはいえど、ルーン大陸発の産品は食料だけでも期待されるところ大、なのです。


で、この雄大な風景ですが、実は茸島別荘時代からの経緯があって、この支社長宅は平家建てなのです…。


一方、ちょっと西側にあるデビルズバレー城の北砦と南砦、それぞれが二階建ての住宅くらいはある城壁が聳えております。


「この北砦と南砦、それぞれミス・リンジーとアグネス母様が住むんだよね…」


そうですよ。


出来たらどっちかの方がいいなぁとかフレデリックが言ってますけど、そもそもこのデビルズバレー城を築いてもろうた経緯がですね、城の中でやっとることを周囲に見せたくないから、なのです。


(それを言い出すと僕とマリアンヌのあれこれも)


(まぁ、痴女皇国関係者なら「そういうことの内容」は差し止めが入らない限りはエロ本にされてしまうんだけど…)


ちなみにフレデリックとあたしの「そういうこと」については差し止め対象です。


それとですねぇ。


フレデリックが飛び級できた、もう一つの理由をお教えしておきましょうか。


んで、あたしの聖環であることへの許可を出してから、白金衣に更衣します。


と申しますのも、今から起きるプロセスについてはですね。


本来なら助平行為が介在しないと起きないのです。


それを省略するためにもですね、あたしが金衣状態になっておく必要があるのですよっ。


では、フレデリックの身に何が起きるのか。


まず、強制更衣でフレデリックの服が変わります。


ええ、永場王国関係者や痴女皇国・中央アジア行政支局関係者がいたら目を点にしたでしょう。


そうです、罰姦聖母教会魔尼派または魔尼派慈母宗の偽女種用尼僧服に変わってしまったのです、フレデリックが着ていた服。


そればかりか、彼の体も激変します。


髪の毛は伸び、体のあちこちが引き締まったり膨らんだり。


そうです、フレデリックを指導偽女種にした上で、飛び級だの大学入学試験を受けさせてんですよ、関係者がぁっ。


ですから、クリス父さんの知識や記憶を受け継いだり、他の研究者の頭の中を移植するのも楽なものだそうです。


(でもマリアンヌもハイスクールや大学で似たようなチートを…)


(フレデリック。あんたと同じであたしも無理に大人にされたよーなもんなのよっ)


ええ。


この腹いせは、フレデリックの身体でさせてもらいましょう。


それにですねぇ。


あんたとの後継作りが必須だって言われとるでしょうが。


何のためにあんたが小学生の頃から機会を作られては接触を余儀なくさせられておったのやら。


ええそうですよ。


この子の童貞、あたしとアグネスおばさまで奪ったようなも…あわわわわわわ。


「でも、そのおばさまはまだ、苗床の中なんだよね…」


「そりゃそうよ…今、苗床から出してきたらクリス父さんと何をおっ始めるかわかんないからね…そうなると今度こそ延命が利かなくなるし、おばさまにしても下手に子作りしてるからね…苗床での延命処理が進むまでは南砦は無人には近いんだけど…」


ただ、北砦の方はリンジーさんとジーザスくんが住んでますからねぇ。


で、あたしは偽女種になっても身長同じくらいのフレデリックを抱っこすると、ひょいっと跳躍して北砦の屋上に立ってしまいます。


で、ここから南砦へは連絡通路を兼ねた城壁の上を通って行けばすぐ。


ただし、リンジーさん親子の邪魔はしたくないので、そろーっと、こそーっと。


(聞こえてますし痴女種視覚なら見えてます。まぁ、北砦からの眺めが良いのは理解してますから、そういうことさえ始めないのであればどうぞごゆっくり)


つまり、痴女皇国の痴女種と偽女種がやるような騒音振動行為は控えて欲しいが、普通の人間としてのおデートのような用途であればあれこれ言いませんということなのです。


「でもさぁマリアンヌ…仮に僕との間に子供を作ったとしても、ワーズワース家の子になるんじゃないかな…」


「もとよりその予定でしょ。スクルドさんも言ってたけどさ、高木家の跡取りじゃなくてワーズワース家の跡取りを作るって話だからね…」


そうです、ルルドでの預言…「どこでもよい」を果たす時らしいのですよ。


どこでもいいって言われてんのに、NBに来るのもおかしな話ではありますけど、NB担当の運命の神様と、連邦地球のルルドを仕切ってる神様はまた、別らしいのです。


(あいつらの領分だとアナンケーの紡錘ってのがあってね、私たちノルニルのウルザルブルン(うるどのいずみ)に近いものなんだけど…ま、NBにいる間は高木マリアンヌでなくてマリアンヌ・ワーズワースとしてやることやってくれたら私はあれこれ言いません。あとは好きにしなさい…と言いたいけど、一つだけ)


これは、吉村アイリーンさん…スクルドさんからの心話です。


(フレデリック・ワーズワースと子作りする際は絶対にその子をオカマにするな。以上)


えええええええ。


しかし、この言いつけを守らんと危ないってのは、他ならぬクリス父さんやアグネスおばさまやベラちゃんが証明してしまっているのです。


ですから、残念ですがフレデリックを普通の少年…にしてはガタイがいいんですけど、とにかく普通の人間男性に戻してしまいます。


まぁ、皆様が期待するアレっすけどね。


アレは急がんでもいいらしいんです。


期限は、1年間の間。


その間に種を仕込みさえすればエエらしいのです。


ただ、スクルドさんによれば、普通の人類より影響が少ないとはいえど、多少はNB星系の各惑星の配置で運勢が変動する余地があるから、ここぞという仕込み時を指示するのでその時にアレをした方がええでとも言われてます。


「絶対にそうしろって言われてないのがまた何ともだけど、こればかりはねぇ」


「マリアンヌの人間関係って、普通の人間から数を数えた方が早いのは分かってるけど、まぁ約束事が多いのは仕方ないよねぇ」


と、城の屋上から夕陽を眺める私とフレデリックです。


私の白金衣スタイルと大人モードの体はともかく、恋人同士に見えなくもないでしょう。


ですが、二人のこの付き合い、本人同士の意志でやってるわけではないんですよ。


百歩譲っても、お見合い結婚レベル。


ですから、フレデリックの子種をもろうてあたしが子供を出産した後のことは、本当に好きにしていいそうです。


ただ…出生児の性別などを無理に制御するな、とも。


産まれてくる子供が男か女かはまさに、運任せで決めろと言われてます。


ただ…連邦地球担当の運命の女神であるラケシスさんからは、ですね。


(たかぎマリアンヌ、おまえが何をのぞむかによってもかわるだろう…だが、たかぎスザンヌのうんめいの糸に引っ張られることもあるだろうから、そのときはおまえもちきゅうにいるはずだ)とも言われました。


ですから、フレデリック夫人にはならないそうなんですよ、あたし。


「なもんで、フレデリックが付き合いたい女性がいたら1年後に何かしとくれ。その頃にはあたしは地球に帰ってる可能性が高いから…」


と、突き放しておきますけどね、それに対するフレデリックのリアクションが、また。


「マリアンヌはNB(ここ)にいる気はないのかい?」


と、急に真顔で覗き込まれましても。


「いたくても、色々とあれこれが起きたらそっちに行かされるのが金衣資格者らしいのよ…今回でもルーン大陸行きとか、あたしが希望したわけじゃないからねぇ…あ、そうだ。フレデリックが延命すれば、いずれは絶対にあたしはNBに戻らざるを得ません。そして恐らくその時は…多数の人類の移住を伴っているでしょう。だからフレデリック、仮にあんたがあたしを指名する気なら、今すぐ指名しなくてもさ、いずれは時が解決するからね?」


----------------------------------------------


あんぬ「というわけで、ルーン大陸編の未成年版はここで一区切りです」


りっく「だけど、マリアンヌは本当にNBへ戻ることになる…んだよね?」


あんぬ「んで、この話ですが、ほんまはちょー国家機密です」


りっく「ええええええ」


あんぬ「だって考えてもみなさいよ…NB本土の各大陸の開発促進にさ、労働魔族を突っ込もうかってだけでも事情を知らない人にはとうてい聞かせられない危険な話題よ…特に、魔族のエサが何かってのを知られるのはね…」


じーな「そういうことやねんわ…で、アグネスさんが倒れたどっさくさに紛れてルーン大陸の開発関係法案でいくつか通したもんもあるけど、その1つが重婚法やな…一夫一妻、つまり嫁はんは1人でなくともええっちゅうあれや」


りっく「あー、アグネス母様がクリス兄さんの第二夫人になってしまったアレですか…」


じーな「それとな、頭の中はともかく、首から下の人種的にはロシア系なうちがNBの首相というのもな」


あんぬ「これがリンジーさんの首相指名とか、あたしやリーゼ姉が下院議員になるのならないのって話にも繋がってるんですよ…」


じーな「英国の長い歴史からするとアングロサクソンやない人種が王や貴族になった事例は結構あるにはあるんやけどな…ただ、あそこは元王妃が変死したりとか色々起きる国やからな…(汗)」


マリア「で、あたしなら首相できるって思ってるだろかーさん」


じーな「当たり前じゃ。誰が他におるんじゃ」


マリア「ふふふふふふ、ところがだね…」


すくるど「ジーナ・高木…マリアリーゼを大役にするのは諦めた方がいいかも知れないわよ…」


じーな「ええええええ…何かそういう事でも起きますんかいな…」


すくるど「まぁ、それは今後のお楽しみってことで…(ちなみに言っとくと私もNB首相の打診は受けてるけどね、偽装してる人物が日系アメリカ人だし…それはジーナ・高木がNB首相になるよりもさらに可能性は低いと思うわよ…)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ