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『ダンジョン配信中に「変身!」と叫んでみた。〜魔法使いばかりの世の中で、重装甲のバイク乗りがソロ攻略で無双する〜』  作者: じょんどぅ


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第5話:漆黒の刺客、もう一人の変身者



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## 第5話:漆黒の刺客、もう一人の変身者


「……ハルカ、奥に隠れてろ」


俺の言葉が終わるより早く、工房の重厚な鉄扉が内側へ向かって**『くの字』**に折れ曲がった。

凄まじい衝撃音。

火花と砂煙の中から、ゆっくりと「それ」は姿を現した。


「……嘘。扉の魔法障壁が、力任せに引き裂かれた……?」

背後でハルカが息を呑む。


煙の向こう側に立つ影。

それは俺と同じ、金属質の装甲を纏った「戦士」だった。

だが、俺の紅蓮ぐれんの輝きとは対照的に、そいつは深淵のような漆黒のボディに、不気味な紫色のラインが脈動している。


「……誰だ」


「名乗るほどの者ではない。だが、そのベルト……『アーク・ドライバー』の所有者として、貴様が相応しいか試しに来た」


そいつの腰にも、俺のものと酷似した、しかしより鋭利で攻撃的な形状のベルトが巻かれていた。


『待て待て待て! 敵も変身したぞ!?』

『何だあの黒いライダー……めちゃくちゃ強そうなんだが』

『これ、同接20万人突破したぞ! 歴史的瞬間だ!』


ドローンの映像が世界中に中継される中、黒い戦士――**『仮〇ラ✕ダー』**が、無造作に右手をかざした。


「ハッ!」


一瞬。

そいつが踏み込んだと思った瞬間、俺の胸部装甲に凄まじい衝撃が走った。

「ガハッ……!?」

防戦一方。俺は背後の旋盤をなぎ倒しながら、工房の壁まで吹き飛ばされる。


「遅いな。システムの同調率が低すぎる。貴様、その『力』をただの魔法の代用品だと思っているのか?」


ハデスが紫の炎を拳に纏わせ、容赦なく追撃してくる。

俺は間一髪でストライカー・ウィーラーの陰に隠れ、必死にレバーを叩いた。


「なめるな……! 変身!!」


**『――CONNECT GEAR: 00――』**


紅蓮の装甲が俺を包む。だが、変身の完了を待たず、ハデスの蹴りが俺の腹部を捉えた。

「ぐ……あああああッ!」


「変身の隙を突くのは、戦いの基本だ。貴様の戦いには『覚悟』が足りない」


ハデスが俺の首根っこを掴み、持ち上げる。

圧倒的な出力差。レベルの違うプレッシャー。

魔法至上主義の世界で、最強だと思っていた俺の「変身」が、今、赤子の手をひねるように圧倒されていた。


「レンさん!!」

ハルカが叫び、魔導レンチを投げつけるが、ハデスの背後から伸びた影のような触手がそれを容易く弾き飛ばす。


「やめろ……彼女には手を出すな……!」


俺は必死に腕を伸ばし、ハデスの装甲を掴んだ。

その瞬間、俺のベルトから警告音が鳴り響く。


**『――WARNING: SYSTEM INTERFERENCE(警告:システム干渉)――』**


「ほう……共鳴したか。ならば、見せてやろう。これが『真の変身』だ」


ハデスがベルトのレバーを三回、高速で往復させた。


**『――DEATH MARCH: EXECUTED(死の行進:執行)!!――』**


周囲の空間が歪み、重力が倍増する。

ハデスの全身から溢れ出した紫の炎が、巨大な鎌の形を成した。


「死ね。模造品の騎士よ」


振り下ろされる死神の鎌。

だが、その直前――。

俺のベルト、アーク・ドライバーの宝玉が、今まで見たこともないほど白熱し、耳を劈くような高周波を発した。


**『――EMERGENCY OVERDRIVE: UNLOCKED(緊急過負荷:解禁)!!――』**


俺の視界が真っ白に染まる。

俺の中に眠っていた「何か」が、ハデスのプレッシャーに反応して、強制的に覚醒しようとしていた。


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― 新着の感想 ―
>仮面ライダーハデス 『仮面ライダー』という単語は東映さんが商標登録されてた筈ですので…とりあえずマスクドバイカーみたいな、読んだ人が「あぁ、仮面ライダーが元ネタか」と解るニュアンスの名前に変えた方が…
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