表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ダンジョン配信中に「変身!」と叫んでみた。〜魔法使いばかりの世の中で、重装甲のバイク乗りがソロ攻略で無双する〜』  作者: じょんどぅ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/76

第51話:灰色の夜明け、目覚めし者たちの咆哮



---


## 第51話:灰色の夜明け、目覚めし者たちの咆哮


「……眩しいな。これが、本当の太陽か。」


レンは、崩れ落ちた第100層のガレキの上に立ち、地平線から昇る朝日を見つめていた。

デウス・エクスの消失と共に、シミュレーションの空は消え、世界は剥き出しになった。そこにあったのは、緑に飲み込まれ、錆びついた旧世界の廃墟と、どこまでも続く灰色の荒野。


管理局の地下都市にいた数億の人々は、強制休眠から目覚め、困惑と恐怖の中で地上へと這い出してきた。


「レンさん、見て……。みんな、泣いてるわ。」

変身を解いたハルカが、震える声で呟く。

200年ぶりに「本物の風」に吹かれた人々は、自由の喜びに震える者もいれば、守られた檻を失った絶望に崩れ落ちる者もいた。


だが、平和への道は遠かった。


「……認めない。こんな、不潔で不確定な世界など、私は認めないぞ!!」


荒野に響く怒号。振り返ると、そこにはゼノスの配下だった管理局の残党たちが、狂信的な瞳を輝かせて立っていた。彼らはデウス・エクスという「完璧な秩序」を失ったことに耐えられず、自分たちの身体を無理やり機械化し、暴徒と化していた。


彼らの中心に立つのは、ゼノスの隠し子であり、管理局の聖歌隊長だった青年・**エルム**。


デウスは死んだのではない。我々が、新たな神を組み上げるのだ! ……跪け、無知なる大衆よ!」


エルムが掲げたのは、デウス・エクスの破片から作り出された歪なドライバー――**『プロト・デウス』**。


「レン、あいつら正気じゃねえ……! せっかく自由になったってのに、また首輪を欲しがってやがる!」

海斗がアクセル・ドライバーを構えるが、連戦のダメージで火花が散り、うまく起動しない。


「……自由っていうのは、誰かに与えられるもんじゃない。自分で勝ち取り続けるもんだ。」


レンは、ボロボロになったアーク・ドライバーを腰に巻く。

神を倒し、究極のジェネシスは消えた。今のレンにあるのは、基本形態ストリクスの出力と、折れない意志だけだ。


「行くぞ……。ここからが、俺たちの『本当の人生』の始まりだッ!」


レンの変身。かつての輝かしい光はない。だが、朝日に照らされたその紅蓮の装甲は、どの形態よりも泥臭く、そして人間らしく輝いていた。


---



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ