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『ダンジョン配信中に「変身!」と叫んでみた。〜魔法使いばかりの世の中で、重装甲のバイク乗りがソロ攻略で無双する〜』  作者: じょんどぅ


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第33話:悪魔の血脈、断罪のプロパガンダ



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## 第33話:悪魔の血脈、断罪のプロパガンダ


「……やった、のか?」


立ち昇る黒煙の中、鋼鉄の巨人『ギガ・アームズ』が轟音と共に崩れ落ちる。俺の右脚からは白銀の火花が散り、装甲はボロボロだ。だが、確かに俺たちは勝った。


「レンさん、大丈夫!?」

駆け寄るハルカの笑顔。海斗とサキも、勝利のハイタッチを交わしている。

だが、その平穏を切り裂いたのは、ドローンの向こう側――世界中のモニターから漏れ聞こえてくる、**「悲鳴と罵声」**だった。


「……何だ? コメント欄の様子が……おかしい」


海斗が操作するホログラム画面。そこには、管理局の次長ゼノスが全チャンネルをジャックして演説する姿が映し出されていた。


『市民諸君。今、衝撃の真実が判明した。我々が「ヒーロー」と信じていた一条レン……彼こそが、200年前にこの世界を滅ぼし、人類を地下へ追いやった大罪人「ドクター・ストリクス」の完全なる再誕クローンであったのだ!』


画面が切り替わり、医療センターから盗み出されたデータが映し出される。

そこには、俺の遺伝子配列と、旧世界の破滅を招いたとされる狂気の科学者のデータが、100%一致するという残酷な証拠が並んでいた。


『彼は、人類を救うために戦っているのではない。深層に眠る「旧世界の最終兵器」を起動させ、今度こそ人類を根絶やしにするために、我々を欺いていたのだ!』


「……嘘だろ? 嘘だって言ってくれよ!」

『俺たち、悪魔の息子を応援してたのか!?』

『管理局の言ってたことが正しかったんだ……!』


瞬く間に、虹色だった配信画面が「殺せ」「消えろ」「裏切り者」という真っ赤な文字で埋め尽くされていく。

応援が力に変わる『アーク・システム』にとって、これは致命的だった。


**『――WARNING: NEGATIVE RESONANCE(警告:負の共鳴)――』**

**『――POWER OUTPUT DROP: 80%(出力80%低下)――』**


「う、あ……ああああッ!!」


装甲が泥のように剥がれ落ち、俺は冷たい瓦礫の上に叩きつけられた。

世界中からの「拒絶」が、物理的な重圧となって俺の精神を削る。


「……ふふ、ハハハハ! 素晴らしい、最高だ! 信頼が憎悪に変わる瞬間のエネルギーこそ、真の『絶望』の燃料だよ!」


瓦礫の陰から、プロフェッサーが拍手をしながら現れた。

彼は俺を見下ろし、残酷な真実を告げる。


「管理局も私も、同じ目的だよ。一条レン。君に『絶望』してもらうことだ。……さあ、世界に捨てられた気分はどうかな? 誰も君を愛さない。誰も君を信じない。……残ったのは、その忌まわしい『血』だけだ」


「……黙れ……」


俺は震える手で地面を掴んだ。

隣には、茫然自失とするハルカ、海斗、サキがいる。彼らもまた、世界中から「悪魔の協力者」として指名手配され、資産も居場所もすべてを奪われてしまった。


「……みんな、逃げろ。……俺と一緒にいたら、本当にお前たちまで……」


「……ふざけないで」


ハルカが、震える声で俺の手を握った。

「世界がアンタを何て呼ぼうが、私が整備してきたのは……私が信じてきたのは、200年前の幽霊じゃない! 今ここで、ボロボロになって戦ってる、お節介な一条レンよ!!」


「そうだよ! 血筋なんて関係ねえ、俺たちがこの目で見た『背中』が真実だ!!」


海斗とサキが、俺を囲むようにして武器を構える。

世界中の数億人が敵に回っても、目の前の三人が、俺を「人間」として繋ぎ止めていた。


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