第18話:見えない絆、不屈の反撃
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## 第18話:見えない絆、不屈の反撃
「……あいつら、やりやがったな」
第15層の隠れ家。海斗がモニターを見つめながら、怒りに声を震わせている。
管理局が発令した『共犯者認定法』。
それは、レンの配信を視聴し、支援コメントを送った市民を次々と拘束し、魔力を強制徴収するという暴挙だった。
画面には、ただ「頑張れ」と書き込んだだけの少年が、黄金の騎士たちに連行される映像が流れている。
「レンさん、これは私の怪我より深刻よ……。このままだと、あなたを信じた人たちが全員、不幸になっちゃう」
ハルカが包帯の巻かれた手で、俺の袖を掴んだ。
俺はドライバーを握りしめる。
エボルブ・フォームの冷徹な感覚がまだ指先に残っている。だが、今の俺の胸にあるのは、計算機には弾き出せない「怒り」だ。
「……海斗、カメラを回せ。今度は逃げるためじゃない。**『宣戦布告』**だ」
配信が開始される。
一瞬で跳ね上がる視聴者数。だが、コメント欄は以前と違い、恐怖に怯える声や、当局を恐れて沈黙する人々で溢れていた。
「管理局の連中に告ぐ。……罪のない人々を巻き込むのが、お前たちの言う『秩序』か?」
俺はカメラを真っ直ぐに見据える。
「俺を捕らえたいなら、第20層『審判の祭壇』まで来い。そこに、俺たちの拠点を構える。……隠れもしないし、逃げもしない。正々堂々と、お前たちのすべての戦力を叩き潰してやる」
世界が静まり返る。
そして、俺は続けた。
「……それから、リスナーのみんな。怖がらせて悪かった。だが、これだけは覚えておいてくれ。お前たちが送ってくれた『声』は、たしかに俺に届いてる。そして、その声がある限り、俺は絶対に負けない」
**『――CONNECT GEAR: 00(オリジナル・ゼロ)――』**
あえて、一番最初の赤い装甲を纏う。
それは、力に溺れない「人間」としての意思表示だった。
「ハルカ、海斗。行くぞ。第20層まで、最短で駆け抜ける!」
「了解っ! バイクの準備は万端だよ、レンさん!」
「お兄さん、最高の煽りだったね。……ネットの裏側は、俺が守り抜いてみせるよ!」
ストライカー・ウィーラーのエンジンが吠える。
第16層から19層まで、俺たちは文字通り「壁」を走り、「天井」を駆け抜けた。
襲いかかる魔物の群れを、海斗の風が切り裂き、俺の拳が粉砕する。
そして数時間後。
俺たちは、広大な円形競技場のような空間、第20層へと辿り着いた。
そこには、すでに管理局が誇る最強の軍勢――**『十二輝石騎士団』**が、俺たちを包囲するように待ち構えていた。
「一条レン……。貴様の傲慢も、ここまでだ。この『審判の祭壇』で、貴様のシステムを永久に葬り去ってやろう」
騎士団長が掲げた剣が、太陽のような光を放つ。
だが、俺は不敵に笑った。
バイザーの奥で、エボルブ・フォームとは違う、温かな「虹色の光」が宿り始めていた。
「……葬れるものなら、やってみろ。……世界中の期待を背負ったこのベルトをな!」
絶望的な包囲網の中、俺たちの「拠点防衛戦」の幕が切って落とされた。
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