第11話:百層迷宮、逃亡攻略開始!
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## 第11話:百層迷宮、逃亡攻略開始!
「……現在、第7層。気温、湿度ともに安定。追手の気配は……地上3キロ圏内には無し」
バイクのサイドモニターに、ハルカがリアルタイムで解析した周囲のマップが表示される。
俺たちは今、ストライカー・ウィーラーを『キャンプモード』に変形させ、岩陰で休息を取っていた。
「レンさん、見て。配信のアーカイブ、再生数が1億を超えてるわ」
「……世界中が、俺たちの動向を見張ってるってわけか」
あの日、管理局に宣戦布告して以来、俺への視線は二極化した。
俺を「真実を暴くヒーロー」と崇める者と、「秩序を乱すテロリスト」と呪う者。
だが、そんな世間の喧騒をよそに、俺のベルト――『アーク・ドライバー』は静かに、しかし着実に進化を続けていた。
**『――SYSTEM UPDATE: VER 1.2――』**
**『――NEW FUNCTION: VIEWER FEEDBACK(新機能:視聴者共鳴)――』**
「ビューワー・フィードバック?」
「たぶん、配信を見てる人たちの『熱量』が、魔力に代わるエネルギーとしてベルトに蓄積される仕組みよ。……特撮ヒーローが子供たちの声援で強くなるみたいにね」
ハルカが苦笑いしながら、バイクの出力系統を調整する。
そんな平和な時間は、長くは続かなかった。
**――ピピピッ!**
「索敵に反応! 上空から……これ、魔法じゃないわ。物理的な質量弾!」
ドォォォォォン!!
天井が崩落し、巨大な鉄の杭が俺たちの目の前に突き刺さった。
そこには、管理局が差し向けた新たな刺客――『対・異能者特殊部隊』の紋章が刻まれている。
「……地上に戻るつもりはないって言ったはずだぞ」
俺は立ち上がり、ベルトを叩く。
崩落した天井から、特殊なワイヤーで降下してくる兵士たち。彼らは魔法使いではない。重火器と強化外骨格を装備した、「科学」の力で俺を狩りに来たプロたちだ。
「一条レン! お前の配信を終了させに来たぞ!」
「……終わらせるか。ここからは、有料級の特等席だ」
俺はレバーを握り込む。
ドローンのカメラが、俺の姿を世界中にアップで映し出した。
「変身!」
**『――CONNECT GEAR: 00(オリジナル・ゼロ)――』**
紅蓮の光が、地下の闇を焼き払う。
同時に、画面の端には**『視聴者数:1,500万人』**の数字。
ベルトから、かつてないほど心地よい振動が伝わってきた。
「ハルカ、バイクを出せ。第8層へのゲートまで、最短ルートでぶち抜く!」
「了解! ストライカー、アクセル全開!」
逃亡劇は、ここから加速する。
魔法、科学、そしてシステムの力が入り乱れる、第2部『百層迷宮編』。
俺たちの前に立ちはだかるのは、もはや魔物だけではなかった。
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