【5/9】薄情な猫たち
朝、4時起きが10年近く続いている。10年も続けばそれは習慣だ。途中からこの朝活に参加したのが、猫二匹。
僕が朝早いもんだから、彼女たちも早起きとなる。習慣化されたのだ。お皿の水を3つ交換して、ゲージに取り付ける給水タイプのペットボトルも交換する。
トイレを掃除して、エサ皿を洗って拭き上げる。この間、みゃーみゃーとリビングが騒然とする。まだ朝4時10分ぐらいの出来事だ。
妻は寝ている。妻は4時20分にアラームをセットしている。決して起こしてはならない。
猫たちを黙らせるには、手早くカリカリのエサを皿一杯に盛ること。ガツガツと音を立てながら、それぞれの朝食が始まり、終わる。
これが朝4時15分までの、僕と猫たちのルーティン。
ルーティンには少しイレギュラーがある。土日祝だ。
土日祝は、朝5時起床なのだ。いつもより1時間遅い。つまり、猫たちにとっても朝ごはんが1時間のディレイ!なのだ。
5日→2日→5日のこの週休二日制のルーティンが猫たちには伝わらない。たまに、GWやお盆、正月に三連休など祝日を挟むのだから、ルーティンと言いながらも不定期4時朝ごはん開催なのであろう。
特に土曜日、猫たちにはわからない。夕飯が海軍カレーみたいに、金曜日の合図がないのだから。
それゆえ、土曜日の朝は、寝室に猫2匹がぎゃーぎゃー言いながら乱入する。布団の上を走り回り、潜り込み、僕の顔に尻をなすりつけ、布団から出た足の指を噛み、顔にクシャミをかけて、あの手この手で目覚めさせようとするのだ。
といっても、この乱入は朝4時40分過ぎから。だから、40分ぐらいの遅れは待ってくれているということでもある。待ち合わせで40分遅れたら、帰るタイプの僕としては、理解できる限界点である。猫たちと気が合うと思う。
5時までなんとか猫の攻撃に耐える覚悟と決心を、目覚めない脳に促す。すると、猫たちはあろうことか、妻に直訴するのだ。妻の布団の上にじっと重石のようにのっかかる。
1匹はデカい6キロ弱。もう1匹は4キロぐらい。計10キロアタックが妻にのしかかる。金曜日は残業が多いらしく、ヘトヘトの彼女が土曜の朝からキレ散らかすのは困る。というわけで、予定の5時より少し早く起きて、アラームが鳴る前に消すのだ。
ここんところ週末は5時ピタリまで寝たことがない。妻への間接攻撃で、私の立場を危うくさせるのだ。恐ろしい奴らだ。
で、あれほど騒いだのにもかかわらず、朝ごはんを食べ終わると、しれーっとどこかに行ってしまう。その姿は潔くも、薄情である。
ほどなく妻が起きた後、寝室の布団を整えにゆく。くしゃくしゃになった僕の布団をめくると、猫二匹が「なに?」と言わんばかりに、ワガモノ顔なのだ。
あぁ、朝が始まったな、とようやく今日のスイッチが入る瞬間である。




