【4/10】同じ店に連続して行くのが気が引ける
すっかり、地元の喫茶店通いにも慣れた。週1ぐらいの軽い頻度で、ふらっと1時間。ケーキセットでコーヒーをぐびぐび、ケーキをもしゃもしゃと一気に飲食してしまう。
だいたい10分もかかっていない。あとは50分水だけで、やり過ごす。700円ぐらいで小1時間読書させてもらっているのだ。
居心地がいいので、もっと通いたいのだが、流石に毎回ケーキを食べるわけにもいかない中年の腹事情もあり。コーヒーだけでもいいか、と昨日に引き続き今日も行くか、と相成った。
店の前で、ふと、余計な自意識がむくむくと芽を出す。
「そんな、常連になろうとしているみたいに、通うのってさぁ、どうなんだろうね」
イヤな声である。僕は常連ぶる人が嫌いだ。好きな人はいないだろうが。黙っていればいいのだけど、「あ、昨日はどうも」なんてマスターに言われたら、「あ、またきました」みたいな会話が必要になる。
他の客が「あ、またきました」だってさ、みたいに思わないけど、僕の中の他の客は思う。これは、いったい何の病気だ。ははは。
という、自分の中に産まれる葛藤とやらとひと勝負して、店の前でくるっと踵を返して、モスバーガーへ。
アイスコーヒーのSで気兼ねなく、1時間読書を楽しみ、帰宅した。
こういうとき、チェーン店の無機質さというか、無関心さというか、いい意味で、一枚透明な壁があるみたいな感覚は心地いいこともある。
チェーン店の心地よさを満喫しつつも、ほら僕のこと見てよ、みたいな3歳児が立ち上がると、また地元の喫茶店に行くのだろう。行ったとて、特段チェーン店の対応とさして変わらないのだが。
あっち、こっち、いろんな自分がラクでいられる場所を確保しておくことは、僕にとってはとても大事なことだと思うのだ。
人間関係も然りで、学生時代からずっと同じ人と行動するのがどうにも苦手。体育のペアも敢えて変えたくなるほどだった。なかなかそう言うわけにもいかないこともあるのだけれど。
弁当はパパっと一人で食べて、昼寝したかったし、持ち込んだジャンプを読んでいたかったし。友達とトランプすることだってあったけど、毎回というのも何だか気が乗らなかった。理由をつけて、「今日はいいや」なんて言ってると、誘われなくなった。誘われないとそれはそれで、寂しいのが厄介だ。
一人が好きなんだ、と自覚してそれを支持できるまで随分と時間はかかってけれど、一人だとそれはそれで困ることがある
贅沢をしないのだ。
「は?」何を言ってやがる? とお思いの方と、「だよねー、私もそう」とお思いの方、いま明確に分かれたでしょう。
一人だと、食べたいものや飲みたいものがなくなりがち。話は逸れるが、今日は外食してやろう! なんて息巻いて外出るも、結局、ちゃちゃっと立ち食いソバとか、パパっと牛丼食べたり。エビ2尾付天ぷらソバ+小鉢セットとか、牛カルビ丼おんたま添えセット、みたいなことはできない。一人だと。
なんというか、貧乏性なんでしょうか。妻や子、友人たちと一緒だと、ちょっとイキッて「じゃぁ、ステーキセットの前に、ドリア頼んどこうかな」みたいな、ファミレスハンターぐらいに覚醒している。
一人のデメリットは、お財布には優しいといったところか。
あちこち、店を開拓する気持ちというよりも、同じ店に通うのがコッパズカシイという歪んだ自我に、「もう、そういうのいいから」とダメ出ししておこう。
さて、お昼は何を食べるかが問題だ。




