第49話 託された刃
木星の火山衛星イオ。その軌道上に浮かぶ外宇宙用建造ユニット『ヘパイストス工廠跡地』が、全天モニターにじわじわと拡大されていく。 かつて人類の栄華の足跡だったその場所は、今や巨大な『機械仕掛けの黒い繭』によって無残に侵食されていた。それこそが、地球侵攻のすべてを裏で操ってきた絶対的な存在――『マザー』の本体だった。
「なんという大きさなの……」
不死鳥のブリッジで、万里子が息を呑む。 マザーを包み込む幾何学的な絶対防衛フィールドは、陽炎のように空間を歪めていた。
「シールドも化け物並みね。……凛、特装砲Bで何とかなるかしら?」
春花艦長の問いに、八咫烏の演算室から凛の声が返る。
「連続で撃ち込めば破壊できるかもしれないけれど、それでは遅すぎるわ。シールドの内側と外側にひしめく無数のAlogが、お互いにリンクして防壁の強度を維持している。雷電をマザーの元へ送り届けるには、あの防衛線ごと一撃で吹き飛ばす必要があるわ」
「……つまり、残された手段は一つね」
春花は厳しい表情で、自らのコンソールに隠された赤いリミッターレバーを見つめた。
「特装砲C――『超高濃度圧縮粒子砲』のリミッター解除を使うわ」
「艦長、使用後は機体にどんな甚大な負荷が出るか分かりませんよ!?」
万里子が叫ぶが、春花の決意は揺るがない。
「本作戦の目的は敵の殲滅ではない、雷電をマザーの懐へ滑り込ませることよ。道をこじ開けさえすれば、あとはあの3人が何とかしてくれる。……坊や、聞こえる?」
液体呼吸液に満たされた雷電のコックピットで、哲夫が戦術リンクから応じる。
「ああ、聞こえてるぜ、姉さん」
「雷電の右手に、人類の運命を握らせたわ。凛が作った『マザー直接差し込みプログラム』を、あの繭の核へ突き刺してから実行して」
「Alogの最上位命令を『地球圏をクリーンにする』から『地球圏はクリーンになった。本土に帰還せよ』に書き換える、だったな。了解だ。どんな事になろうとも、その心臓部に直接ぶち込んできてやるよ」
「頼むわ。――雷電の3人は、突入まで思念波と体力を極限まで温存しなさい!」
「「了解!!」」
由美と亜理紗の声が重なる。
「各機、発進!! 人類の最後のあがきを、あの化け物どもに見せてやりなさい!」
春花の怒号とともに、各艦隊が動き出す。
最後方に黄金の『雷電』。
その前方に総旗艦『不死鳥』。
そして最前線には、超大型母艦『八咫烏』を中核とした流星艦隊と、新・伊沢大隊が陣形を展開した。
「高濃度圧縮粒子、120%を突破! 各部から警告多数! もう、システム基盤が保ちません!」
火花と高熱の蒸気が吹き荒れる不死鳥の最深部、特装砲制御ブロック。
真壁岩蔵は防護服すら着ず、スパナを握りしめて制御バルブにしがみついていた。
「冷却材を絶やすな! 遅いぞ! 自動で間に合わないなら火器管制の冷却レバーをひけ! それでも間に合わないのであれば、わしが直接、冷却材をぶちまけ続けるまでよ!」
「無茶です、おやっさん! いつメルトダウンしてもおかしくないんですよ!?」
整備兵が必死に制止するが、岩蔵は融解を始め白熱する伝達管の群れの中へとさらに踏み込んでいく。
「だからこそじゃ! 人間のあがきをデジタルなんぞに任せてたまるか! 春花の嬢ちゃん、後は頼んだぞ……!」
一方、不死鳥のブリッジ。けたたましく鳴り響く赤色灯の下で、春花は毅然として指揮を執っていた。
だが、Alogの発する強力な思念波ジャミングにより、前衛の八咫烏からの射撃データが送られてこなかった。
「凛からの射撃データはまだなの!?」
「八咫烏とのリンクが途絶! 回復を急いでいますが、ジャミングが強すぎます!」
万里子が悲鳴を上げる。進入座標がなければ、特装砲を撃っても防壁に弾かれるだけだ。
「仕方がない。坊や、聞こえる!?」
「こちらからのリンクは生きてる! 由美、八咫烏の凛の思考を拾って、不死鳥へバイパスしろ!」
「了解です……!」
由美が精神を研ぎ澄まし、仲介者として神経ネットワークを強引に再接続する。雷電の放つ凄まじい思念波が、八咫烏の凛、そして不死鳥の春花を一本の細い光の線で結んだ。
「八咫烏からの射撃データ、来ました!」
「進入路、確認! ――坊や、いくわよ!」
凛が算出した、マザーのフィールド強度が最も減衰する『針の穴』のような座標データが不死鳥のシステムへ強制同期される。
「由美! 各機に通達! 道を開けさせろ!」
その号令とともに、前線の精鋭たちが動いた。
流星、朧月、暁月、彗星の4艦が満身創痍になりながらも敵の注意を引きつけ、カイルとエレーナの駆る『ケルベロス・ゲート』が迫り来る迎撃の群れをなぎ倒していく。
「特装砲! 発射位置に到達!」
「岩蔵さん! 退避を!!」
万里子が叫ぶ。だが、砲身ブロックの隔壁ハッチは、内側から完全にロックされていた。モニターに映る岩蔵は、白熱するエネルギーの奔流を目の前にして、ニヤリと不敵に笑っていた。
春花は溢れそうになる涙を噛み締め、トリガーを限界まで引き絞った。
「特装砲C、発射――ッ!!」
ドォン!!
と、艦全体がへし折れんばかりの異様な衝撃に襲われた。
高濃度圧縮粒子は、宇宙の闇そのものを物理的に削り取るような圧倒的な白い『質量』の濁流となって、マザーの防壁へと激突した。
空間がガラスのように割れる凄まじい絶叫とともに、マザーの絶対防衛フィールドに、巨大な『大穴』が穿たれる。
「今よ! 雷電、突撃ぃーーーっ!!」
黄金の閃光となった雷電が、閉じようとする裂け目へと超加速で突入する。 それと全く同時だった。限界を超えた高熱に耐えかね、不死鳥の船首――特装砲そのものが、内側から激しく大爆発を起こした。
ブリッジが激しく揺れ、メインモニターの半分がブラックアウトする。
「ダメージコントロール! 特装砲ブロック、大破!」
『おやっさん! 岩蔵のおやっさん!! 応答してください!!』
スピーカーから流れる整備兵たちの悲痛な叫びがブリッジにこだまする。 顔を蒼白にし、今にもブリッジを飛び出しそうな春花を、医務室から回線を繋げた慶子が強く引き留めた。
「春花、戦いは終わってはいないわ。あなたはそこで指揮を取り続けなさい。私が見に行くわ」
慶子は医療班を従え、いち早く煙の立ち込める船首方面へと走った。その表情には、戦友の形見である雷電を送り出し、今また大切な『家族』を失うかもしれないという恐怖と、それを絶対にねじ伏せるという医療従事者としての強烈な覚悟が宿っていた。
船首ブロックにたどり着いた時には、整備兵達がひしゃげた隔壁扉をこじ開けようとしているところだった。
「みんな、周囲の固定物に捕まるか、靴の磁力を最大に上げなさい!」
扉が開く直前、慶子の鋭い指示が飛ぶ。 火花を散らして扉が開いた瞬間、気圧の差で猛烈な爆風が吹き荒れたが、誰一人として宇宙空間へ吸い出される者はいなかった。だが、目の前に広がっていたのは、凄惨極まる光景だった。
かつて不死鳥の誇り高き牙だった船首部分は跡形もなく吹き飛び、剥き出しになったフレームの向こうに、木星の冷徹な星々とイオの不気味な硫黄の黄光が覗いている。
「おやっさん! 岩蔵のおやっさん!!」
泣き叫びながら瓦礫を退けようとする整備兵を『慌てないで!』と手で制し、慶子は自ら残骸の隙間へと這い進んだ。医療用スキャナーの微弱な心拍反応を頼りに、ひときわ大きくひしゃげた装甲板の下を覗き込む。
「……見つけたわ! 医療班、ライトをここに!」
瓦礫に埋もれていた岩蔵を、慶子はついに発見した。 岩蔵は、辛うじて自動密閉された宇宙服を着用しており、かすかに呼吸をしていた。生きていたのだ。
しかし、その肉体は無残だった。白熱した巨大なルナ・オリハルコン製の伝達管が直撃したのだろう、彼の右腕と左足が、重量物の下で完全に押しつぶされ、肉と金属が一体化していた。
「おやっさん……! 嘘だろ、おい……!」
駆け寄った整備兵が、その凄惨な状態にへたり込む。
「取り乱さないで! 医療班は器具を出しなさい!」
慶子は岩蔵のバイタルデータを確認しながら、痛切な現実を突きつけられていた。 骨ごと完全に圧潰された四肢が、今も重い残骸に強固に挟み込まれている。この場で装甲板を退けるだけの重重機はない。そして、変形した宇宙服の密閉隔壁がこのまま破損すれば、数秒で彼の命は宇宙に霧散する。
迅速に彼を救出する手段は、ただ一つ。 その場で潰れた右腕と左足を切断し、宇宙服の緊急凝固止血シーラントを注入して、ここから引き剥がすこと。 それは――職人気質で、自らの両手で鉄を叩き、数々の名機を戦場に送り出してきた真壁岩蔵にとって、二度と、機械いじりができなくなることを意味していた。
「先生……! 切るしかねえのかよ……! おやっさんの『手』を、奪っちまうのかよ……!?」
涙を流して床を叩く整備兵の横で、慶子はメス型レーザーカッターの出力を調整しながら、岩蔵のバイザー越しに、その閉ざされた瞳を見つめた。
(このまま、この人を失うわけにはいかないわ)
鋼の遺志を胸に、慶子の指先は迷うことなく起動スイッチを押した。
「お願いだから、生きて!!」
心の中で祈るような悲鳴を上げながら、慶子は長年の医療経験のすべてをその一瞬に凝縮させ、驚異的な神速の手際でレーザーカッターを動かした。まず宇宙服のバイパスから強力な緊急麻酔薬を注入し、意識の底へ落ちていく岩蔵の苦痛を最小限に抑えながら、ひしゃげた金属に挟まれたままの右腕と左足を正確に切断する。
「シーラント注入! 急いで!」
切断と同時に、宇宙服の緊急凝固止血剤が断端を包み込むようにして強固な防壁を作る。シュウシュウと音を立てて漏れかけた空気と血液が一瞬で凝固し、気密は保たれた。
「……バイタル低下していますが、安定! 命は繋がりました!」
医療班の叫びが響く。
「急いで医務室へ運びなさい! そこの整備兵、あなたも手を貸して!」
「う、あ……はい! おやっさん、おやっさん……!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにした整備兵たちが、残された岩蔵の身体を抱きかかえるようにしてストレッチャーに乗せ、瞬く間に最深部の医務室へと運び込んでいった。
その頃、液体呼吸液に満たされた雷電のコックピットの中で、哲夫の胸に、言葉にならない『激しい痛み』と『喪失感』が走った。
(……何だ? 今の感覚は……。まさか、おやっさん……!?)
アルテミス・リンクの向こうから、不死鳥の船首が大破したというノイズ混じりのデータが遅れて届く。動揺し、動きの鈍る雷電。
『哲夫! 迷うな、前を見ろ!!』
通信越しに爆音とともに響いたのは、グラディエーターを駆るジャックの怒鳴り声だった。
『おやっさんは生きてる! 慶子先生が救い出した! だからテメエは、自分の仕事をしろ! そのために……おやっさんは自分の腕を賭けたんだぞ!!』
その言葉に、哲夫の目から涙が溢れ、コクピット内の液体の中に溶けていく。 だが、その瞳には、悲しみを超える圧倒的な『怒り』と『決意』の炎が宿った。
「……ああ、分かっている。ここで俺が止まれば、確実におっちゃんに殴られるな」
雷電のモノアイが、これまでにないほど禍々しく、そして神々しいオレンジ色の輝きを放つ。岩蔵が自分の持てる全てをかけて研ぎ澄ませた黄金の機体は、創造主の魂を宿したかのように爆発的な加速を見せた。
「全艦! 雷電の援護を! 主砲・副砲で大型や中型を倒しつつ、超大型に対して牽制を!」
春花の号令で、ここにいる全ての者が、雷電を援護していた。
正面から、雷電を阻止せんと大型個体3匹が突撃してくる。その射線上、満身創痍の『紫雲』を駆る大輔が、行く手を遮った。
「隊長の元には行かせん! これでもくらえ!」
最大速度で突っ込みながら、『電磁コイル実弾砲』を連射して大型の突撃を食い止めようとしていた。
だが、その攻撃を、大型の周囲に居る中型が、その身を挺してかばっていく。
「杉里! 援護は!?」
「勝手に飛び出して置いて行ったくせに、援護を期待されても無理よ!」
愛香はそう言いながらも、大輔の周囲に群がる小型に対して、ミサイルを乱射していた。
だが、大型の勢いは止まらず、大輔の紫雲は、雷電の前で盾になる格好になってしまった。
「しまっ――!」
大輔が死を覚悟した瞬間、超高速でその横をすり抜ける黄金の影があった。
「大輔さん!!」
亜理紗が、思念波で大輔の『紫雲』をガシッと掴む。そのまま雷電の慣性を利用して、強引に攻撃範囲の外側へと放り投げた。
「うぉ~」
大輔機は、大型の突撃ラインから放り出されていた。
「恵美、今だ! 大輔から大型を引き離せ!」
智則の命令に恵美が答えた。
「射線データを各機にリンク! 撃つわ!」
更に大輔機に迫ろうとしていた大型に、大型内蔵エネルギー砲をお見舞いした。
ドーン! バチバチバチ
「良し、離れたぞ! 大輔は後方へ下がれ! 愛香は援護を! 和彦達も、援護を!」
「了解した。利花、行くぞ!」
「あいよ!」
大輔機を追い回していた中型や小型は、三人の援護により、追い払うことが出来た。
「不死鳥からの射撃が来るぞ!」
智則が全機に警告を出した時、不死鳥からの援護射撃が撃ち込まれた。
「あ、危なかったぜ」
危機を脱出した大輔が一息ついていた。
「大輔機は不死鳥へ帰投せよ。愛香も大輔機を援護しつつ、不死鳥で補給と整備を!」
大輔は渋々ながら、愛香と共に不死鳥へ帰還した。
さらに直進した雷電の前では、複数の大型からのエネルギー砲に対し、エレーナとカイルの『ケルベロス・ゲート』が強固な盾となって立ちはだかる。
「雷電は、撃たせん!」
「ぐぅう」
しかし、集中砲火を浴びたケルベロス・ゲートもRGシールドを数枚吹き飛ばされ、直撃の威力を減衰させるのが精一杯という極限状態に陥っていた。
「これを使ってください!」
すれ違いざま、由美の叫びとともに雷電の背部コンテナから放たれた無数のRGシールドが、ケルベロス・ゲートの周囲を飛び回っていた。
「助かる!」
「カイル! 射線!」
さらに誘導ミサイル群が、ケルベロス・ゲートを追う小型を一斉に爆散させる。
「撃つ!」
周囲にスペースが出来たことで、大型に対して反撃を行えるようになっていた。
さらにその周辺では、朧月・彗星が主砲に被弾し中破してしまい、『方舟の箱庭』が解除され敵に押し込まれていた流星艦隊にもミサイルの援護が届き、劇的な活路を切り開いていく。
「ミラー准将、我々が足を引っ張ってしまい、申し訳ない」
朧月・彗星の艦長が謝っていた。
「そんな事は後回しだ! 朧月・彗星は八咫烏へ帰還し、修理を急げ! 我々も、後退しながら雷電の道を切り開く!」
「我々もやりますよ!」
征一郎達の艦載機も全機出撃し、ミラー艦隊を援護していた。
そこに、雷電からのミサイルが追撃して来たAlogを、次々と吹き飛ばしていった。
「ミラー准将、ご無事ですか? コチラからも援護射撃を!」
アルノルトが命令を出した。
「了解だ! RGバスターカノン、斉射せよ!」
グレッグの指揮するRGバスターカノンの3斉射は、ミラー艦隊の後退を援護していった。
「超大型からの、エネルギー砲が来ます!」
奈津子が警告をだした。
「回避は無理か、RGフィールドミサイル発射! 回避はトビーに任すぞ」
「了解てす」
巨大なエネルギー砲をRGフィールドで減衰させつつ、回避行動にて、致命傷を避けていた。
アルノルトは八咫烏の整備長の隆に通信を入れた。
「隆、辛いだろうが、朧月・彗星が帰投したら、主砲の修理を頼むぞ」
「はい。ここで仕事を放り出して駆けつけたら、おやっさんに殴られますよ」
隆はそう言いながら、受け入れ準備を始めながら、不死鳥の整備兵に、通信を入れていた。
「八咫烏の整備兵、並びに、不死鳥の整備兵たちよ。おやっさんの事が心配で、今すぐにでも駆けつけたいのは理解している。だが、それをおやっさんが望むだろうか? おやっさんなら、補給を、整備をしっかりとやれ! と、言うだろう。おやっさんが目を覚ましたときに、胸を張って報告できるように、今は頑張ろう!」
隆の言葉に、整備兵達は闘志を燃やしていた。
こうして、周囲の群れを文字通り『弾き飛ばし』ながら、最短最速の距離で突き進む黄金の機体。
敵の必死の抵抗により、空間の圧力が増し、雷電の侵攻速度がわずかに鈍る。だが、哲夫は不敵に歯を剥き出し、スロットルを限界のその先へと叩き込んだ。
だが、すんなりと通過は、させてもらえなかった。
「哲夫さん。中型Alog達がフィールドにあいた穴に集まっています」
由美の警告に亜理砂が続けて言った。
「しかも、爆散してる気がする」
「まさか、フィールドを再生しようとしてるのか?」
哲夫がハッとした。
「ここは、私が!」
亜理砂が思念波を使おうとしたのを、哲夫が止めていた。
「いや、ここは、俺がやる」
そう言いながら、背中のRGバスターカノンを装備した。
「くらいやがれ!」
RGバスターカノンを撃ちながら、電磁コイル実弾砲改を連射して、再生中のフィールドをもう一度、吹き飛ばしていた。
「このまま、マザーの内部に飛び込むぞ!!」
岩蔵の執念、慶子の覚悟、仲間たちの血と涙を乗せた黄金の機体は、猛烈なRGエネルギーの光をまとい、マザーを覆う巨大な繭の外殻を――難なくすり抜けるようにして、その深奥部へと突き進んでいった。
人類の未来を託された、たった一本の刃は、ついに敵の心臓へ届こうとしていた。




