ナウシカとの出会い
テレマコス:「メ、メントルさん」
口をパクパクさせているメントルに皆が声をかける。
ペイシストラトス:「ど、どうしたんです」
よく目を凝らしてメントルをみると、メントルの背後にうっすらと女神アテナの姿が見える。
メントル:「急ぐのです。母上の結婚が決まりかけていますよ」
テレマコス:「ええ!」
ペイシストラトス:「ア、アテナ様」
アテナの話では、美男子エウリュマコスとの話が進んでいた。
テレマコス:「確かに話は聞いていたが・・・」
ペイシストラトス:「もうオデュッセウス様がイタケを離れて20年近くになります、無理もないかと・・・」
テレマコス一行は来た道を戻っていった。
アテナに憑依されたメントルは疲れきって寝ていた。
オデュッセウスの筏は順調に故国イタケに向かっていた。
だが、エチオピアから帰ってくる途中のポセイドンに見つかる。
ポセイドン:「あの野郎、まだ生きていやがったか!」
ポセイドンは大波をおこしオデュッセウスの筏を転覆させた。
海に沈んでいくオデュッセウスに海の女神レウコテアが魔法のスカーフを授ける。
オデュッセウスはそのスカーフに必死にしがみつき意識を失っていく。
気がつくと、浜辺に打ち上げられていた。
しばらくすると、女たちの声が聞こえてくる。
オデュッセウスは茂みから、声のする方を覗く。
高貴な身分の女性と、その侍女と思われる数名が毬遊びをしている。
毬はオデュッセウスのいる茂みへ飛び込んできた。
オデュッセウスと侍女たちは目が合い侍女たちは叫び声をあげて逃げ出した。
オデュッセウス:「あ、あのすみません」
高貴な女性が近づいて声をかける。
高貴な女性:「どうされたのですか?」
その女性はとても美しい女性だった。
オデュッセウス:「私は嵐にあい、ここへ流れ着いた者です。怪しい者ではありません」
高貴な女性:「私はナウシカ、この国の王女です。この方を町まで案内してあげなさい」
そう言うと侍女たちは、オデュッセウスの身なりを整えさせた。
体を洗い、油を塗って、服を新しくすると。
オデュッセウスは堂々たる男になった。
王女ナウシカは、見違えた姿のオデュッセウスに目が釘付けになった。
王女ナウシカ:「い、行きましょう」
町までやってくると王女ナウシカは言った。
王女ナウシカ:「ここからは人目につきます。あとから私の屋敷に来てください」
そういって、オデュッセウスを置いて先へ行ってしまった。
しばらくしてオデュッセウスが屋敷をへ向かうが、道がわからない。
オデュッセウス:「王女様だ、きっと一番立派な屋敷に違いない」
町で一番立派な屋敷につくと、門番が立っていた。
オデュッセウスが困った顔をしていると、一人の女性が「私が案内しましょう」と現れ、
その女性についていくと、門番から何も言われることなく屋敷の中へ入ることができた。
女性に案内されるままついていくと、王妃アレテの前に案内された。
女性:「こちらは王女ナウシカ様の母君アレテ様です」
王妃アレテ「ナウシカから話は聞いている。疲れておろう」
そういって、食事と寝室が与えられた。
その夜、屋敷ではある噂が流れ出す。
それは、オデュッセウスが神の使いではないかとの噂だった。
その発端となったのは、屋敷に案内した女性がそうした噂を流していたのだ。
女性:「このくらいでよいだろう」
そう言うと、女性はアテナ神になり天へと消えていった。
翌日、オデュッセウスを歓迎する宴が催され、
王アルキノオスはオデュッセウスを故郷に送る事を決める。
そして吟遊詩人に詩を歌わせた。吟遊詩人はトロイア戦争の詩を歌いはじめた。
吟遊詩人:「戦う男たちは~塵になり~天の星々♪」
オデュッセウスは、気づかれないように涙を流した。
王アルキノオスはオデュッセウスの涙に気がついたが、何も尋ねなかった。
宴は盛り上がり、人々はレスリングやボクシングなどの競技をはじめた。




