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決闘システムは相手に優しいシステムです

だけど、NPCの決闘ってことで気になることが一つ。

このゲーム、プレイヤーは復活するけど、NPCが死んだら同じ役割を果たす新キャラが追加されるらしい。つまり、NPCは復活しないということだ。そんなNPCにHP全損ルールってやっても大丈夫なのか?


「あの、HP全損ルールでやってたんですけど、大丈夫なんですか?」


「…?…あぁ!来訪者達は常に生命の神リンネの加護を受けているんだったね。俺もHP全損ルールで問題ないよ。決闘そのものにリンネの加護が与えられているから、決闘中なら来訪者じゃない俺たちが死んでも復活できる。だから遠慮なく殺してくれて構わないよ?もちろん、できるならだけど。」


決闘中はNPCって死なないのか。これは新情報だな。強そうなNPCと決闘をしても死んだりしないってのは、二回、三回戦もできるってことでいいんだよな。


「それじゃあ、俺の方から申請するよ。」


〝NPC 流浪の剣士ヴォルフから決闘の申請が届きました〟

〝手加減のため、ヴォルフはLV10相当となります〟


手加減してやっと10レベル相当かよ。元のレベルが非常に気になる値しやがって。手加減してもレベルに3倍の差があるってなかなかじゃないか?


〝5〟


このNPC、流浪の剣士ヴォルフの武器は背中に担いでいたバカでかい大剣だろう。でかい剣は間合いは長いが、間合いが長すぎるが故に接近されすぎると小回りが効かないものだからな。案外今回は刀を抜かない方が勝てるかもしれない。さっきまでは好んで刀を抜いていたけど、流石にレベル差が7もある相手に舐めてかかったら負けるよ。どう見たってあの剣は当たっちゃだめなやつだろうし。レベル差が大きく、犬人のような見た目をしているからATKが高め、武器の補正が未知数。これを舐めてかかって、あの大剣の初撃をいなそうとしたりなんかしたら、俺は刀ごと叩き斬られるだろう。


〝3〟


だからといって刀を封印したらどれだけ火力が下がるかわからない。俺のスキルは全て刀を持っている状態が発動条件である。つまり隙を見て刀は抜いていかないと、火力が足りずに防御を抜けないのだ。だけど、そのタイミングをミスれば攻撃の隙を突かれ、一撃死もありえる。

あとは…ゆっくり刀を抜いていたんじゃ話にならない。もちろん、抜刀タイミングで居合斬りを使うことは確定している。

問題としては、そんな隙があるのかどうかだ。手加減でだいぶ下がっていることを期待しておこうか。


〝0 決闘を開始します〟


「はあっ!『剛破斬』!!」


「…っ!はやっ…」


あっぶねぇ!!あんなでかい剣でやる挙動じゃねぇぞおい!というか完璧に避けたのに余波でHPが1削れたんだけど!

『剛波斬』。言ってしまえば兜割と同じような叩きつける挙動なのだが、長さが俺の身長のだいたい1.5倍くらいありそうな剣でされたらたまったもんじゃない。何より初動の構えの動きは俺より遅かったのに、あのスキルの剣速が俺の兜割の剣速を超えていた。

きっと手加減のステータスダウンで、AGIは俺より低いんだろう。だけどスキルの速度がそれを上回ってくるなら今後も気をつけていかなければならない。


「へえ、これを避けるんだ。やるじゃないか。」


「そっちこそ、どうも手加減してくれてるみたいで俺よりゆっくり動いているようだけど、剣速だけは馬鹿みたいに速い。おかげで感覚が狂いそうだ。」


「バトルが始まるとですます口調がなくなるんだね。そっちが素なのかな?」


「初対面には丁寧に接するもんだろ?今はそんな余裕がないだけだ!」


そう、こうやって会話している間にもヴォルフの攻撃は続いている。スキルの乗ってない剣速は俺と同じくらいだから避けられる。しかし、よく考えてみてほしい。おそらく今この時限り俺の方がAGIは高く、ヴォルフの剣はそう軽々と振り回せるような大きさじゃない。重さもしっかりとあるはずだ。その状況で剣速が俺と同じ(・・・・)なのである。確かATKは攻撃力であるとともに筋力も表していたはずだ。大剣を振り回して、それでいてスピードを出せるだけの筋力、つまりATK値がこの結果を生み出しているのならば、あの攻撃にはいったいどれほどの攻撃力が宿っているのだろうか。少なくともスキルを使えば衝撃波だけでDEF10を抜いてくるだけの攻撃力であることは確実である。もし直撃すればそれこそ最初の予想通りに一撃死だろう。


「それにしても、腰の刀は抜かないのかい?全然攻撃してこないけど。」


「いずれ抜くさ。まずは隙を見つけないと、その大剣が怖くて近寄れないからな。」


「へぇ、それじゃあ2つ目のスキルを見せてあげよう。避けきれるものならやってみるがいいさ。スキルが終了すると同時に、必ず隙を晒してしまうスキルだから使いどころが難しいんだけど…今までの人生で、このスキルを避けきった人間も亜人も俺は見たことがないからね。どうだい?隙が欲しいんだろう?」


なるほどなるほど、つまりは時間をかけて隙を見つける必要がなくなる代わりに、おそらくとんでもないことになっているスキルを避けなきゃいけないってことか。


「上等じゃねぇか、全部避けきって反撃してやるよ!」


「いい返事だ!『剛剣乱舞』…いざ、参る!!」

ちなみにヴォルフ君の元ステータスと、手加減補正値


流浪の剣士ヴォルフ

種族:狼人(犬人上位種)

性別:男

JOB:剛剣豪

LV:100

HP:10

MP:10

ATK:167(-120)

MATK:0

DEF:50(-40)

MDEF:0

DEX:50(-40)

AGI:50(-40)

LUK:50(-10)

JS

『剛破斬』

『剛剣乱舞』

CS

『?』

『?』

『?』

『?』

装備

M武器:巨龍骨大剣(ATK+100)(-90)

S武器:なし

頭:?(手加減により+補正なし)

胴:?(手加減により+補正なし)

腕:?(手加減により+補正なし)

足:?(手加減により+補正なし)

アクセサリー:?(LUK+10)

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