神託ログ01『無職、二周目。』
朝。
目を覚ました。
天井がある。
身体もある。
神様の声も聞こえる。
死んでない。
「……よし」
昨日までなら、ここで終わっていた。
でも今日は、もう一つ確認する。
「俺の職業は?」
――ピコン。
【名称:レン】
【職業:なし】
【性質:ブレイカー】
「よし」
――ピコン。
【魔法神セレナ】
『何が“よし”なのよ』
「いや、変わってないなって」
『無職なのを確認して安心する人、初めて見たわ』
「俺だって好きで確認してるわけじゃない」
【商神メルク】
『では、そろそろ働いてください』
「朝一番に現実ぶつけるのやめて?」
【戦神ガルド】
『働く前に走るぞ!』
「もっと嫌なの来た!」
【知識神ノア】
『提案。西方への長期移動を想定する場合、持久力向上には一定の合理性があります』
「ノアまで!?」
【鍛冶神ヴォルグ】
『走れ』
「短い!」
フィリアの笑い声が聞こえた。
エリオスは黙っている。
たぶん。
助けてくれない。
「エリオス」
『……なんだ』
「創世神として、この状況をどう思う?」
『非常に』
一拍。
『健全だと思う』
「裏切り者!」
朝から七対一。
第二段階。
始まったらしい。
◇ ◇ ◇
大神殿の外へ出ると、空気が冷たかった。
まだ日が昇りきっていない。
石畳には朝露が残り、吐いた息がわずかに白い。
そして。
俺の横。
リナ。
「何で私まで?」
「俺も聞きたい」
「レンの訓練でしょ?」
「そう」
「じゃあ寝ててよかったじゃん」
「俺に言うなよ」
――ピコン。
【戦神ガルド】
『実戦では仲間も走る!』
リナが空を見る。
「聞こえないけど、ガルド?」
「正解」
「嫌な予感した」
「俺も」
今日。
西へは行かない。
昨日、境界の向こうにいた名前のない男と話した。
俺がこの世界へ来た理由を知っている者が、西にいる。
知りたい。
今すぐ行きたい。
でも。
行かなかった。
準備が足りない。
何より。
境界を越えたら七柱との接続が切れる可能性がある。
だから。
調べる。
鍛える。
備える。
それから。
自分で決める。
その結果が。
「走れええええええ!」
「何で声に出した!?」
走る。
◇ ◇ ◇
一周目。
余裕。
二周目。
まだいける。
三周目。
ガルドを殴りたい。
四周目。
神様って殴れるのかな。
五周目。
ブレイカーで接続切ったら静かになるかな。
『おいレン! 今、危険なこと考えただろ!』
「何で分かった!」
『顔だ!』
見えてんのかよ。
隣。
リナ。
普通に走ってる。
「……速くない?」
「レンが遅い」
「俺、敏捷九なんだけど」
「知らない」
そうだった。
こいつ。
元。
いや。
今も本人としては狩剣士。
職業表示だけなら。
【職業:リナ】
意味。
分からん。
「リナ」
「何?」
「職業の補助なくなってから、身体どう?」
走りながら聞く。
リナは少し考えた。
「前より疲れる」
「やっぱり?」
「うん。でも」
一歩。
前へ。
「分かりやすい」
「何が?」
「どこまでが私か」
その言葉。
少し。
残る。
職業。
補助。
神。
性質。
便利なもの。
全部。
なくせばいい。
わけじゃない。
でも。
どこまでが自分なのか。
知らないまま。
使うのも。
怖い。
「レン」
「何?」
「遅い」
「今いいこと考えてたの!」
「走りながら考えて」
「鬼!」
――ピコン。
【戦神ガルド】
『いいぞリナ!』
「敵が増えた!」
◇ ◇ ◇
訓練は走るだけでは終わらなかった。
木剣。
素振り。
足運び。
回避。
受け身。
そして。
「待って」
俺は地面に転がったまま、空を見た。
青い。
綺麗。
もう。
動きたくない。
「休憩」
【戦神ガルド】
『まだだ!』
「俺の身体は俺が決める!」
『その台詞をここで使うな!』
リナ。
笑ってる。
腹立つ。
「次」
ガルド。
言う。
嫌な予感。
『リナと打ち合え』
「無理」
即答。
リナ。
木剣。
持ってる。
俺。
木剣。
持ってる。
同じ。
ではない。
「手加減して」
「嫌」
「何で!?」
「実戦ではしてくれない」
「ガルドみたいなこと言い始めた!」
『いいぞ!』
「育成されてんの俺だけじゃなくない!?」
◇ ◇ ◇
構える。
リナ。
正面。
今まで。
何度か。
剣。
見た。
グランボア。
村。
戦い。
でも。
向けられると。
違う。
怖い。
「始めるよ」
「待っ――」
来た。
速い。
右。
木剣。
受ける。
重い。
「うわっ!」
弾かれる。
次。
下。
避ける。
つもり。
足。
もつれる。
転ぶ。
木剣。
首。
寸前。
止まる。
「死んだ」
リナ。
言う。
「縁起悪い」
「実戦なら」
「分かってる」
起きる。
もう一回。
二回目。
受ける。
弾かれる。
腹。
軽く。
打たれる。
「痛っ!」
「死んだ」
「毎回言うの!?」
三回目。
四回目。
五回目。
全部。
死んだ。
「俺、弱くない?」
【戦神ガルド】
『弱い!』
「もうちょっと言い方あるだろ!」
【知識神ノア】
『現時点では、リナとの近接戦闘における勝率は極めて低いと推測されます』
「ノアも!」
【魔法神セレナ】
『魔法使えば?』
「魔力三です」
『知ってるわよ!』
お前が言ったんだろ。
でも。
待て。
「魔法」
小さい。
火。
使える。
戦闘。
役に立つ?
「セレナ」
『何?』
「魔力三でも」
「戦い方ある?」
沈黙。
珍しい。
『あるわ』
声。
少し。
真面目。
『でも』
『今まで教えなかった』
「何で?」
『あんた』
少し。
間。
『魔力が少ないことを』
『欠点だと思いすぎてたから』
「欠点じゃないの?」
『欠点よ』
「欠点なんじゃん!」
『でも』
セレナ。
続ける。
『欠点があることと』
『戦えないことは』
『同じじゃない』
なるほど。
「教えて」
『いいわ』
「今?」
『今』
「俺もう死にかけなんだけど」
『死んでないでしょ』
「比喩!」
リナ。
木剣。
構える。
「やる?」
「ちょっと待って!」
◇ ◇ ◇
セレナの授業。
始まる。
『まず』
『大きい魔法を諦めなさい』
「夢ないな!」
『魔力三が何言ってんの』
「魔力三への当たり強すぎない?」
『事実よ』
火球。
無理。
炎の壁。
無理。
派手な攻撃。
ほぼ無理。
「じゃあ何すんの?」
『一瞬だけ使う』
「一瞬?」
『そう』
火。
出す。
ためじゃない。
相手。
驚かせる。
視線。
ずらす。
足。
止める。
暗闇。
照らす。
物。
燃やす。
『魔法で勝とうとしない』
セレナ。
言う。
『魔法を』
『勝つための一個にする』
俺。
少し。
驚く。
「セレナ」
『何』
「先生っぽい」
『私は魔法神よ!』
怒った。
◇ ◇ ◇
六回目。
リナ。
来る。
速い。
同じ。
右。
でも。
今度。
木剣。
受けない。
「――灯れ」
指先。
火。
小さい。
本当に。
小さい。
でも。
リナの目。
一瞬。
そっち。
向く。
今。
横。
ずれる。
剣。
空振る。
俺。
リナの横。
抜ける。
「おお!」
初めて。
攻撃。
避けた。
「できた!」
振り返る。
リナ。
もう。
いる。
「え」
木剣。
腹。
止まる。
「死んだ」
「早くない!?」
『一瞬作っただけなんだから、喜んで止まってどうすんのよ!』
「成功したら喜ぶだろ!」
『戦闘中よ!』
正しい。
悔しい。
でも。
笑う。
なんか。
楽しい。
一回目。
何も。
できなかった。
六回目。
一瞬。
避けた。
それだけ。
でも。
昨日より。
できる。
◇ ◇ ◇
昼。
地面。
寝転ぶ。
リナ。
隣。
パン。
食ってる。
「それ俺の?」
「私の」
「よかった」
「そんなに昨日のこと根に持ってる?」
「パンの恨みは深い」
俺も。
食う。
身体。
痛い。
でも。
悪くない。
「なあ」
「何?」
「俺」
「ブレイカーあるじゃん」
「うん」
「使えば」
「もっと簡単に戦えるのかな」
リナ。
パン。
噛む。
「知らない」
「ですよね」
「でも」
俺。
見る。
「今日」
「使わなかったね」
「うん」
木剣。
見る。
ブレイカー。
強い。
たぶん。
でも。
何を切るか。
分からないまま。
戦闘で。
振り回す。
怖い。
「使わなくても」
「できること」
「増やしたい」
リナ。
頷く。
「いいと思う」
それだけ。
◇ ◇ ◇
午後。
町。
出る。
目的。
買い物。
西へ。
向かう。
準備。
追加。
そして。
仕事。
「何で?」
俺。
掲示板。
前。
立つ。
【短期依頼】
【荷運び】
【清掃】
【薬草採取】
【護衛補助】
メルク。
嬉しそう。
『働きなさい』
「俺、世界の謎追ってるんだけど」
『お金になりますか?』
「ならない」
『では働きなさい』
強い。
「育成?」
『当然です』
「商神の?」
『はい』
七柱。
育成。
まだ。
続いてる。
朝。
戦神。
魔法神。
午後。
商神。
「過密スケジュールじゃない?」
『無職でしょう?』
「無職にも予定あるんだよ!」
リナ。
掲示板。
見る。
「これ」
指。
【薬草採取】
「西の手前」
「ちょうどいいじゃん」
確かに。
場所。
昨日。
アリアの地図。
あった。
西側。
境界。
より。
手前。
「報酬」
銅貨。
十二枚。
「安い?」
メルク。
聞く。
『内容次第です』
「まともな回答」
『私を何だと思っているのですか』
「銅貨一枚で説教する神」
『正しい認識です』
◇ ◇ ◇
受付。
依頼。
受ける。
紙。
渡す。
「お名前を」
「レン」
受付。
書く。
「職業は?」
「なし」
止まる。
顔。
上げる。
「……なし?」
「はい」
慣れた。
「本当に?」
「本当に」
リナ。
横。
笑い。
堪えてる。
「そちらの方は?」
「リナ」
「職業は?」
リナ。
止まる。
俺。
見る。
どう。
答える?
少し。
考えて。
「リナ」
受付。
止まる。
「お名前ではなく」
「職業」
「リナ」
「…………」
「…………」
俺。
耐えられない。
笑う。
「ちょっと待って!」
受付。
困ってる。
リナ。
真顔。
「表示したらそうなる」
「表示?」
確認石。
持ってくる。
リナ。
触る。
光。
【名称:リナ】
【職業:リナ】
受付。
固まる。
「…………」
俺。
肩。
震える。
「笑わないで」
「ごめん」
「レンもやる?」
「嫌」
「やって」
触る。
【名称:レン】
【職業:なし】
受付。
俺。
見る。
リナ。
見る。
また。
俺。
見る。
「……お二人は」
「何者ですか?」
俺とリナ。
顔。
見合わせる。
「無職と」
「リナ」
「説明になってない!」
受付。
初めて。
大きい声。
出した。
◇ ◇ ◇
結局。
依頼。
受けられた。
受付。
かなり。
疲れてた。
申し訳ない。
町。
西門。
向かう。
「第二段階」
俺。
言う。
「何?」
「いや」
昨日。
表示。
思い出す。
【第二段階】
【条件成立】
【育成者】
七柱。
そして。
増える。
枠。
『次は』
『神だけではない』
神以外。
誰。
なんだろう。
敵?
仲間?
リナ?
アリア?
カイル?
先輩?
それとも。
まだ。
知らない。
誰か。
「レン」
「何?」
リナ。
前。
見る。
人。
集まってる。
道。
端。
何か。
騒ぎ。
「行く?」
「うん」
近づく。
男。
倒れてる。
若い。
二十。
くらい。
服。
旅人。
周り。
三人。
困ってる。
「急に倒れた!」
「神官呼べ!」
「触るな!」
俺。
止まる。
勝手。
助ける?
フィリア。
昔。
言った。
傷を治すことと。
人を助けること。
同じ。
ではない。
「意識ありますか?」
声。
かける。
男。
目。
開く。
「……ある」
「触っていい?」
「……頼む」
許可。
取る。
近づく。
呼吸。
速い。
汗。
多い。
外傷。
見えない。
「フィリア」
『見ています』
「分かる?」
『生命力そのものに』
『大きな異常はありません』
「じゃあ」
男。
突然。
俺の腕。
掴む。
強い。
「おい」
目。
合う。
怯えてる。
「止めてくれ」
「何を?」
「分からない」
「は?」
男。
右手。
見る。
震える。
「朝から」
「触ったものが」
その時。
近く。
荷車。
車輪。
音。
鳴る。
ギシ。
男。
触ってない。
距離。
ある。
なのに。
鉄。
留め具。
ゆっくり。
曲がる。
「え?」
周り。
ざわつく。
車輪。
外れる。
荷車。
傾く。
リナ。
走る。
支える。
「離れて!」
人。
下がる。
俺。
男。
見る。
「今の」
「お前?」
「知らない!」
男。
叫ぶ。
「俺じゃない!」
「俺は」
「何もしてない!」
怖い。
嘘。
ついてるようには。
見えない。
「名前」
俺。
聞く。
「名前は?」
「トーマ」
「職業」
「木工師」
「今日」
「何か変わった?」
トーマ。
震える。
首。
振る。
「朝」
「仕事」
してた。
「椅子」
「作って」
「釘」
「抜こうとした」
「そしたら」
「抜いてないのに」
「外れた」
俺。
息。
止まる。
外れた。
「次」
「棚」
「直そうとして」
「接合部が」
「全部」
「外れて」
偶然?
いや。
男。
俺の腕。
掴む。
「神殿に行った」
「職業」
「調べた」
「木工師のまま」
「神様にも」
「祈った」
「何も」
「分からないって」
周り。
ざわつく。
俺。
トーマの右手。
見る。
ブレイカー?
違う。
俺。
切る。
選ぶ。
でも。
こいつ。
外してる?
「ノア」
『現象を観測しています』
「知ってる?」
『いいえ』
「セレナ」
『魔力反応、ほぼないわ』
「フィリア」
『生命異常もありません』
「エリオス」
返事。
遅い。
『……神性反応が』
『ない』
七柱。
知らない。
神。
由来。
じゃない。
職業。
木工師。
変化。
ない。
俺。
昨日。
数字。
思い出す。
百九。
性質保有個体。
百八。
「まさか」
トーマ。
見る。
「トーマ」
「何だ」
「変なこと」
「聞くけど」
「最近」
「自分で」
「何かに」
「名前」
「つけた?」
「……何の話だ?」
違う。
俺。
だけ?
名前。
つけた。
「じゃあ」
「何か」
「強く」
「思ったこと」
「願ったこと」
トーマ。
黙る。
顔。
変わる。
ある。
「何?」
「…………」
「言いたくなければ」
「言わなくていい」
俺。
そう。
言う。
昨日。
決めた。
勝手に。
覗かない。
トーマ。
俺。
見る。
そして。
「……親父が」
言う。
「親父?」
「工房」
「継げって」
「俺」
「木工師だから」
拳。
握る。
「ずっと」
「言われて」
「嫌いじゃない」
「木工」
「好きだ」
「でも」
声。
震える。
「一生」
「それしか」
「できないって」
「決められるのが」
胸。
ざわつく。
「昨日」
「喧嘩した」
「親父に」
「何て?」
トーマ。
息。
吸う。
「全部」
「外れちまえばいいって」
その瞬間。
――ピシ。
俺の。
腰。
木剣。
紐。
外れる。
落ちる。
「…………」
リナ。
見る。
俺。
見る。
トーマ。
青ざめる。
「俺じゃない!」
「いや」
木剣。
拾う。
結び。
見る。
切れてない。
ほどけた。
違う。
正確には。
結びつき。
外れた。
「たぶん」
俺。
トーマ。
見る。
「お前だ」
絶望。
顔。
「俺」
「何なんだ」
答え。
まだ。
ない。
でも。
一つ。
分かる。
俺だけ。
じゃない。
昨日。
百九。
世界。
どこか。
いる。
神様。
与えてない。
職業。
与えてない。
力。
持つ。
人。
その一人。
目の前。
いる。
「大丈夫」
言いかける。
止める。
大丈夫。
なんて。
分からない。
だから。
言い直す。
「俺も」
「似たようなの持ってる」
トーマ。
顔。
上げる。
「……は?」
「説明」
「めちゃくちゃ長くなるけど」
「たぶん」
苦笑。
「神様七人分くらい」
――ピコン。
【魔法神セレナ】
『何で私たち基準なのよ!』
少し。
笑う。
トーマ。
笑わない。
でも。
俺の腕。
掴んでた手。
少し。
緩む。
その時。
人混み。
向こう。
一人。
立ってる。
黒い。
外套。
顔。
見えない。
俺。
そっち。
見る。
目。
合った。
気。
した。
次。
瞬間。
いない。
「レン?」
リナ。
「……いや」
気のせい?
分からない。
でも。
地面。
何か。
落ちてる。
小さい。
黒い。
紙。
拾う。
文字。
一行。
【一〇八】
裏。
返す。
【見つけた】
背中。
冷たくなる。
誰が。
誰を。
トーマ?
俺?
性質持ち?
百八人?
分からない。
ただ。
一つ。
確か。
だった。
第二段階。
始まった。
神様から。
教わる。
だけ。
じゃない。
俺と。
同じように。
自分でも。
分からない力を。
抱えた人。
いる。
それを。
探している奴も。
いる。
敵か。
味方か。
知らない。
「レン」
トーマ。
震えた声。
「俺」
「どうしたらいい」
少し前。
なら。
神様。
聞いた。
答え。
求めた。
今。
違う。
もちろん。
聞く。
でも。
その前。
「一緒に」
俺。
言う。
「調べよう」
「俺も」
「まだ」
「自分の力」
「全部」
「分かってないから」
トーマ。
俺。
見る。
「お前」
「何者なんだ?」
また。
それ。
最近。
よく。
聞かれる。
名前。
レン。
職業。
なし。
性質。
ブレイカー。
七柱。
育成対象。
でも。
答え。
たぶん。
もっと。
簡単。
「無職」
「……は?」
「だから」
笑う。
「無職」
トーマ。
完全に。
困ってる。
リナ。
横。
笑ってる。
七柱。
うるさい。
そして。
俺。
思う。
第二段階。
初日。
朝。
走って。
昼。
魔法。
練習して。
午後。
仕事。
探して。
知らない男。
拾った。
やっぱり。
無職。
なのに。
忙しすぎる。
――第二章。
最初の一日が。
始まった。




