神託ログ46『壊すものを選べ』
朝。
母なる根の下。
目が覚めた。
最初に。
手を見る。
普通。
昨日と。
同じ。
角。
生えてない。
目。
赤く。
なってない。
「よかった」
「何が?」
横。
リナ。
いた。
「起きてたの?」
「今来た」
「何時?」
「朝」
「雑」
「レンに」
「言われたくない」
確かに。
起きる。
身体。
重くない。
魔力。
いつも通り。
たぶん。
3。
悲しい。
「何してたの?」
リナ。
聞く。
「確認」
「何の?」
「ブレイカー使ったら」
「身体変わるかなって」
リナ。
俺の。
頭。
見る。
「角は?」
「ない」
「残念」
「何で」
「そんなに生やしたいの?」
「似合いそう」
「絶対嫌」
笑う。
普通。
朝。
昨日。
世界中で。
神性領域の外。
何か。
目を覚まし始めた。
らしい。
なのに。
朝は。
普通に。
来る。
◇ ◇ ◇
地下。
戻る。
カイル。
起きてる。
先輩。
寝てる。
椅子。
座ったまま。
首。
変な。
角度。
「これ」
「起こした方がいい?」
リナ。
「二百年寝た人だし」
「大丈夫じゃない?」
「それ」
「便利だね」
昨日。
俺が。
言った。
やつ。
カイル。
小さく。
笑う。
「放っとけ」
「首」
「死にそうだけど」
「起きたら」
「痛がる」
「じゃあ」
「直してあげようよ」
リナ。
先輩の。
頭。
そっと。
壁。
寄せる。
数秒。
先輩。
ずる。
落ちる。
「…………」
「失敗」
「見なかったことにしよう」
「うん」
◇ ◇ ◇
アリア。
記録板。
三枚。
持ってくる。
「増えた」
「増えました」
嬉しそう。
怖い。
「昨夜の」
「記録です」
一枚目。
【性質保有個体】
【観測数:一〇九】
昨日。
見た。
数字。
「やっぱり」
「109」
「はい」
「俺の」
「第109代と」
「関係ある?」
アリア。
首。
振る。
「不明です」
「爪切りの109は?」
「不明です」
「試験対象001は?」
「現時点で」
「結びつける証拠は」
「ありません」
「よし」
リナ。
「何がよし?」
「勝手に」
「全部繋げない」
「成長したね」
「上から」
でも。
大事。
同じ。
数字。
出た。
から。
同じ。
意味。
とは。
限らない。
今。
分かる。
のは。
旧観測機構が。
性質を持つ。
何か。
109。
観測した。
それだけ。
◇ ◇ ◇
「二枚目」
アリア。
出す。
【性質保有個体】
【神性登録:未実施】
【職業登録:未実施】
【分布:複数地域】
「世界中?」
「少なくとも」
「一地域ではありません」
「人間だけ?」
「不明です」
「また」
「はい」
カイル。
「それでいい」
「分からないまま」
「放置していい?」
「違う」
白い。
根。
中。
カイル。
俺。
見る。
「分からないものを」
「分かったことに」
「するな」
ヴォルグ。
みたい。
だ。
「昔」
「鍛冶屋にも」
「似たこと言われた」
「いい鍛冶屋だ」
「神様だけど」
「…………」
カイル。
顔。
微妙。
「何?」
「神か」
「うん」
「なら」
「半分撤回」
「何で!?」
◇ ◇ ◇
三枚目。
アリア。
出す。
「これが」
「問題です」
嫌な。
言い方。
【旧観測機構】
【再点検要求】
その下。
【現行職業分類機構との不一致】
【修正を推奨】
「修正?」
アリア。
「性質と職業の」
「不一致を」
「再分類しようとしている」
「可能性があります」
「それ」
リナ。
顔。
曇る。
「私みたいになる?」
「逆です」
「逆?」
「現在の職業へ」
「性質を合わせるのか」
「性質に合わせて」
「職業を変更するのか」
「あるいは」
「別の処理か」
「分かりません」
「どれも」
「嫌なんだけど」
リナ。
言う。
俺も。
そう。
思う。
人。
見つけた。
性質。
見つけた。
じゃあ。
分類。
し直そう。
その。
発想。
二百年前。
から。
何も。
変わって。
ない。
気が。
する。
◇ ◇ ◇
記録板。
光る。
【再点検を開始しますか】
【YES/NO】
全員。
俺。
見る。
「何で」
「俺見るの?」
リナ。
「ボタン係」
「そんな係」
「なった覚えない」
アリア。
「旧機構が」
「レンを」
「基準個体として」
「認識しています」
「嫌な係」
「正式だった」
カイル。
「押すなよ」
「押さない」
「即答」
「だって」
「何するか」
「分からない」
【YES/NO】
点滅。
俺。
NO。
押す。
【再点検】
【拒否】
消える。
何も。
起きない。
「終わり?」
リナ。
「たぶん」
カイル。
「ならいい」
簡単。
だった。
拍子抜け。
する。
くらい。
◇ ◇ ◇
その瞬間。
地面。
揺れる。
「ほら!」
リナ。
「俺!?」
「押したから!」
「NOだよ!」
「ボタン押した!」
「理不尽!」
白い。
根。
全部。
光る。
アリア。
記録板。
見る。
「違います!」
「再点検ではありません!」
「じゃあ何!?」
表示。
出る。
【現行管理機構】
【外部介入】
次。
【再点検要求】
【強制執行】
「強制!?」
カイル。
顔。
変わる。
「来たか」
「何が?」
「二百年前と」
「同じだ」
◇ ◇ ◇
頭。
中。
七柱。
一斉。
ざわつく。
『レン!』
エリオス。
「聞こえてる!」
『北方大神殿の』
『職業管理機構が』
『独自に再点検を開始した!』
「止めて!」
『止めている!』
「止まってない!」
『分かっている!』
珍しい。
エリオス。
声。
荒い。
ノア。
『現行機構側が』
『旧観測結果を』
『異常値として認識しました』
「異常値?」
『職業に登録されていない』
『性質保有個体です』
「だから」
「直そうとしてる?」
『その可能性が高い』
「どうやって?」
一拍。
『分類します』
「誰を?」
『観測された』
『すべての個体を』
109。
胸。
冷える。
◇ ◇ ◇
「待って」
俺。
言う。
「その人たち」
「職業あるかもしれないよね?」
『はい』
「ないかもしれない」
『はい』
「本人」
「何も知らないよね?」
『おそらく』
「なのに」
「勝手に?」
誰も。
答えない。
「止める」
俺。
言う。
エリオス。
『今』
『試みている』
「違う」
『何?』
「俺が」
カイル。
「待て」
「何?」
「何を」
「壊す」
言葉。
止まる。
職業管理機構。
壊す?
それ。
したら。
世界中。
職業。
消える。
かもしれない。
神様との。
接続。
切る?
それ。
必要な。
人。
いる。
魔法。
治療。
生活。
全部。
影響。
出る。
再点検。
だけ。
止める?
どうやって。
分からない。
「…………」
カイル。
「それだ」
「何が?」
「今」
「止まった」
「迷ってる」
「違う」
カイル。
俺。
見る。
「壊せるから」
「壊さなかった」
◇ ◇ ◇
表示。
増える。
【再点検対象】
【一〇九】
【接続開始】
数字。
一。
二。
三。
増える。
「時間ない」
アリア。
「接続が完了すれば」
「再分類が始まる可能性があります」
「止める場所」
俺。
記録板。
見る。
「どこ」
分からない。
文字。
多い。
線。
多い。
神性。
職業。
性質。
旧機構。
現行機構。
全部。
絡んでる。
「ノア!」
『はい』
「再点検だけ」
「切れる場所」
『検索します』
「セレナ!」
『何!』
「魔力の流れ」
「どこから?」
『地下』
『中央機構から』
『旧観測機構へ流れています』
「ヴォルグ!」
『いる』
「装置」
「壊したら?」
『全部止まる可能性がある』
「ダメ」
『ああ』
「メルク!」
『はいはい!』
「再点検」
「止めたら」
「何が損する?」
『言い方!』
「得意でしょ!」
『……現時点で』
『再点検を止めることによる』
『直接的な損失は』
『確認できない』
「ガルド!」
『おう!』
「何すればいい!?」
『知らん!』
「潔い!」
『だが』
『迷ってる暇がないなら』
『見るものを減らせ!』
「見るもの?」
『全部助けようとするな!』
胸。
刺さる。
フィリア。
『レンさん』
「うん」
『百九人を』
『今すぐ救おうと』
『しないでください』
「でも」
『今』
『あなたの前にある』
『一つを見てください』
一つ。
何。
◇ ◇ ◇
アリア。
「レン!」
記録板。
指す。
【旧観測情報】
【現行管理機構へ転送中】
転送。
そこ。
「情報?」
ノア。
『はい』
「現行機構は」
「旧機構が見つけた」
「109人を」
「知らなかった?」
『その可能性が高い』
「今」
「旧機構から」
「情報もらってる?」
『はい』
「じゃあ」
切る。
もの。
職業。
じゃない。
神様。
じゃない。
性質。
じゃない。
人。
でも。
ない。
旧機構と。
現行機構。
その間。
今。
勝手に。
渡してる。
情報。
「これ」
俺。
言う。
「この接続」
カイル。
目。
細める。
「切れるか」
「分からない」
「切ったら?」
「再点検対象の」
「情報が届かない」
アリア。
「ただし」
「何?」
「旧機構と現行機構の」
「他の情報交換まで」
「止まる可能性があります」
「必要?」
「分かりません」
また。
分からない。
時間。
数字。
二十一。
二十二。
二十三。
◇ ◇ ◇
「エリオス」
『いる』
「この接続」
「切っていい?」
沈黙。
「分からないなら」
「分からないって言って」
『…………分からない』
「ノア」
『同じです』
「カイル」
「保証できない」
「アリア」
「私も」
「リナ」
「私に聞く?」
「一応」
「分かんない」
全員。
分からない。
笑えない。
でも。
少し。
変。
だった。
神様。
二百年前の。
人。
記録官。
狩剣士。
無職。
全員。
分からない。
「じゃあ」
俺。
息。
吐く。
「俺が」
「決める」
◇ ◇ ◇
手。
伸ばす。
燃えない。
火。
灯る。
昨日より。
少し。
はっきり。
見える。
線。
何本も。
ある。
太い。
七本。
神性。
触らない。
白い。
何百。
職業。
触らない。
緑。
生命。
触らない。
細い。
銀。
旧機構。
現行機構。
繋いでる。
でも。
銀。
一本。
じゃない。
何本も。
ある。
「どれ」
焦る。
「どれが」
「再点検」
カイル。
「レン」
「何!」
「名前を」
「見るな」
「え?」
「役割を」
「見るな」
「何を?」
「今」
「何をしてるかを見ろ」
今。
何を。
してる。
線。
一つ。
情報。
送る。
一つ。
時刻。
合わせる。
一つ。
状態。
確認。
一つ。
警報。
一つ。
対象。
渡す。
これ。
「見えた」
一番。
細い。
でも。
脈。
速い。
銀。
線。
その中。
数字。
流れてる。
一。
二。
三。
109。
「これ」
触れる。
瞬間。
頭。
中。
声。
『待て』
知らない。
声。
七柱。
じゃない。
昨日。
聞いた。
声。
「誰」
『それを切れば』
一拍。
『次を見失う』
「次?」
『お前の』
『仲間だ』
手。
止まる。
◇ ◇ ◇
「仲間?」
『同じ力を持つ者』
109。
『見つけたいだろう』
胸。
揺れる。
知りたい。
俺。
以外。
いる。
神様。
なしで。
力。
持つ。
人。
同じ。
なのか。
違う。
のか。
会いたい。
かもしれない。
答え。
持ってる。
かもしれない。
俺が。
何者。
か。
知ってる。
人。
いる。
かもしれない。
『切れば』
『座標を失う』
「…………」
『二度と』
『見つからない者もいる』
手。
止まる。
数字。
増える。
四十一。
四十二。
「レン!」
アリア。
「接続」
「四割!」
知らない。
声。
『残せ』
『お前のためだ』
◇ ◇ ◇
俺の。
ため。
それ。
弱い。
知りたい。
ずっと。
知りたかった。
何で。
異世界。
来た。
何で。
無職。
何で。
なし。
何で。
109。
何で。
アルヴェイン。
何で。
ブレイカー。
答え。
欲しい。
この。
線。
残せば。
見つかる。
かもしれない。
「レン」
リナ。
呼ぶ。
「何」
「顔」
「え?」
「嫌そう」
「…………」
「なら」
「やめれば」
簡単。
言う。
「でも」
「答え」
「欲しいの?」
「欲しい」
「じゃあ」
「残す?」
「…………」
「それ」
「レンが」
「決めること」
また。
それ。
でも。
今度。
分かる。
◇ ◇ ◇
知らない。
誰か。
109人。
俺の。
答え。
そのために。
本人。
知らない。
ところで。
勝手に。
職業。
変える。
かもしれない。
それ。
俺が。
一番。
嫌だった。
こと。
「いらない」
声。
言う。
『何?』
「そんな方法で」
「見つけた答え」
「いらない」
『後悔する』
「するかも」
『お前が何者か』
『分からなくなる』
「今も」
「分かってない」
『なら――』
「でも」
俺。
言う。
「俺が」
「レンなのは」
「分かってる」
火。
強く。
なる。
『待て』
「待たない」
『切るな』
「嫌だ」
『レン』
「俺の名前」
「勝手に呼ぶな」
銀。
線。
掴む。
熱。
ない。
でも。
手。
震える。
怖い。
間違ってる。
かもしれない。
二度と。
109人。
見つからない。
かもしれない。
俺の。
答え。
消える。
かもしれない。
それでも。
「ブレイカー」
火。
走る。
銀。
線。
切れる。
◇ ◇ ◇
音。
ない。
ただ。
世界。
一瞬。
静か。
なる。
【旧観測情報】
【転送】
【中断】
数字。
止まる。
【対象接続数】
【四十七】
四十七。
繋がった。
もう。
半分近く。
「遅かった?」
アリア。
記録板。
見る。
「待って」
文字。
変わる。
【再点検対象】
【情報不足】
【再分類】
【中止】
息。
吐く。
力。
抜ける。
「止まった?」
「現時点では」
アリア。
答える。
でも。
四十七。
もう。
接続。
された。
「その人たち」
「どうなる?」
ノア。
『確認します』
長い。
数秒。
『再分類処理は』
『開始されていません』
「職業」
「変わってない?」
『現在確認できる範囲では』
『変化なし』
膝。
抜ける。
座る。
「よかった」
リナ。
隣。
しゃがむ。
「お疲れ」
「怖かった」
「うん」
「間違えたかと」
「思った」
「うん」
「答え」
「消えたかも」
「うん」
「そこは」
「慰めてよ」
「自分で」
「切ったんでしょ」
「厳しい」
「でも」
リナ。
少し。
笑う。
「レンが」
「選んだんでしょ」
「うん」
「じゃあ」
「次」
「探せばいい」
「何を?」
「別の方法」
ああ。
そうか。
一回。
道。
切った。
から。
全部。
終わり。
じゃない。
◇ ◇ ◇
『レン』
エリオス。
「何?」
『現行機構の』
『再点検が停止した』
「うん」
『……よく』
『見つけた』
「ガルドの」
「見るもの減らせが」
「効いた」
ガルド。
『俺か!?』
「たぶん」
『よし!』
メルク。
『たぶんで』
『喜べるの』
『才能ね』
『何だと!』
少し。
笑う。
でも。
フィリア。
声。
ない。
「フィリア?」
『…………はい』
「母なる根」
「大丈夫?」
『はい』
「よかった」
『レンさん』
「何?」
『ありがとうございます』
「何で?」
『私に』
『切れと言わなかったから』
「母なる根を?」
『はい』
俺。
少し。
考える。
「切った方が」
「簡単だった?」
『おそらく』
「そっか」
『それでも』
『別のものを』
『探してくれました』
「うん」
『どうしてですか』
変な。
質問。
「フィリアが」
「守りたかったから」
『でも』
『それで』
『人が危険に』
「だからって」
「じゃあ母なる根」
「殺そう」
「にはならないでしょ」
『…………』
「両方」
「助ける方法」
「探しただけ」
『それが』
『見つからなかったら?』
答え。
止まる。
それ。
難しい。
「その時」
「選ぶ」
『何を?』
「分からない」
正直。
「でも」
「最初から」
「片方捨てるのは」
「違う」
フィリア。
静か。
『はい』
◇ ◇ ◇
カイル。
俺。
見る。
「分かったか」
「何が?」
「ブレイカー」
「ちょっと」
「何を壊す力だ」
「繋がり」
「違う」
「また?」
「それは」
「できることだ」
「じゃあ」
「何を壊す」
質問。
違う。
何を。
壊せる。
じゃない。
何を。
壊す。
「俺が」
「選んだもの」
カイル。
首。
横。
「足りない」
「えー」
「お前が」
「壊していいと」
「思ったもの」
「違う?」
「違う」
「じゃあ何」
カイル。
白い。
根。
見る。
「壊される側を」
「見ろ」
「…………」
「切った先に」
「誰がいる」
「何がある」
「何が失われる」
「それを」
「見た上で」
一拍。
「選べ」
胸。
落ちる。
「難しい」
「だから」
「力なんだ」
「簡単なら?」
「ただの刃物だ」
リナ。
剣。
見る。
「剣に」
「失礼じゃない?」
「お前の剣は」
「もっと難しい」
「ならいい」
「いいんだ」
◇ ◇ ◇
先輩。
やっと。
起きる。
首。
押さえてる。
「痛い」
リナ。
俺。
目。
逸らす。
「何だ?」
「何も」
「何かしたか?」
「してない」
「絶対しただろ」
カイル。
「寝相だ」
「俺」
「寝相いいぞ」
「二百年」
「寝てた奴が言うな」
「お前に言われたくない」
朝。
なのに。
もう。
疲れる。
でも。
こういう。
時間。
嫌いじゃない。
◇ ◇ ◇
昼。
母なる根。
外。
大神官。
神官たち。
集まる。
現行職業機構。
安定。
確認。
北方大神殿。
異常。
ほぼ。
収束。
世界各地。
109。
観測。
された。
個体。
情報。
転送。
途中。
中断。
個人。
特定。
できない。
俺。
聞く。
「追跡できる?」
アリア。
「旧機構側なら」
「可能性はあります」
「やる?」
「レンが」
「望むなら」
考える。
昨日。
なら。
すぐ。
お願い。
した。
かも。
今。
違う。
「本人に」
「バレずに?」
「おそらく」
「じゃあ」
「やらない」
「いいの?」
リナ。
「知りたい」
「うん」
「めっちゃ」
「知りたい」
「うん」
「でも」
「勝手に」
「調べられるの」
「俺なら嫌」
「そっか」
「だから」
「別の方法」
アリア。
頷く。
「探しましょう」
「お願いします」
◇ ◇ ◇
大神官。
前。
出る。
「レン」
「はい」
「北方大神殿として」
「一つ」
「頼みがある」
嫌な。
予感。
「管理者に」
「なれとか?」
「違う」
即答。
「よかった」
「二度と」
「頼まん」
「そこまで?」
「断るだろう」
「断ります」
「だからだ」
学んでる。
「では」
「何ですか?」
「今回の」
「一連の記録を」
「残したい」
「どうぞ」
「お前の」
「言葉も」
「俺?」
「なぜ」
「再点検を拒否したか」
「なぜ」
「情報接続を切ったか」
「なぜ」
「管理者にならなかったか」
「後世に」
「残す」
嫌。
では。
ない。
でも。
怖い。
俺の。
言葉。
また。
正解。
みたいに。
残る。
二百年前。
誰か。
書いた。
言葉。
俺たち。
振り回された。
「条件」
「いいですか?」
「聞こう」
「俺が」
「正しかったって」
「書かないでください」
大神官。
目。
細める。
「何と」
「残す?」
「選んだ」
「だけ」
「結果」
「止まった」
「でも」
「別の方法も」
「あったかもしれない」
「俺が」
「間違ってた可能性も」
「残してください」
アリア。
筆。
止める。
それから。
もう一度。
動かす。
「記録します」
◇ ◇ ◇
「あと」
俺。
言う。
「神様の言葉も」
「そのまま」
「正解扱いしないで」
大神官。
苦い。
顔。
「神殿で」
「それを言うか」
「神様本人が」
「いいって言ってる」
エリオス。
『言ってはいない』
「え」
『だが』
『反対もしない』
「めんどくさい」
ガルド。
『俺はいいぞ!』
メルク。
『あなたは』
『もう少し考えなさい』
『何でだ!』
大神官。
ため息。
「神託の内容まで」
「聞こえんが」
「賑やかなことだけは」
「分かる」
「だいたい」
「いつもこんなです」
◇ ◇ ◇
夕方。
出発。
する。
ことに。
なった。
カイル。
まだ。
母なる根。
離れられない。
先輩。
残る。
「俺は」
「こいつと」
「話がある」
「二百年分?」
「ああ」
カイル。
「三日で」
「終わらせる」
「無理だろ」
「こいつの話」
「長いからな」
「お前だろ」
また。
始まる。
たぶん。
大丈夫。
「レン」
カイル。
呼ぶ。
「何?」
「行くのか」
「うん」
「どこへ」
「分からない」
「いい答えだ」
「褒められた?」
「たぶん」
「最後まで」
「たぶん」
カイル。
笑う。
「一つ」
「持ってけ」
白い。
根。
細い。
一本。
俺の。
前。
伸びる。
先。
小さな。
白い。
欠片。
落ちる。
種。
みたい。
「何これ」
「母なる根の」
「一部」
「持ってって」
「大丈夫?」
「自分で」
「渡してる」
根。
見る。
確かに。
切った。
感じ。
ない。
落とした。
みたい。
「何に使う?」
「知らん」
「知らないの!?」
「母なる根に」
「聞け」
「喋らない」
「じゃあ」
「そのうち分かる」
雑。
でも。
受け取る。
温かい。
◇ ◇ ◇
リナ。
準備。
終わってる。
「行く?」
「行く」
「どこ?」
「だから」
「分からない」
「西?」
一瞬。
止まる。
西。
最初。
気になった。
場所。
神様。
黙った。
場所。
影。
なかった。
奴ら。
燃えない。
火。
初めて。
出た。
場所。
まだ。
何も。
終わって。
ない。
「西」
「行く?」
俺。
聞く。
リナ。
「聞くんだ」
「何が?」
「前なら」
「勝手に行ってた」
「失礼」
「行ってた」
「…………」
否定。
できない。
「リナは?」
「行く」
「即答」
「気になるし」
「危ないかも」
「知ってる」
「職業」
「今リナだよ?」
「だから?」
剣。
柄。
叩く。
「私が」
「行くって」
「決めた」
強い。
◇ ◇ ◇
神殿。
戻る。
前。
一度。
母なる根。
振り返る。
巨大。
白い。
根。
夕日。
浴びる。
紫。
花。
揺れる。
綺麗。
二百年。
守った。
もの。
二百年。
隠した。
もの。
まだ。
知らない。
こと。
多い。
たぶん。
これから。
もっと。
増える。
「レン」
フィリア。
声。
「何?」
『一つ』
『聞いてもいいですか』
「いいよ」
『あなたは』
『神を』
『必要としていますか』
難しい。
質問。
昨日。
なら。
神様が。
いらない。
力。
話。
した。
でも。
今なら。
少し。
違う。
答え。
できる。
「必要な時は」
「頼る」
『はい』
「必要じゃない時は」
「頼らない」
『はい』
「間違ってたら」
「怒る」
『……はい』
「助けてもらったら」
「ありがとうって言う」
『はい』
「俺が」
「間違えたら」
「止めて」
『はい』
「それじゃ」
「ダメ?」
長い。
沈黙。
『いいえ』
フィリア。
柔らかい。
声。
『それが』
『いいです』
◇ ◇ ◇
「他の神様も」
「いる?」
一気。
来る。
『いるぞ!』
ガルド。
『おります』
ノア。
『いるわ』
セレナ。
『いるわよ』
メルク。
『……いる』
ヴォルグ。
最後。
エリオス。
『いる』
七柱。
全員。
「じゃあ」
「聞くけど」
『何だ!』
ガルド。
「俺」
「西行こうと思う」
静か。
なる。
「ほら」
リナ。
「何?」
「また」
「神様黙った」
「ほんとだ」
「怪しい」
「怪しいね」
エリオス。
『待て』
「何」
『西は』
「危険?」
『……分からない』
「何がある?」
『分からない』
「じゃあ」
「行くなって?」
長い。
沈黙。
前。
なら。
ここで。
止めた。
かも。
隠した。
かも。
でも。
エリオス。
言う。
『私は』
『行ってほしくない』
俺。
少し。
驚く。
「理由」
『怖いからだ』
「神様が?」
『ああ』
「何が?」
『お前を』
『失うことが』
静か。
なる。
ガルド。
何も。
言わない。
フィリア。
何も。
言わない。
神様。
怖い。
言う。
初めて。
かも。
「そっか」
俺。
答える。
『なら』
「でも」
「行く」
『…………』
「ごめん」
『なぜだ』
「知りたい」
『それだけか』
考える。
違う。
「自分で」
「見たい」
『危険でも?』
「怖い」
『なら』
「怖いから」
「見ない」
「にはしたくない」
ガルド。
小さく。
笑う。
『それでいい』
エリオス。
『ガルド』
『何だ』
『今は黙れ』
『何でだ!』
ちょっと。
笑う。
◇ ◇ ◇
「エリオス」
『何だ』
「行っていい?」
『私に』
『許可を求めるな』
「…………」
少し。
笑う。
「分かった」
『ただし』
「何?」
『戻ってこい』
「命令?」
『願いだ』
「それなら」
一拍。
「できるだけ」
『絶対と言え』
「神様」
「無茶言うね」
『お前にだけは』
『言われたくない』
それ。
そう。
かも。
◇ ◇ ◇
北方大神殿。
門。
出る。
最初。
来た。
時。
答え。
探しに。
来た。
俺。
何者。
なのか。
職業。
なし。
って。
何なのか。
神様。
何。
隠してる。
のか。
答え。
少し。
増えた。
でも。
質問。
もっと。
増えた。
〇〇一。
109。
アルヴェイン。
八つ目。
二百年前。
性質。
世界中の。
109。
西。
知らない。
声。
「増えてない?」
リナ。
「何が?」
「謎」
「めちゃくちゃ」
「増えた」
「来た意味」
「あった?」
「…………」
考える。
「三銅貨」
「返した」
「それ」
「ここじゃない」
「カイル」
「見つけた」
「うん」
「ブレイカー」
「名前つけた」
「うん」
「リナの職業」
「リナになった」
「それは」
「戻るかもしれないから」
「嫌?」
「別に」
「じゃあ」
「意味あった」
「雑」
でも。
たぶん。
あった。
◇ ◇ ◇
道。
分かれる。
西。
南。
神殿。
戻る。
道。
俺。
止まる。
昔。
分かれ道。
選んだ。
こと。
思い出す。
正しい。
道。
探した。
間違えない。
道。
探した。
でも。
今。
少し。
違う。
「西?」
リナ。
聞く。
「西」
「神様」
「反対してる?」
「エリオスは」
「行ってほしくないって」
「じゃあ」
「どうする?」
「行く」
「怒られるよ」
「もう」
「怒られた」
「早い」
一歩。
西。
進む。
◇ ◇ ◇
その時。
道。
脇。
小さな。
石。
ある。
古い。
傷。
一本。
縦。
入ってる。
何となく。
見る。
通り過ぎる。
でも。
三歩。
進んで。
止まる。
「どうした?」
「分からない」
戻る。
石。
触る。
何も。
ない。
ブレイカー。
反応。
しない。
神性。
ない。
魔力。
ない。
ただの。
石。
「何?」
リナ。
「ただの石」
「じゃあ行こ」
「うん」
立つ。
その時。
石。
裏。
小さい。
文字。
見える。
土。
払う。
日本語。
「…………」
「また?」
リナ。
「うん」
読む。
一行。
だけ。
『西へ行くな。』
「…………」
リナ。
「何て?」
「西へ行くな」
「神様?」
「日本語」
「二百年前の人?」
「分からない」
道。
西。
見る。
風。
吹く。
何も。
ない。
普通。
道。
なのに。
やっぱり。
嫌な。
感じ。
する。
◇ ◇ ◇
頭。
奥。
声。
聞こえる。
七柱。
じゃない。
『戻れ』
「嫌だ」
即答。
リナ。
「誰?」
「知らない声」
『来るな』
「何で?」
『お前には』
『まだ早い』
「何が?」
返事。
ない。
「説明」
「しないなら」
「行く」
『死ぬぞ』
足。
止まる。
怖い。
普通に。
怖い。
「レン?」
リナ。
俺。
見る。
「死ぬって」
「言われた?」
「うん」
「どうする?」
俺。
西。
見る。
死ぬ。
言われた。
だから。
行く。
それ。
ただの。
馬鹿。
かもしれない。
でも。
戻る。
理由。
それだけ。
なのも。
違う。
「リナ」
「何?」
「行きたい?」
リナ。
少し。
考える。
「行きたい」
「怖い?」
「怖い」
「戻る?」
「レンは?」
俺。
考える。
「今日は」
「少しだけ」
「進みたい」
「少し?」
「危なかったら」
「戻る」
「本当に?」
「本当に」
「前」
「戻らなかったよね」
「成長したから」
「自分で言う?」
言う。
◇ ◇ ◇
西。
歩く。
石。
離れる。
声。
来ない。
百歩。
何も。
ない。
二百歩。
鳥。
いる。
三百歩。
道。
普通。
「何もないね」
「それが」
「怖い」
「分かる」
さらに。
進む。
そして。
道。
真ん中。
一本。
黒い。
線。
ある。
地面。
横断。
してる。
「何これ」
リナ。
しゃがむ。
「触らないで」
「分かってる」
線。
細い。
髪。
くらい。
でも。
端。
見えない。
森。
左。
右。
ずっと。
続く。
「境界?」
分からない。
ブレイカー。
少し。
反応。
する。
胸。
奥。
熱。
ない。
火。
出そう。
になる。
「これ」
「切れる」
俺。
言う。
リナ。
「切る?」
手。
伸ばす。
止める。
何。
線。
誰が。
作った。
何を。
繋いでる。
切ったら。
どうなる。
何も。
分からない。
「切らない」
手。
下ろす。
リナ。
笑う。
「成長したね」
「二回目」
「大事だから」
◇ ◇ ◇
線。
越える?
それも。
分からない。
足。
前。
出す。
頭。
奥。
七柱。
一斉。
「レン!」
今度。
声。
聞こえる。
神託。
じゃない。
七柱。
全員。
同時。
みたい。
頭。
痛い。
「何!?」
ノア。
『その線を』
『越えないでください』
「理由」
『接続が』
『消えます』
「神様との?」
『はい』
「戻れば?」
『保証できません』
足。
止まる。
リナ。
「何?」
説明。
する。
「越えたら」
「神様との接続」
「切れるかも」
「戻らないかも?」
「うん」
リナ。
線。
見る。
「どうする?」
また。
選ぶ。
◇ ◇ ◇
西。
知りたい。
でも。
今。
七柱。
切る。
覚悟。
ある?
ない。
昨日。
言った。
神様。
いらない。
力。
持ってる。
でも。
神様。
いらない。
わけじゃない。
「今日は」
「ここまで」
俺。
言う。
リナ。
「戻る?」
「うん」
知らない。
声。
『賢明だ』
「お前に」
「言われたからじゃない」
『同じことだ』
「違う」
線。
見る。
「俺が」
「決めた」
返事。
ない。
◇ ◇ ◇
背。
向ける。
一歩。
戻る。
その瞬間。
黒い。
線。
向こう。
森。
何か。
動く。
人。
一人。
立ってる。
影。
ない。
あの時。
西。
森。
会った。
奴ら。
同じ。
感じ。
「レン」
リナ。
剣。
抜く。
「うん」
人影。
動かない。
遠い。
顔。
見えない。
でも。
声。
聞こえる。
口。
動いた。
か。
分からない。
『やっと』
「何?」
『壊さなかったな』
胸。
鳴る。
「知ってるの?」
『何を』
「俺の力」
『知っている』
「誰?」
『まだ』
また。
それ。
「名前」
『ない』
「職業」
『ない』
「性質」
一拍。
『ある』
背中。
冷える。
109。
一人。
なのか。
分からない。
「ブレイカー?」
人影。
首。
少し。
傾く。
『その名を』
『選んだのか』
「うん」
『そうか』
少し。
笑った。
気。
した。
『なら』
人影。
一歩。
後ろ。
下がる。
『次は』
森。
暗がり。
飲み込む。
『壊すものを選べ』
消える。
◇ ◇ ◇
追わない。
リナ。
俺。
見る。
「行かないの?」
「行きたい」
「うん」
「めちゃくちゃ」
「追いたい」
「うん」
「でも」
「行かない」
剣。
鞘。
戻す。
リナ。
「そっか」
「うん」
「成長したね」
「三回目!」
「今日」
「成長すごいから」
「褒めすぎ」
「じゃあ撤回」
「そこは」
「残して」
笑う。
◇ ◇ ◇
黒い。
線。
もう一度。
見る。
壊せる。
たぶん。
今。
なら。
切れる。
でも。
切らない。
知らない。
から。
怖い。
から。
だけ。
じゃない。
向こうに。
何が。
ある。
か。
知らない。
線が。
何を。
守ってる。
か。
知らない。
誰が。
困る。
か。
知らない。
なら。
今。
壊す。
理由。
ない。
「ブレイカー」
リナ。
呼ぶ。
「何?」
「何でも」
「壊せる?」
「分からない」
「じゃあ」
「何ができる?」
少し。
考える。
「壊すものを」
「選べる」
「それだけ?」
「今は」
リナ。
笑う。
「十分じゃない?」
たぶん。
そう。
◇ ◇ ◇
帰り道。
七柱。
静か。
「エリオス」
『何だ』
「戻ったよ」
『……ああ』
「嬉しい?」
『当然だ』
「素直」
『悪いか』
「いや」
少し。
笑う。
「でも」
「また来る」
『…………』
「西」
『分かっている』
「止める?」
長い。
沈黙。
『止めたい』
「うん」
『だが』
一拍。
『次は』
『理由を調べる』
「何の?」
『お前を』
『止める理由だ』
「それ」
「ちゃんと教えて」
『約束する』
約束。
神様。
と。
人。
命令。
じゃない。
従う。
でも。
ない。
約束。
それ。
くらい。
が。
ちょうど。
いい。
◇ ◇ ◇
北方大神殿。
見える。
夕日。
塔。
赤い。
リナ。
横。
歩く。
「レン」
「何?」
「これから」
「どうする?」
「今日?」
「これから」
難しい。
無職。
だった。
異世界。
来て。
仕事。
ない。
神様。
七人。
育成。
始めて。
走って。
魔法。
覚えて。
店。
手伝って。
剣。
持って。
人。
助けて。
間違えて。
怒って。
神様。
疑って。
北。
来て。
二百年前。
掘り返して。
自分の。
力。
名前。
つけた。
でも。
結局。
「無職」
「え?」
「俺」
「まだ無職」
リナ。
止まる。
一秒。
二秒。
吹き出す。
「今!?」
「だって」
「何も就職してない」
「そうだけど!」
「こんだけ」
「いろいろあって」
「職業なし」
「ブレイカーは?」
「性質」
「管理者は?」
「断った」
「神様の代役」
「一時的」
「検査官」
「暫定」
「本当に」
「無職だ」
「でしょ?」
二人。
笑う。
めちゃくちゃ。
笑う。
◇ ◇ ◇
神託。
鳴る。
ピコン。
久しぶり。
普通。
通知。
【商神メルク】
『ところでレン』
「何?」
『無職なら』
『そろそろ』
『働いたら?』
「今!?」
ガルド。
『そうだぞ!』
「お前らが」
「育成始めたんだろ!」
セレナ。
『育成と就職は別よ』
「知らん!」
ノア。
『職業がなくても』
『労働は可能です』
「知ってる!」
ヴォルグ。
『剣』
『手入れしろ』
「今それ!?」
フィリア。
『無理は』
『しないでくださいね』
「ありがとう!」
最後。
エリオス。
『レン』
「何」
『次の予定は』
考える。
西。
気になる。
109。
気になる。
性質。
気になる。
カイル。
母なる根。
職業制度。
八つ目。
全部。
気になる。
でも。
「飯」
『…………』
「腹減った」
リナ。
「賛成」
ガルド。
『肉だ!』
メルク。
『予算は?』
「現実!」
歩く。
神殿。
向かって。
空。
暗く。
なってく。
明日。
何が。
ある。
か。
知らない。
神様も。
知らない。
俺も。
知らない。
でも。
たぶん。
それで。
いい。
答え。
もらう。
だけ。
じゃなく。
自分で。
見る。
自分で。
聞く。
自分で。
間違える。
必要なら。
選び直す。
壊せる。
から。
壊す。
んじゃない。
神様が。
言った。
から。
壊す。
んでもない。
壊さない。
ことも。
選べる。
そして。
壊すなら。
その先。
まで。
見る。
俺は。
レン。
職業。
なし。
性質。
ブレイカー。
神様。
七人。
たぶん。
これからも。
うるさい。
『聞こえているぞ!』
「聞かせた!」
リナ。
笑う。
俺も。
笑う。
無職。
なのに。
やること。
多すぎる。
まあ。
いいか。
次に。
何が。
来ても。
決める。
のは。
俺だ。




