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神々は無職を選んだ  作者: 夜凪 灯
第一章 七柱と無職
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41/71

神託ログ41『神様の知らない声』

「…………日本人?」



日本語。



だった。



聞き間違い。



じゃない。



発音も。



意味も。



分かる。



俺が。



ずっと。



使ってた。



言葉。



「…………」



声。



出ない。



男。



台。



上。



俺。



見る。



もう一度。



口。



開く。



「日本人」


「だよな?」



「…………はい」



やっと。



出た。



「俺」


「日本人です」



男。



目。



閉じる。



長く。



息。



吐く。



「そっか」



それだけ。



なのに。



声。



震えてる。



「本当に」


「来たんだな」



「……俺を」


「知ってるんですか」



男。



目。



開く。



「知らない」



即答。



「え」



「名前も」


「顔も」


「知らない」



「じゃあ」



「でも」



男。



俺。



見る。



「来ることは」


「知ってた」



背中。



冷える。



◇ ◇ ◇



「レン」



リナ。



小さい。



声。



「何て言ってる?」



そうだ。



二人。



日本語。



分からない。



「俺が」


「日本人かって」



「ニホンジン?」



「俺の世界の」


「国の人間」



アリア。



男。



見る。



「彼も?」



「たぶん」



「本人に聞け」



男。



日本語。



俺。



止まる。



「こっちの言葉」


「分かるんですか?」



「分かる」



男。



今度。



この世界の。



言葉。



使う。



リナ。



目。



見開く。



「喋れるの!?」



「二百年」


「いたからな」



「…………」



アリア。



「二百年?」



男。



少し。



笑う。



「正確には」


「二百年ずっと」


「起きてたわけじゃない」



「あなたは」



アリア。



一歩。



前。



「試験対象〇〇一ですか」



男。



笑み。



消える。



「その呼び方」


「まだ残ってたのか」



「では」



「そう呼ばれてた」



「名前は?」



男。



黙る。



長い。



間。



「…………忘れた」



「え?」



リナ。



「名前を?」



「自分の?」



「ああ」



「そんなこと」



男。



こめかみ。



押さえる。



「長く寝すぎた」



「それだけじゃない」



「何が?」



「抜けてる」



頭。



指。



さす。



「記憶が」


「ところどころ」



「名前も」


「その一つ」



アリア。



「では」


「何と呼べば?」



「〇〇一以外なら」


「何でもいい」



「難しい」



リナ。



「名前ない人」


「二人目」



「俺はレンあるから!」



「職業の話」



「紛らわしい!」



男。



少し。



笑う。



「その感じ」



「何です?」



「安心した」



「何が」



「ちゃんと」


「俺とは違う」



「…………」



◇ ◇ ◇



俺。



台。



近づく。



一歩。



男。



顔。



よく。



見る。



知らない。



本当に。



知らない。



日本で。



会った。



記憶。



ない。



「あなた」


「いつ日本から?」



「分からない」



「何年前?」



「こっちに来たのは」


「二百年以上前」



「日本では?」



「覚えてない」



「時代」



「それも」


「曖昧だ」



「スマホ」



男。



眉。



動く。



「知ってる」



「電車」



「知ってる」



「コンビニ」



「知ってる」



「爪切り」



「知ってる」



「109」



男。



止まる。



「…………」



「知ってる?」



「どこで」


「それを見た」



反応。



した。



「拾得物」



「爪切りに」


「109って」



「まだ」


「あったのか」



「あなたの?」



男。



目。



閉じる。



「たぶん」



「たぶん?」



「自信がない」



「でも」


「見覚えは?」



「あった気がする」



曖昧。



全部。



でも。



嘘。



ついてる。



感じ。



しない。



「109」


「何の数字?」



男。



長く。



考える。



「…………好きだった」



「数字が?」



「ああ」



「何で?」



「それが」


「思い出せない」



「…………」



俺も。



109。



偶然。



また。



増えた。



だけ。



まだ。



繋げるな。



◇ ◇ ◇



「壁」



俺。



指す。



『次に来る俺へ。』



「これ」


「あなたが書いた?」



男。



見る。



「……ああ」



「何で」


「次に来る俺って?」



「俺と」


「同じ奴が」


「来ると思ったから」



「根拠は?」



「記録」



「何の?」



「俺より」


「前」



部屋。



静か。



なる。



「いたの?」



「日本人が?」



「日本人かは」


「分からない」



男。



ゆっくり。



身体。



起こそうと。



する。



腕。



震える。



「無理しないで」



「二百年ぶりに」


「起きた人間へ」


「最初に言うことが」


「それか」



「普通でしょ」



「普通か」



少し。



笑う。



「忘れてた」



リナ。



台。



横。



椅子。



持ってくる。



「背中」



「何?」



「起きるなら」


「これ使って」



「ありがとう」



「狩剣士だから」



「それ関係ある?」



「ない」



自分で。



言った。



成長。



してる。



◇ ◇ ◇



男。



身体。



起こす。



壁。



寄りかかる。



「俺より前に」


「記録があった」



「どんな?」



「分類できない人間」



「職業が?」



「ああ」



「表示は?」



「覚えてない」



「なし?」



男。



俺。



見る。



「お前」


「なしなのか」



「はい」



「…………」



顔。



変わる。



「そうか」



「あなたも?」



「ああ」



「無職じゃなく?」



「違う」



「なし?」



「最後はな」



「最後?」



「最初は」


「いろいろ出た」



心臓。



鳴る。



「剣士」



男。



指。



一本。



「魔術師」



二本。



「商人」



三本。



「鍛冶」



四本。



「神官」



五本。



「出て」



俺。



言う。



「消えた?」



男。



俺。



見る。



「お前もか」



「はい」



「石」


「割れた?」



「割れました」



男。



頭。



抱える。



「……最悪だ」



「何が?」



「似すぎてる」



◇ ◇ ◇



アリア。



紙。



出す。



記録。



始める。



「質問しても?」



「好きにしろ」



「試験対象〇〇一」



男。



顔。



しかめる。



「その番号」


「やめてくれ」



「では」


「仮の呼称が必要です」



「好きに」



リナ。



「イチ」



「却下」



「早い」



「〇〇一から」


「離れてない」



俺。



男。



見る。



「名前」


「本当に」


「何も出ない?」



「出ない」



「日本の名前」



「たぶん」


「あった」



「そりゃあるでしょ」



「名字も?」



「…………」



男。



目。



閉じる。



「一文字だけ」



「何?」



「カ」



「カ?」



「それしか」


「出ない」



「カから始まる?」



「それも分からない」



「名前に入ってた?」



「たぶん」



リナ。



「カ」



「呼びづらい」



「カさん」



「もっと嫌だ」



少し。



普通。



会話。



できる。



そのこと。



妙に。



安心。



する。



「じゃあ」


「今は」


「先輩」



男。



「何の?」



「異世界転移」



「嫌な先輩だな」



「俺も嫌です」



「それでいい」



◇ ◇ ◇



「先輩」



「定着させるな」



「質問」



「何だ」



「何で」


「ここで寝てた?」



男。



顔。



変わる。



「…………」



「分からない?」



「覚えてる」



「じゃあ」



「自分で入った」



「何で?」



「止めるため」



「何を?」



男。



床。



見る。



八つ目。



紋章。



「これ」



「八つ目?」



「ああ」



「何なの?」



「知らない」



「…………」



「先輩も?」



「最後まで」


「分からなかった」



「神様?」



「違う」



即答。



「断定できる?」



男。



止まる。



「…………悪い」



「昔の癖だ」



「正確には?」



「俺が知る限り」


「神とは確認できなかった」



「七柱とは?」



「違う」



「それは?」



「確認した」



「どうやって?」



「接続した」



「…………」



リナ。



「レン」



「何?」



「嫌な顔してる」



「俺も」


「したから」



男。



「接続したのか?」



「勝手に」


「向こうから」



「管理者は?」



「断った」



男。



固まる。



「断った?」



「はい」



「本当に?」



「二回聞かれたけど」


「断った」



男。



長い。



長い。



息。



吐く。



「よかった」



「…………」



「本当に」


「よかった」



声。



震える。



◇ ◇ ◇



「あなたは」


「受けた?」



男。



答え。



ない。



壁。



文字。



見る。



『俺は、神様の代役を引き受けて――』



「受けたんですね」



「ああ」



「何が起きた?」



「最初は」


「何も」



「最初は?」



「便利だった」



男。



自嘲。



みたいに。



笑う。



「職業判定」


「神託」


「祝福」


「神具」



「全部」


「見えるようになった」



「見える?」



「仕組みが」



「管理できた?」



「ああ」



「神様の仕事を?」



「そう思ってた」



「違った?」



「違った」



男。



手。



見る。



「神の仕事じゃない」



「じゃあ」


「何?」



「人が」


「神の名前を使って」


「作った仕事だ」



大神官。



顔。



変わる。



「どういう意味だ」



男。



老人。



見る。



「今の神殿」


「職業制度を」


「神が作ったって」


「教えてるか?」



大神官。



「神々の加護によって」


「成立した制度と」



「やっぱりな」



「違うのか」



「半分」



男。



言う。



「神の力は」


「使ってる」



「でも」


「形を作ったのは」


「人間だ」



アリア。



筆。



止まる。



「証拠は?」



「俺が」


「管理者だった」



「それは」


「証言です」



男。



アリア。



見る。



「いいな」



「何がです?」



「昔」


「そうやって」


「聞いてくれる奴」


「いなかった」



アリア。



「証拠は?」



「この下」


「もっと奥に」


「設計記録がある」



「…………」



「残ってればな」



◇ ◇ ◇



「職業制度」


「誰が作った?」



俺。



聞く。



「分からない」



「また」



「名前が」


「残ってなかった」



「二百年前には」


「もうあった?」



「あった」



「完成してた?」



「いや」



「じゃあ」


「あなた」



嫌な。



予感。



「試験された?」



「ああ」



「試験対象〇〇一」



「最初の?」



「記録上は」



「何の試験?」



男。



俺。



見る。



「職業を」


「人間に固定する」



「…………」



「固定?」



リナ。



「どういうこと?」



男。



少し。



考える。



「今」


「職業は」


「どう扱われてる」



アリア。



「適性」


「祝福」


「技能」


「成長方向などを」


「総合的に示す」


「分類です」



「変わる?」



「極めて稀ですが」



「あるんだな」



「はい」



「昔は」


「もっと曖昧だった」



「職業が?」



「ああ」



「剣を使えば」


「剣が上手くなる」



「薬草を学べば」


「薬に詳しくなる」



「物を作れば」


「手が覚える」



「普通」



俺。



言う。



「そう」



男。



頷く。



「普通だった」



「でも」



床。



見る。



「それだと」


「神の力を」


「効率よく」


「人へ配れなかった」



「だから」



アリア。



「分類した?」



「そう聞いた」



「誰から?」



「…………」



男。



止まる。



「声」



「誰の?」



「分からない」



背中。



寒い。



「どんな声?」



「神託みたいに」


「頭へ直接」



「七柱?」



「違った」



「何で分かる?」



「七柱と」


「話した後だったから」



「七柱」


「いたの?」



「今と同じかは」


「分からない」



「名前」



「覚えてる?」



「…………」



男。



眉。



寄せる。



「ほとんど」


「消えてる」



「一つも?」



「一つだけ」



「誰?」



男。



口。



開く。



「フィリア」



「…………」



俺。



固まる。



「生命神?」



「たぶん」



「たぶん?」



「俺の知ってた」


「フィリアと」


「今のフィリアが」


「同じか」


「確認できない」



七柱。



今。



接続。



切ってる。



聞こえない。



それ。



少し。



怖い。



「二百年前」


「フィリアがいた」



「少なくとも」


「その名前の神は」



「他は?」



「思い出せない」



「エリオス」



「…………知らない」



「ノア」



「知らない」



「ガルド」



「知らない」



「セレナ」



「知らない」



「メルク」



「知らない」



「ヴォルグ」



「知らない」



今の。



七柱。



一柱。



だけ。



二百年前。



同じ。



名前。



「フィリアは」


「何て言ってた?」



男。



目。



閉じる。



「…………」



長い。



間。



「ごめんなさい」



「え?」



「それだけ」


「覚えてる」



「誰に?」



「俺に」



「何で?」



「分からない」



◇ ◇ ◇



「神様」


「戻していい?」



俺。



聞く。



男。



目。



開く。



「やめろ」



強い。



声。



「何で?」



「ここで」


「神と繋ぐな」



「理由」



「声が」


「混ざる」



「混ざる?」



「どの声が」


「誰なのか」


「分からなくなる」



「今も?」



「今は」


「大丈夫」



「昔」


「何があった?」



男。



頭。



押さえる。



「管理者に」


「なってから」



「七柱の声」



「神殿の神託」



「管理機構の通知」



「知らない声」



指。



震える。



「全部」


「頭の中で」


「同じ場所から」


「聞こえるようになった」



「…………」



「最初は」


「区別できた」



「そのうち」



男。



俺。



見る。



「分からなくなった」



「それで」



「何をした?」



「従った」



「誰に?」



「分からない」



その。



答え。



重い。



◇ ◇ ◇



「何を」


「させられた?」



男。



黙る。



「言いたくない?」



「違う」



「思い出せない?」



「一部」



「分かる範囲で」



「職業を」


「固定した」



「誰の?」



「大勢」



「何人?」



「分からない」



「本人の意思は?」



男。



顔。



歪む。



答え。



それで。



分かる。



「聞かなかった?」



「最初は」


「必要だと思った」



「神様のため?」



「世界のため」



「そう」


「言われた」



「誰に?」



「だから」



男。



声。



荒く。



なる。



「分からないんだよ!」



部屋。



響く。



静か。



なる。



男。



俯く。



「……悪い」



「いや」



「俺は」


「神の声だと」


「思った」



「正しいと」


「思った」



「職業があれば」


「人は迷わない」



「向いてることが」


「分かる」



「働ける」



「食える」



「役割が」


「できる」



「世界が」


「回る」



「だから」



拳。



握る。



「固定した」



「それで?」



「うまくいった」



「最初は」



また。



その。



言葉。



「生産は増えた」



「仕事は」


「早くなった」



「人は」


「自分の得意を」


「知った」



「じゃあ」



リナ。



「悪くない?」



男。



リナ。



見る。



「狩剣士か」



リナ。



剣。



見る。



「何で分かるの」



「立ち方」



「職業じゃなく?」



「今は」


「見えない」



「見えない?」



「管理者じゃないから」



男。



少し。



笑う。



「その方が」


「いい」



リナ。



「私は」


「狩剣士」



「ああ」



「それ」


「好き」



「…………」



「だから」


「職業があること」


「全部悪いって」


「言われたら」


「嫌」



男。



長く。



リナ。



見る。



「正しい」



「え?」



「職業が」


「悪いんじゃない」



一拍。



「職業しか」


「見なくなった」



「誰が?」



「俺たちが」



◇ ◇ ◇



「剣士なら」


「剣を持て」



「商人なら」


「商売をしろ」



「治療師なら」


「人を治せ」



「向いてる」



「できる」



「なら」



男。



苦く。



笑う。



「やれ」



「それが」


「いつの間にか」



「やらなきゃいけない」


「になった」



ダリオ。



思い出す。



職業。



詩人。



仕事。



運び屋。



リナ。



狩剣士。



でも。



リナ。



先。



職業。



後。



「拒否した人は?」



俺。



聞く。



「いた」



「どうなった?」



「分類不適合」



「再判定」



「矯正」



「矯正?」



「向いてる職へ」


「寄せる」



「どうやって?」



「神性接続を」


「強くした」



「本人を」


「職業に合わせた?」



「…………ああ」



リナ。



顔。



変わる。



「そんなの」



「分かってる」



男。



「今なら」



「でも」


「当時は」



「正しいと?」



「思った」



◇ ◇ ◇



アリア。



筆。



握る。



「記録には」


「ありません」



「消したからな」



「誰が?」



男。



「俺」



空気。



止まる。



「あなたが?」



「ああ」



「何で」



「後で」


「間違いだと」


「気づいた」



「だから消した?」



「違う」



男。



首。



振る。



「残したら」


「また使われる」



「同じことを」


「誰かが」


「繰り返す」



「だから」


「消した」



アリア。



顔。



固い。



「記録を」


「消すことが」


「どれだけ」



「分かってる」



「分かっていません」



強い。



声。



「記録がなければ」


「後の人間は」


「何が起きたか」


「検証できない」



「間違いを」


「知ることも」



「避けることも」



「できない」



男。



黙る。



アリア。



続ける。



「あなたは」


「同じことを」


「しています」



「何が」



「人のためだと」


「勝手に決めた」



「…………」



「職業を」


「固定した時も」



「記録を」


「消した時も」



「誰かが」


「悪用するかもしれない」



「だから」


「未来の人間には」


「見せない」



一拍。



「あなたが」


「決めた」



男。



何も。



言えない。



俺も。



何も。



言えない。



刺さる。



フィリア。



思い出す。



助けたい。



だから。



本人より。



先に。



決める。



俺も。



やる。



可能性。



ある。



◇ ◇ ◇



「……そうだな」



男。



やっと。



言う。



「俺は」


「最後まで」


「変わらなかった」



「間違いに」


「気づいたのに」



「やり方は」


「同じだった」



アリア。



少し。



目。



伏せる。



「責めたいわけでは」


「ありません」



「いや」



「責めていい」



「でも」



アリア。



「責めることと」


「記録することは」


「別です」



男。



笑う。



「記録官」


「怖いな」



「よく言われます」



「俺も」


「面倒って言われた」



「あなたは」


「別方向です」



「ひどい」



◇ ◇ ◇



「じゃあ」


「何で」



俺。



壁。



見る。



「俺に」


「次に来る俺へ」


「って残した?」



男。



「消したのに?」



「全部」


「消せなかった」



「何で?」



「怖くなった」



「何が」



「俺が」


「全部」


「間違ってる可能性」



「…………」



「記録を残せば」


「また使われるかもしれない」



「消せば」


「同じ失敗を」


「繰り返すかもしれない」



「どっちが」


「正しいか」


「分からなくなった」



「だから」



壁。



指す。



「俺と」


「似た奴が」


「次に来た時だけ」



「辿り着けるようにした」



「どうやって?」



「日本語」



「…………」



「この世界の人間には」


「読めない」



「日本から来た人間なら」


「読める」



「だから」



俺。



言う。



「俺へ?」



「そう」



男。



俺。



見る。



「未来の」


「俺みたいな奴へ」



「俺」


「あなたじゃない」



「ああ」



即答。



「それでいい」



「むしろ」



声。



少し。



柔らかい。



「そうであってくれ」



◇ ◇ ◇



「一個」


「聞きたい」



「何だ」



「俺が」


「ここに来ること」



「本当に」


「知ってた?」



男。



少し。



考える。



「正確には」


「知らなかった」



「…………」



「さっき」


「知ってたって」



「来る可能性を」


「知ってた」



「誰から?」



男。



顔。



曇る。



「声」



また。



それ。



「何て?」



「管理者を」


「降りる時」



男。



ゆっくり。



言う。



「言われた」



『次が来る』



「それだけ?」



「いや」



男。



俺。



見る。



『お前と同じ場所から』



一拍。



『お前とは違う者が』



「…………」



「だから」


「日本人だと思った?」



「ああ」



「声の主は?」



「分からない」



「八つ目?」



「可能性はある」



「確認は?」



「できなかった」



「じゃあ」



俺。



言う。



「俺が来たのも」


「そいつが選んだ?」



「分からない」



「育成対象に」


「したのも?」



「分からない」



「109も?」



「分からない」



「何も」



「分からない」



男。



少し。



笑う。



「でも」



「何?」



「お前」



俺。



指す。



「昔の俺より」


「ちゃんと」


「分からないって」


「言えるな」



「最近」


「鍛えられました」



「誰に?」



「七柱とか」


「仲間とか」



リナ。



「私も入ってる?」



「入ってる」



「よし」



◇ ◇ ◇



男。



急に。



咳。



する。



「大丈夫?」



近づく。



「来るな」



「何で」



「身体が」


「まだ」



咳。



続く。



赤。



ない。



でも。



苦しそう。



「神様」


「呼ぶ?」



「やめろ」



「フィリアなら」



「ここでは」


「やめろ」



「でも」



「頼む」



強い。



目。



「まだ」


「繋ぐな」



止まる。



「理由」



「一つ」


「確認したい」



「何?」



男。



部屋。



奥。



見る。



暗い。



壁。



何も。



ない。



「声が」


「聞こえない」



「今?」



「ああ」



「それが?」



「俺が」


「眠ってる間」



「ずっと」


「聞こえてた」



「何の声?」



男。



顔。



青い。



「知らない声」



「何て?」



「名前を」


「呼んでた」



「あなたの?」



「違う」



「誰?」



男。



俺。



見る。



「レン」



「…………」



俺。



固まる。



「俺?」



「ああ」



「二百年前から?」



「分からない」



「いつから?」



「眠ってた」



「時間なんか」


「分からない」



「でも」



男。



耳。



押さえる。



「何度も」


「何度も」



「レン」



「レン」



「レン」



「って」



背中。



冷える。



「起きてからは?」



「聞こえない」



「七柱」


「切ったから?」



「可能性はある」



「じゃあ」



リナ。



「繋いだら」


「また聞こえる?」



男。



「たぶん」



俺。



考える。



聞きたい。



怖い。



でも。



聞く。



必要。



ある。



「先輩」



「だから」


「定着させるな」



「七柱」


「戻していい?」



男。



長く。



俺。



見る。



「一つだけ」


「約束しろ」



「何?」



「声が」


「何を言っても」



「神だと」


「決めるな」



「うん」



「正しいとも」


「決めるな」



「うん」



「俺の言葉も」


「信じるな」



「それは」



男。



「俺も」


「間違える」



「記憶も」


「欠けてる」



「だから」



「証拠を見ろ」



「自分で考えろ」



「選べ」



「…………」



「分かった」



「なら」


「繋げ」



◇ ◇ ◇



目。



閉じる。



七柱。



呼ぶ。



「戻ってきて」



最初。



何も。



ない。



少し。



して。



遠く。



声。



『――レン?』



フィリア。



「フィリア?」



『レンさん!』



一気に。



七つ。



気配。



戻る。



ガルド。



『遅えぞ!』



セレナ。



『何があったの!?』



メルク。



『状況を説明しろ』



ヴォルグ。



『無事か』



ノア。



『接続を確認しました』



エリオス。



『レン』



「みんな」


「待って」



うるさい。



でも。



少し。



安心。



「一人ずつ」



リナ。



「何て?」



「一斉に喋ってる」



「神様だね」



「そうだね」



男。



七柱。



見えない。



でも。



何か。



感じた。



みたいに。



目。



細く。



する。



「フィリア」



俺。



呼ぶ。



『はい』



「ここに」


「人がいる」



『生命反応を』


『確認しています』



「状態」



『非常に弱いです』



男。



身体。



固まる。



「先輩」



「……声」



「何?」



「聞こえた」



「誰の?」



男。



耳。



押さえる。



「違う」



「七柱じゃない?」



「違う!」



立とうと。



する。



でも。



足。



力。



入らない。



「来る」



「何が」



「声が」



「何て?」



男。



俺。



見る。



恐怖。



顔。



初めて。



はっきり。



出る。



「逃げろ」



その瞬間。



俺の。



頭。



奥。



音。



する。



声。



じゃない。



最初。



ノイズ。



みたいな。



もの。



その中。



一つ。



言葉。



浮く。



『――レン』



「…………」



七柱。



誰も。



反応。



しない。



「今」


「誰か呼んだ?」



ガルド。



『俺じゃねえ』



セレナ。



『私も』



フィリア。



『違います』



ノア。



『発話していません』



男。



俺。



顔。



見て。



分かった。



らしい。



「聞こえたな」



「うん」



『――レン』



もう一度。



今度。



近い。



「誰」



返事。



ない。



『――やっと』



背中。



冷える。



『――繋がった』



「誰だ」



七柱。



ざわつく。



エリオス。



『何が聞こえる』



「知らない声」



『内容は』



「俺の名前」



男。



首。



振る。



「返事するな」



でも。



遅い。



俺。



もう。



誰だ。



って。



聞いた。



『――次の』



声。



笑う。



感情。



ある。



のか。



分からない。



『――管理者』



「違う」



即答。



『――まだ』



「ずっと違う」



『――そうか』



声。



妙に。



穏やか。



『――それなら』



一拍。



『――今回は』



『――少し違う』



「何が」



『――お前は』



ノイズ。



強く。



なる。



『――拒否した』



「管理者?」



『――そうだ』



「お前が」


「渡した?」



長い。



間。



『――違う』



「じゃあ誰」



『――それを』



声。



遠く。



なる。



『――知るために』



『――ここまで』



『――来たのだろう』



「答えろ」



『――答えは』



一瞬。



声。



途切れる。



次。



男。



横。



壁。



光る。



日本語。



じゃない。



この世界の。



文字。



【神性接続】



【再確認】



【七柱】



七つ。



表示。



その下。



【未登録】



一つ。



「八つ目」



男。



震える。



『――神ではない』



声。



俺だけ。



聞こえる。



「じゃあ」



喉。



鳴る。



「お前は何だ」



返事。



すぐ。



来ない。



そして。



『――私にも』



一拍。



『――名前はない』



「…………」



【未登録】



表示。



揺れる。



『――神々は』



声。



続く。



『――私を知らない』



「何で」



『――知らないように』



ノイズ。



強く。



なる。



『――したからだ』



「誰が?」



返事。



ない。



代わり。



別の。



声。



混じる。



子ども。



みたいな。



女。



みたいな。



老人。



みたいな。



いくつも。



重なる。



『レン』



『レン』



『レン』



『レン』



「っ……!」



頭。



押さえる。



「レン!」



リナ。



肩。



掴む。



「切って!」



「何を!?」



「神様との接続!」



「分かった!」



俺。



七柱。



叫ぶ。



「一回切る!」



フィリア。



『レンさん!』



エリオス。



『待て!』



「何!?」



『その声』



「何?」



エリオス。



今まで。



聞いたこと。



ない。



声。



震えてる。



『私にも』



一拍。



『聞こえた』



「…………」



部屋。



止まる。



「今まで」


「聞こえなかったんじゃ?」



『ああ』



「何て?」



エリオス。



長い。



沈黙。



『名前を』



「誰の?」



『私の』



「…………」



『エリオス』



声。



さらに。



低く。



なる。



『と』



男。



顔。



真っ青。



「切れ」



「今すぐ」


「接続を切れ!」



俺。



七柱。



接続。



切る。



世界。



静か。



なる。



知らない。



声も。



消える。



荒い。



息。



だけ。



残る。



◇ ◇ ◇



「エリオスにも」


「聞こえた」



俺。



言う。



男。



「何て」



「エリオスの名前」



男。



目。



閉じる。



「まずい」



「何が?」



「声が」


「神に届いた」



「今まで」


「届かなかった?」



「少なくとも」


「俺の時は」



「何で今?」



男。



俺。



見る。



「お前が」


「橋になった」



「…………」



さっき。



生命維持。



再起動。



した時。



エリオス。



言った。



橋。



機構。



七柱。



俺。



「俺が」


「繋いだ?」



「可能性はある」



「じゃあ」


「俺のせい」



「決めるな」



男。



即答。



「さっき」


「自分で言ってただろ」



「…………」



そう。



だった。



「まず」


「調べろ」



「うん」



「でも」



男。



床。



見る。



「時間がない」



「何で?」



「俺が」


「起きたから」



「どういう」



突然。



部屋。



揺れる。



小さい。



地震。



じゃない。



壁。



奥。



何か。



動く。



アリア。



「何です?」



男。



台。



横。



透明な。



管。



見る。



光。



消えてる。



「生命維持が」


「終わった」



「さっき」


「自律運転に」



「俺のじゃない」



「え?」



男。



俺。



見る。



「この部屋の」


「俺を生かしてた方だ」



壁。



奥。



音。



する。



ゴン。



重い。



何か。



外れる。



「何が起きる?」



「保管が」


「終わる」



「何の?」



男。



答える。



「記録」



壁。



一部。



開く。



暗い。



奥。



棚。



大量。



紙。



石板。



透明な。



板。



そして。



中央。



一つ。



大きな。



箱。



「全部」



男。



息。



吐く。



「俺が」


「消せなかったものだ」



アリア。



目。



変わる。



記録官。



完全に。



目。



変わる。



「見ていい?」



「好きにしろ」



「触れても?」



「危険なものもある」



「先に言ってください」



「今言った」



俺。



「それ」


「アリアさんのやつ」



リナ。



「似てきたね」



嫌。



◇ ◇ ◇



アリア。



棚。



見る。



一つ。



石板。



止まる。



「これ」



「何?」



「年代」



「読める?」



「刻印があります」



指。



示す。



「二百三年前」



「職業制度より前?」



「現在の制度確立より」


「前です」



石板。



文字。



読む。



『個体能力観測記録』



『分類名――未設定』



『性質――』



そこ。



欠けてる。



「性質?」



俺。



聞く。



男。



反応。



する。



「それ」


「残ってたのか」



「知ってる?」



「ああ」



「何?」



男。



俺。



見る。



「職業が」


「できる前の」


「人の見方だ」



「…………」



「職業じゃない?」



「違う」



「じゃあ」



「その人が」


「何をしてきたか」



「何を望むか」



「何が得意か」



「身体が」


「どう育ったか」



「そういうものを」



一拍。



「まとめて」


「性質と呼んでた」



胸。



ざわつく。



俺の。



異常な火。



木剣。



身体。



魔法。



職業。



なし。



「職業と」


「何が違う?」



「性質は」


「名前じゃない」



「…………」



「剣士」


「魔術師」


「商人」



「そうやって」


「人を箱へ」


「入れない」



「その人が」


「今」


「どういう人間か」



「それだけ」



リナ。



自分の。



剣。



見る。



「じゃあ」


「私なら?」



男。



「知らない」



「見れば分かる?」



「昔なら」



「今は?」



「管理者じゃない」



「そっか」



少し。



残念そう。



「でも」



男。



言う。



「狩剣士じゃなくても」


「お前が剣を」


「大事にしてるのは」


「見れば分かる」



リナ。



少し。



笑う。



「それでいい」



◇ ◇ ◇



アリア。



次。



記録。



取る。



「これは」



石板。



古い。



『性質観測』



『対象――』



名前。



消えてる。



その下。



『破壊』



俺。



止まる。



「何?」



アリア。



「性質」



読む。



『境界破砕』



『接続破砕』



『分類破砕』



『対象個体は』



『固定された規則への干渉性を示す』



「…………」



男。



俺。



見る。



「お前」



「何?」



「火」



「何で知ってる?」



「さっき」


「黒い接続」


「切っただろ」



「見てた?」



「半分」


「寝ながら」



「器用」



「褒めるな」



男。



石板。



見る。



顔。



変わる。



「違う」



「何が?」



「これ」


「俺じゃない」



「え?」



「この記録」



「俺のじゃない」



「じゃあ誰?」



「分からない」



アリア。



年代。



確認。



「二百五年前」



「あなたより前?」



「ああ」



「同じ力の人」


「いた?」



男。



首。



振る。



「知らない」



「でも」



俺。



石板。



見る。



固定された。



規則への。



干渉。



壊す。



俺。



ブレイカー。



まだ。



誰も。



その名前。



知らない。



なのに。



似てる。



「ノア」



呼びそうに。



なる。



止める。



今。



切ってる。



神様。



いない。



自分で。



見る。



「持っていこう」



アリア。



「許可は?」



大神官。



俺たち。



見る。



「記録庫へ」


「移す」



「全部?」



「まず」


「安全を確認したものだけだ」



アリア。



「承知しました」



◇ ◇ ◇



その時。



箱。



中央。



音。



する。



カチ。



「何?」



男。



顔。



変わる。



「触るな」



誰も。



触ってない。



箱。



勝手に。



開く。



中。



紙。



一枚。



だけ。



「…………」



日本語。



俺。



近づく。



「読む?」



リナ。



「うん」



紙。



新しい。



いや。



古い。



でも。



文字。



はっきり。



してる。



『次に来る俺へ。』



また。



同じ。



その下。



『もし、神々がこの部屋まで来たなら。』



『失敗だ。』



「…………」



次。



『もし、人間だけでここまで来たなら。』



『まだ間に合う。』



リナ。



「何て?」



伝える。



大神官。



眉。



寄せる。



「何に」


「間に合う」



「続き」



見る。



『最初の記録を探せ。』



『職業ではなく、名前でもなく。』



『最初に与えられたものを。』



「最初に」


「与えられたもの?」



アリア。



「続きは?」



最後。



一行。



『それを、神々は知らない。』



部屋。



静か。



なる。



男。



紙。



見る。



「俺」


「こんなの」


「書いたか?」



「え?」



「覚えてない?」



「違う」



男。



首。



振る。



「字が」


「俺のじゃない」



「…………」



「じゃあ」


「誰が?」



答え。



ない。



日本語。



書ける。



誰か。



先輩。



以外。



いる。



あるいは。



いた。



「最初の記録」



俺。



呟く。



アリア。



棚。



見る。



「年代順に」


「探します」



「どれくらい?」



「全部」



「何枚?」



「数えたくありません」



「手伝う」



「当然です」



「厳しい」



◇ ◇ ◇



探す。



石板。



紙。



板。



古い。



もの。



順。



一時間。



二時間。



男。



途中。



何度も。



休む。



リナ。



水。



渡す。



大神官。



黙って。



記録。



運ぶ。



俺。



読む。



読めない。



日本語。



探す。



「これ」



アリア。



声。



変わる。



一枚。



石板。



ほとんど。



黒い。



「年代」



「現行暦では」


「換算できません」



「何で?」



「古すぎます」



「内容」



アリア。



読む。



『観測対象』



次。



『名称』



空白。



『職業』



項目。



ない。



代わり。



『性質』



「…………」



「読むよ」



アリア。



『性質』



『未固定』



『成長により変化』



『経験により変化』



『意思により変化』



『環境により変化』



「職業より」


「自由」



リナ。



「そう見える」



男。



小さく。



言う。



「これが」


「最初?」



アリア。



「まだ下があります」



石板。



裏。



見る。



文字。



一行。



『観測目的』



『神性を人へ与えるためではない』



次。



『人を理解するため』



「…………」



胸。



変。



なる。



人を。



分類。



する。



ため。



じゃない。



人を。



理解。



する。



ため。



最初。



そう。



だった。



「じゃあ」



俺。



「何で」


「職業になった?」



男。



答えない。



知らない。



たぶん。



その時。



石板。



さらに。



薄く。



光る。



魔力。



ない。



神様。



いない。



なのに。



文字。



浮く。



【観測対象を検出】



「…………」



「俺?」



次。



【性質観測】



【実行しますか】



【YES/NO】



リナ。



「また選択肢」



「最近」


「多いな」



男。



「やめろ」



即答。



「何で?」



「それ」


「古すぎる」



「危険?」



「分からない」



「じゃあ」



俺。



手。



引く。



「やらない」



男。



少し。



驚く。



「何?」



「いや」



「もっと」


「触る奴だと」



「みんな」


「俺を何だと思ってる?」



リナ。



「触る人」



「否定できない」



でも。



石板。



勝手に。



表示。



変わる。



【拒否を確認】



次。



【性質観測】



【保留】



「ちゃんと」


「待ってくれる」



その下。



一行。



出る。



【対象個体】



【レン・アルヴェイン】



次。



【既知性質との】



【部分一致を確認】



「…………」



男。



立つ。



「何と?」



アリア。



読む。



【照合記録】



【一件】



心臓。



鳴る。



次。



【記録名称】



文字。



欠ける。



でも。



最後。



一部。



出る。



【――壊す者】



「壊す者」



リナ。



俺。



見る。



男。



顔。



青い。



「その記録」



「知ってる?」



「違う」



「じゃあ何?」



男。



震える。



指。



石板。



指す。



「それ」



「俺が」


「管理者になる前に」


「聞いた言葉だ」



「誰から?」



男。



答える。



「知らない声」



背中。



冷える。



「何て言われた?」



男。



唇。



乾く。



「次は」



一拍。



「壊す者を」


「選ぶ」



「…………」



「次?」



「そう言った」



俺。



石板。



見る。



【――壊す者】



職業。



じゃない。



名前。



でもない。



性質。



なのか。



まだ。



分からない。



でも。



知らない声。



俺が。



来る。



ずっと。



前から。



何かを。



知ってた。



その時。



切った。



はずの。



七柱との。



接続。



向こう側。



ほんの。



一瞬。



声。



する。



『――レン』



エリオス。



だった。



でも。



いつもの。



声。



じゃない。



遠い。



焦ってる。



『――聞こえるか』



「エリオス?」



『――そこから』



ノイズ。



混じる。



『――出ろ』



「何で?」



『――今すぐ』



次。



別の。



声。



重なる。



知らない。



声。



『――遅い』



部屋。



奥。



暗闇。



八つ目の。



紋章。



一つ。



浮かぶ。



『――見つけた』



男。



叫ぶ。



「走れ!」



床。



大きく。



揺れた。

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