ここどこ!!~由真編~
「わわっ・・・・・・・と」
ふっ、見事な着地。・・・・・・でここどこ?
「おおっ!!魔王様だ!」
「魔王様が来られたぞ!!」
「これで俺たちも大丈夫だな!」
ん?誰?なんでこちらをみるの?
辺りがざわめいている。
「魔王様、こちらへ」
一番あたしの近くにいるかなりのイケメンがお辞儀をしながら言った。
・・・・魔王様?私が?
「さぁ、どうぞ」
少し、いや、かなり混乱している私に構わずこのイケメンは私の手をつかみ、つかつかと歩いていく。
「いやー、まさか魔王様がこんなに麗しいお方だとは思いませんでしたよ。いや、悪い意味ではなくてですね、私たちももっとお強そうなお方なのかなっと思っていまして。まぁ、人を見かけで判断してはいけませんが・・・・」
よくしゃべる人だ・・・。
私はうんざりしながらそう思った。どこにでもいるんだよね、こんな人間。人の話を聞こうとせず、自分の話ばっか。自分の価値観と相手の価値観が同じだと思ってる。・・・・・・嫌いなんだよね・・・こういう類の奴。
とかなんとかあたしが思ってるうちになんか大きな部屋についた。
「・・・・・・でかっ!」
その広さといったらもう!!私の部屋が何個入るんだろ・・・
「こっちです、魔王様」
あのイケメンがあたしを中央へつれていく。
・・・・・・はっ、流されてる場合じゃなかった!
「あのさ・・・」
「ささっ、魔王様こちらへお座りください。」
「いや、あたし魔王様じゃないし・・・」
「なにをおっしゃいますか!あなた様こそが立派な魔王様でございます。」
「いや、だってあたしここにきたばっかだし・・・・なにも分かんないしさ」
「誰でもそのようなことはあります。そこをのり越えてこそ魔王様でございます。」
そう言って無理矢理あたしを玉座に座らせた。
・・・・・・こいつ殴ってもいい?人の話を全然聞く気ない。あーー!イライラする。
私が睨みつけてると、なにを勘違いしたのか私ににっこりスマイルをしてきた。
・・・・・・きもっ
「大臣のおなーり」
大きなドアがでーんとあいて腰のまがったおじいちゃんが入ってきた。隣には髮が黒い少年もいる。
「これはこれは大臣殿」
あのキモい奴がわざとらしく一礼をする。
「おお、フィリップか。わざわざご苦労。じゃが、魔王様をお連れするおつとめはクロエに頼んだはずじゃが?」
「申し訳ございません。ですが、そのような大役はクロエではなく私が相応しいと考えましたので。」
悪びれもなくさらりと言う。
・・・いるんだよねー、こういうナルシストなやつ
「今度からは勝手な判断をせぬように。下がってよいぞ」
「ですが、魔界のこれからが話されるのですから、いずれ魔王様の側近となる私もいたほうが・・・・・・」
「いいから下がれ、階級をおとされたいのか?」
おじいちゃんからの厳しい一言でやっとしぶしぶと引き下がった、ナルシスト。
へっ!ざまーみやがれ!
部屋からでるとき私にあのキモキモスマイルを見せたナルシスト野郎。
・・・・・・あいつには絶対に唯を会わせまい・・・。そして絶対に一発殴ろう!
あたしはそう心に誓った。
「えへん!あー、魔王様?」
「えーとさ、あたしその魔王様じゃないんですけど・・・・」
「いいえ、貴方は間違えなく魔王様でございます。」
・・・・・・断言しちゃったよ・・・
「そう言える根拠は?」
「言い伝えでございます。言い伝えに双子花が咲く頃に一人の魔王様が異世界から来られ、世界を救って下さるだろうとあります。」
「・・・・・・それがあたしだと?」
「左様でございます。」
「あたしはこの世界を救う気はないし、ここで魔王様をやるきはないから」
「なにかご用事でも?」
「・・・・・・妹を探さなきゃいけないの」
「では、それはこちらで対処いたしましょう。」
「え?いいよ!自分で探すし・・・」
「いえいえ。魔王様にはやらねばならないことがありますので。」
「だから、私には魔王なんてするきが・・・、人違いです。」
ぐー
突然お腹が鳴った。
・・・・・・お腹へったな・・・
「・・・ごめん、なにか食べさせてもらえる?もうお腹が減って減って・・・」
「おい!直ちに夕食の準備を!!魔王様がお腹が空いておられる!!」
パンパンと手を叩きながら言った。
もうそんな時間なの?お腹が減るはずだわ・・・
「では、魔王様、できるまで湯浴みでもいかがですかな?」
・・・お風呂かぁ~。
「では、魔王様♪行きましょうか」
どこからともなくメイドさんが現れて、私を引っ張っていった。
・・・・・・なんかあたし、今日ものすごく引っ張られる1日だなぁ~
おもわずため息をつきたくなった。
「ふぅ、たまにはこんなお風呂もいいねぇ~」
ゆったりとする私。
「あー、いいお湯だったなぁ」
「それはそれは」
クスクスと笑うメイドさん。
・・・この人笑うと可愛いいなぁ~
とかなんとか思っているとメイドさんが
「魔王様、こちらがお召し物でございます。」
と服を持ってきた。
・・・あれ?これ、着てたのと違う服だ。
「先程の着ていらっしゃったお召し物がよろしかったら、急いでクリーニングさせますが?」
「いや、今日はこれでいいや。明日はあれがいいな。」
はいと返事するメイドさんに私はよろしく~と言って、風呂場をあとにした。
「・・・・・・!!おいしすぎる!」
やばい!これ、めちゃめちゃうまい!
なんかチーズとかあるし。こっちにもあるんだぁっと思う。
このまま勢いに任せてむしゃむしゃと食べる。
食事が済んだらベットへGo!
はぁー、ふかふか。やばい・・・眠気が・・・・・・・・・って、おいおい!!!




