1-4.
休憩室から出て食堂へ歩いている途中
「マミーナ様、大丈夫ですか?」
とシソが心配してくれた。
私たちはテレパシーで会話してるから、誰にも聞かれない。
「全然大丈夫じゃないよ〜。色んな意味でドキドキしちゃった。」
「ところで、マミーナ様気付きました?ソランティア様が連れていた龍が…」
「マミーナ!こっちに座るか?」
王子との時間が夢だったみたいに思えて、
ふと現実に引き戻されたような声が耳に届いた。
声をかけてくれたのはゼロだった。私の従兄弟。
赤毛に長めの襟足、背も高くて、よく兄に間違えられる。
──ときどき、カップルに見えることもあるけど。
「昼食べるの、今日は遅めだね。何かしてた?」
「ちょっと色々あってね〜」
王族の方にぶつかって、しかも魔法で助けてもらってましたなんて言えるはずもなく。
「あんまり時間ないから、さっさと食べろよ。ところで、マミーナは黒魔法なんだな。意外だったな。俺はてっきり水かと」
「え?私が水?いやいや〜そんなわけないって。水型の人たちって美男美女ばっかだったもん」
「そんな傾向あんの?!全然気づかんかったわ」
ゼロと話してると、つい話が弾む。
でもこれ以上話が広がったら、今日のことを言ってしまいそうだった。
「いただきまーす」と言って、私は全力で食べ始めた。
この回は短いので、本日は2話
投稿します。




