1-5.
今回は、聖獣の登場回です。
昼食が終わると次の授業は龍について学ぶ時間。それぞれの生徒が自分の龍を連れている。
「これからみなさんには、龍を“聖獣”にしてもらいます」
教室がざわめく。
「聖獣って、自分で選ぶの!?」
「てか、うちの龍、変身できるのかよ…」
「龍のままだと、魔法型がバレバレですよね?」
担当の先生がにっこりと微笑む。
「聖獣に変えることで、魔法型を隠すことができます。戦闘や任務のときなど、これは大きな利点です。
パートナーの龍と話し合い、“どんな姿になりたいか”を決めてください。自由な発想で構いません」
さあ、私もシソと話して決めよう!
「シソはこんな聖獣になりたい!って希望はある?」
「マミーナ様、私はもう決めている聖獣がいるんです。」
「それはどんな聖獣なの?」
「私はオオカミの聖獣のイメージがずっとあるんです。」
「へぇ〜!シソ、かっこいい!オオカミのシソ、見てみたいな」
シソと目が合った瞬間、彼女の瞳が淡く赤く光った。
空気がふっと揺れる。まるで風が巻き起こる前のような静けさが訪れた。
しゅるしゅると黒い煙が立ち上り、その中から──
黒い毛並みの、大きなオオカミが現れた。
その姿は堂々としていて、どこか神秘的で。
毛並みはサラサラしていて、撫でるとふわふわの手触りが手のひらに広がった。
「シソー!すっごくかっこいいよー!惚れちゃうっ」
私は感激のあまり、思わずその首に抱きついていた。
クラスのみんなも、龍と話し合って聖獣になった龍との関係を深めていた。
聖獣は召喚すると現れる。しかも、大きさも自在に変えられる。
これからは、わたしのそばには──
龍じゃなくて、あのかっこいいオオカミ・シソがいてくれるんだ。
新しい日々が、ますます楽しみになってきた。




