5-2.
本日は2話投稿します!
「わたしも黒魔法師です。なにかできないでしょうか?」
体が勝手に動いていた。
「君は…早期入隊したマミーナか。君の魔力量は多い。この呪いの解除に手を貸してくれるか?」
許しを得てさっと王子の体の上に手を当て、他の黒魔道士がすでに起動させている呪い解除の魔法陣を重ねる。
わたしの魔法陣が加わり、紫の光がぐっと強くなった。
確かに、これは強力な呪いだ。
治癒魔法が効かないなんて、なんて恐ろしい呪いなのだろう。
しかも、こんなに大人数で魔力を放出しているのに、なかなか解除できない…
このままでは、王子の命が危ない。
わたしは目を閉じてより一層、自分の魔法に集中した。
体に汗が滲むのを感じる。
すーっとこめかみのところを汗が伝うのを感じる。
ふと自分の体の中に白い光があるのを感じた。
こんな感覚は初めてだった。
直感でその光をつかみたいと思った。
それなのに、なかなか手が届かない。
あと少し、あと少し、ぐーっと意識を集中させ、手繰り寄せるように意識を下ろしていく。
無我夢中だった。
その光が何なのかもわからないのに、ただ掴みたくて必死だった。
何度も掴もうとして、その光にやっと手が届いて、ぐっと掴むことができた!
と思ったと同時に目を開けられないほどの強い光が放たれた。
周囲の声も光も遠ざかっていく――。
しかし、どこかで確かに感じた。
わたしの中で眠っていた“何か”が、今、目を覚まそうとしているのを。
それが何かはまだわからない。
でも――これが、王子を守る鍵になる。
そしてわたしは意識を失った。
次は21時に投稿します。




