第1話の18 「さっきよりすっげ~爆発音だっ!」
ブチッ!
「っ!!??」
ぼぼぼぼぼふふふふふんんんんんっ!!!!
千切れるような音がしたその瞬間、誰も聞いたことのないような爆音とともに、内側から荷台が大きく吹っ飛ばされました。
★
ぼぼぼぼぼふふふふふんんんんんっ!!!!
「今のきっとお姉ちゃんの『オナランチャー』の音だよっ!!」
「さっきよりすっげ~爆発音だっ! い~な~! 吹っ飛ばされたかった~」
トロールの兄妹、テツとコハクはそんなことを言いながら爆音が聞こえてきた方向へ、更に急いで走っていきました。
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ぼぼぼぼぼふふふふふんんんんんっ!!!!
「ちょっ!? 今度は何っ!? またすごい音が聞こえたんだけど!?」
「何か、ちょっと地面も揺れたような…」
ちょうど屋台の串焼きを買い求めていたハーピィ姉妹の耳にも、その轟音は届きました。
さすがに他の魔族たちの耳にも聞こえ、祭のさなか、辺りもざわつき始めました。
「何か、あっちの方で土煙みたいなのが上がっているんだけど…?」
「あらホント。これは事故でもあった感じかしらね」
日光を手でさえぎりながら、ケイは建物の向こうで上がっている土煙を確認しました。
「こりゃ、特ダネの匂いがするね~。アタシ、ちょっと行ってみるよ! ハーピィさんたち、写真、どうもありがとねっ!!」
言うが早いか、ニーハは荷物をまとめて、そちらの方に走り去って行きました。
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ぼぼぼぼぼふふふふふんんんんんっ!!!!
「この爆音、どこかで何かが爆発したようですね?」
祭の警備をしていたコカゲは、かつてない爆音を聞き、冷静に状況を確認し始めました。
彼女は細身の闇エルフで、浅黒い肌に銀灰色の真っすぐな髪の毛を、すっきりとショートカットにしていました。
今は軽く武装もして、頭にはゴーグルをつけていました。
彼女は『イシノクツ砦』の砦長代理。
今日は祭の安全を守る警備兵の一人として警戒に当たっていました。
彼女のそばには二体のストーン・ゴーレムも控えていました。
そのストーン・ゴーレムはそれぞれ車輪の付いた大きな台車を転がし、祭で出たごみを回収していました。
彼女はむにゃむにゃと呪文のようなものを唱えると、目を閉じて長い耳を研ぎ澄ましました。
必要な音と声だけを、風に乗せて拾い集めました。
「どうやらあっちの方みたいですね。あなたたちはこのままここでごみの回収を続けること。私は音の聞こえた方に行ってきます」
ストーン・ゴーレム二体にそう命令すると、彼女は軽やかなステップを踏んで駆け出していきました。
(つづく)




