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夏、彼女の声だけが聞こえない。

作者:SIRIUS/BLACK
最終エピソード掲載日:2026/07/31
電車の轟音。アナウンス。乗客たちの足音。
あらゆるノイズに満ちた夏の駅のホームで、彼女だけは涼しげに立っていた。
向けられる視線。動く唇。
彼女は線路の向こうから、俺に何かを必死に訴えかけている。
だが、世界の雑音が邪魔をして、その声は一度も届かなかった。
──あの日、世界の音が、すべて消え去るまでは。
「夏のホラー2026」公式企画参加作。
存在感のない少年と、向かいのホームの少女が紡ぐ、日常反転ホラー。
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