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19/30

一人で年越しとか寂しいでしょ!

十二月三十一日、午後三時。


凛音の部屋は、いつにも増して散らかっていた。ベッドの上には何着もの服が山積みになり、ドレッサーの前には使いかけのコスメが乱雑に並んでいる。その中心で、凛音は鏡に向かって深呼吸を繰り返していた。


「一人で年越しとか寂しいでしょ!」


声に出して言ってみる。

違う。なんか偉そうだ。


「一人で年越しとか……寂しいでしょ?」


語尾を上げてみる。これだと自信がなさすぎる。


「ひ、一人で……」


駄目だ。噛んだ。


凛音は頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。クリスマスイブに蒼太の手料理を食べて、手編みのマフラーを渡して、「好き」と伝えた。蒼太も「ずっと一緒だ」と言ってくれた。


でも——これって、付き合ってるの?


「なんでこんなに緊張するの……」


「ずっと一緒」と言ってくれた。それは確かだ。嬉しかった。でも、「付き合おう」とは言われていない。告白への返事も、はっきりとはもらっていない。この関係は何なのか。彼女ぶって年越しに誘ってもいいのか。


ドレッサーの引き出しを開けると、色褪せたノートが目に入った。『蒼太くん攻略計画』と書かれた表紙。三年前からつけ続けてきた、想いの記録。


凛音はノートを手に取り、最後のページを開いた。


『12月24日——蒼太くんが「ずっと一緒」って言ってくれた。両思い、なのかな。夢みたい。でも、ちゃんと「付き合おう」って言葉はまだ聞けてない。私たち、何なんだろう。でも、三年間頑張ってよかった』


震える字で書かれた文章を見つめながら、凛音は小さく笑った。


「よし」


立ち上がり、もう一度鏡に向き合う。


「一人で年越しとか寂しいでしょ!」


今度は自然に言えた気がする。何より、嘘ではないのだ。蒼太が一人で年を越すのは寂しい。だから一緒にいたい。それだけのこと。


凛音はスーパーで買ってきた年越しそばの材料が入った袋を確認した。ネギ、かまぼこ、えび天、そば。蒼太の好きなものを考えながら選んだ。


「大丈夫。蒼太くんは『ずっと一緒』って言ってくれた。堂々と行けばいい」


自分に言い聞かせながら、凛音は部屋を出る準備を始めた。




午後四時。凛音は年越しそばの材料が入った紙袋を両手に抱え、隣の部屋のインターホンを押した。


心臓がうるさい。


数秒後、ドアが開く。


「おう」


蒼太はいつも通りの無表情で凛音を見下ろした。ラフなスウェット姿で、髪は少し寝癖がついている。その姿を見た瞬間、凛音の頭の中は真っ白になった。


「ひ、一人で年越しとか……」


言葉が詰まる。蒼太が首を傾げる。


「ん?」


「さ、寂しいでしょ!」


やっとの思いで言い切った。練習した通りのセリフ。完璧なはずだった。


しかし、蒼太は数秒の沈黙の後、ぽつりと言った。


「お前がな」


「……え?」


「一人で年越しが寂しいのは、お前の方だろ」


図星だった。凛音は顔が熱くなるのを感じた。


「う、うるさい! いいから入れて!」


蒼太は小さく笑い、ドアを大きく開けた。


「どうぞ」


その笑顔に、凛音の心臓がさらに跳ねる。「ずっと一緒」と言ってくれた人。でも、この人の笑顔には弱い。いや、だからこそ、もっと弱くなった気がする。


玄関で靴を脱ぎながら、凛音はこっそり深呼吸した。


「あ、これ、そばの材料。一緒に作ろうと思って」


「ああ、ありがとう」


蒼太が紙袋を受け取る。その指が一瞬、凛音の手に触れた。それだけで、凛音は電撃が走ったように硬直した。


「どうした?」


「な、なんでもない!」




蒼太の部屋のキッチンは、一人暮らしにしては設備が整っている。料理好きな彼が選んだ物件だけあって、コンロは三口、作業スペースも広い。


「ネギ、どのくらい切る?」


凛音がまな板の前に立ちながら聞く。


「好きなだけ」


蒼太は横で鍋に水を張りながら答えた。


「じゃあたくさん入れちゃお」


凛音はネギを手に取り、包丁を握った。蒼太の料理姿は何度も見てきたが、こうして隣に並んで作業するのは初めてだった。緊張で手元が怪しい。


「……お前、包丁使えるのか?」


「使えるし! 馬鹿にしないで!」


凛音は憤慨しながらも、丁寧にネギを刻み始めた。不揃いな輪切りが、まな板の上に並んでいく。


その間に、蒼太は昆布と鰹節で出汁を取り始めた。手際がいい。凛音が弁当を作り続けてきたのは知っていたが、蒼太の料理の腕前は別格だった。


「いい匂い……」


「まだ出汁だけだぞ」


「出汁だけでも美味しそう」


蒼太は呆れたように笑った。でも、嬉しそうにも見えた。


「えび天は買ってきたやつでいいか」


「うん、いい」


「かまぼこ、切るか?」


「私が切る!」


凛音は張り切ってかまぼこを手に取った。飾り切りに挑戦しようとして、見事に失敗する。


「……何これ」


「何って……ウサギ、のつもり」


「どこがだよ」


「うるさい!」


凛音の手元には、形容しがたい形のかまぼこが残った。蒼太は小さく吹き出しながら、残りのかまぼこを器用に飾り切りしていく。手元から生まれていくのは、綺麗な松葉の形。


「ずるい……」


「練習すればできる」


「絶対無理」


「そんなことない」


何気ない会話。でも、凛音にとっては宝物のような時間だった。三年間、想像するだけだった「一緒に料理する」という夢が、今、現実になっている。


窓の外では、少しずつ日が暮れていく。大晦日の夕方。一年で一番特別な夜が、始まろうとしていた。




午後七時。テーブルには湯気を立てる年越しそばが二つ並んでいた。透き通った出汁の上に、えび天とネギ、そして凛音の失敗作と蒼太の松葉切りが仲良く乗っている。


「いただきます」


「いただきます」


二人で手を合わせ、箸を取る。凛音がそばを啜ると、出汁の旨味が口いっぱいに広がった。


「美味しい……」


「そうか」


蒼太は素っ気なく答えるが、口元が少し緩んでいる。彼なりの喜び方だと、凛音はもう知っている。


テレビでは紅白歌合戦が始まっていた。華やかなステージ、煌びやかな衣装。でも凛音の視線は、画面よりも隣の蒼太に向いてしまう。


「……見ろよ、テレビ」


「見てる」


「俺を見てるだろ」


「み、見てない!」


慌てて視線をテレビに戻す。頬が熱い。


しばらく紅白を眺めながら、そばを食べ進める。凛音のお椀が空になった頃、ふと気になっていたことを聞いてみた。


「ねえ、蒼太くん」


「ん?」


「来年の目標とかある?」


蒼太は箸を止めた。少しの間、考え込むような沈黙。


「……特には」


「そうなんだ」


凛音は少しがっかりした。何かあるのかと期待したのだが。でも、蒼太の横顔には、何か考えているような色があった。


「お前は?」


「私?」


凛音は少し考えた。来年の目標。いくつも浮かぶが、一番大きいのは——


「私は……あるよ」


「何」


「……まだ秘密」


本当は、「蒼太くんともっと一緒にいたい」と言いたかった。でも、なんだか恥ずかしくて言えなかった。




午後十時。紅白も後半に入り、リビングには穏やかな空気が流れていた。食べ終わった食器は洗い終わり、二人はソファに並んで座っている。


いつの間にか、凛音と蒼太の距離は近くなっていた。肩が触れそうで触れない、微妙な距離。


凛音は膝の上で手を握りしめながら、勇気を振り絞った。


「ねえ」


「ん?」


「私……来年の目標、やっぱり言う」


蒼太がこちらを見る。その視線を受けて、凛音は心臓が破裂しそうになりながらも、言葉を紡いだ。


「私は……今年よりもっと、蒼太くんと一緒にいたい」


声が小さくなってしまった。でも、確かに伝えた。


蒼太は何も言わなかった。テレビからは、バラードの歌声が流れている。


沈黙が怖い。凛音が視線を落とそうとした、その時。


ふわり、と。


頭に温かい感触があった。蒼太の手が、凛音の頭を撫でていた。


「……蒼太くん?」


「うん」


それだけ。でも、その手は優しかった。不器用で、ぎこちなくて、でも確かに優しい。


凛音の目に、じわりと涙が滲んだ。言葉にしなくても伝わる。この人は、ちゃんと受け止めてくれる。


蒼太の手が、数回、凛音の髪を梳くように動いた。そして、静かに離れていく。


「そろそろ、カウントダウンだな」


蒼太がテレビを見る。時刻は十一時五十分を過ぎていた。


凛音は涙を拭い、頷いた。


「……うん」




十一時五十九分。テレビの画面には、どこかの神社に集まった群衆が映し出されていた。カウントダウンの数字が表示され、会場は熱気に包まれている。


凛音と蒼太は、ソファに並んで画面を見つめていた。


「あと一分」


蒼太が呟く。


「うん」


凛音の心臓が、カウントダウンに合わせるように早くなっていく。蒼太と迎える、初めての年越し。三年前は想像もできなかった。一年前も、まだ話しかける勇気すらなかった。それが今、こうして隣にいる。


「10、9、8……」


テレビの中の群衆が声を合わせる。凛音も、小さな声でカウントダウンを始めた。


「7、6、5……」


蒼太も、同じように数え始める。


「4、3、2、1……」


二人の声が重なる。


「あけましておめでとう」


「あけましておめでとう」


同時に言って、目が合った。テレビからは歓声と「蛍の光」が流れ始める。


凛音は蒼太を見つめながら、胸がいっぱいになった。


「今年も……よろしくね」


「ああ。よろしく」


蒼太の口元が、ほんの少し緩んだ。その表情を見た瞬間、凛音の目からまた涙が零れ落ちた。


「な、泣くなよ」


「だって……嬉しいんだもん」


凛音は袖で涙を拭いながら笑った。新しい年が、始まった。




午前零時を過ぎた頃。凛音は立ち上がり、蒼太に向かって言った。


「初詣、行こっか」


「今からか?」


「うん。近くの神社、混んでるかもしれないけど……」


蒼太は少し考えてから、頷いた。


「ああ」


二人は防寒着を着込み、外に出た。一月の深夜。吐く息が白い。空には冬の星が瞬いている。


近所の神社までは歩いて十分ほど。静かな住宅街を抜け、参道に入ると、予想以上の人混みがあった。


「すごい人……」


「正月だからな」


参拝の列は鳥居の外まで伸びていた。屋台の灯りがちらほらと見え、甘酒やたこ焼きの匂いが漂ってくる。


人波に押されそうになりながら、凛音は必死に蒼太についていく。


「はぐれそう……」


その時、蒼太の手が伸びてきた。凛音の手を、ためらいなく掴む。


「離れるな」


その一言。凛音は目を見開いた。


蒼太の手は、大きくて、温かかった。ごつごつした、男の人の手。三年間、想像だけしてきた感触が、今、現実になっている。


「……うん」


声が震えた。顔が熱い。でも、手を振り払うなんてできない。繋いだ手を胸の前で抱えるようにしながら、凛音は人混みの中を歩いた。


蒼太の手は、離れなかった。




参拝の列はゆっくりと進んでいく。深夜一時を回っても、人の波は途切れない。凛音と蒼太は、繋いだ手をそのままに、列に並んでいた。


「寒くないか」


「だ、大丈夫」


「手、冷たいな」


「そ、そうかな」


蒼太は凛音の手を、もう片方の手で包み込んだ。両手で、凛音の手を温めるように。


「……っ!」


凛音は声にならない悲鳴を上げた。これは、死ぬ。心臓が止まる。


「どうした?」


「な、なんでもない……」


蒼太は不思議そうな顔をしながらも、手を離さなかった。


列が進み、ようやく本殿の前に辿り着く。賽銭を投げ、鈴を鳴らし、手を合わせる。


凛音は目を閉じ、心の中で願った。


蒼太くんと、ずっと一緒にいられますように。今年も、来年も、その先も。ずっと、ずっと——。


目を開けると、隣で蒼太も手を合わせていた。その横顔は、いつもより穏やかに見えた。


「何、お願いした?」


「秘密」


「えー」


「言ったら叶わないだろ」


「……それもそっか」


凛音は頷きながら、蒼太が何を願ったのか気になって仕方なかった。




参拝を終えた二人は、おみくじ売り場に立ち寄った。巫女さんから籤を受け取り、それぞれ引く。


凛音は震える手で紙を開いた。


「大吉!」


「おう」


「やった! 蒼太くんは?」


「小吉」


「えー、微妙じゃん」


「うるさいな」


蒼太は仏頂面だが、特に気にしていないようだった。


凛音は自分のおみくじを読み進める。恋愛の欄に目が止まった。


「想い人との縁、叶う時期」


凛音の心臓が跳ねた。


「な、何て書いてある?」


蒼太が覗き込もうとする。


「み、見せない!」


凛音は慌ておみくじを胸に抱いた。


「何だよ」


「いいでしょ別に!」


顔が真っ赤だ。「想い人との縁、叶う時期」——蒼太は「ずっと一緒」と言ってくれた。でも、まだ「付き合おう」とは言われていない。この縁が、叶うなら——。


凛音はおみくじを丁寧に折りたたみ、財布の中にしまった。


「持って帰るのか」


「うん。お守りにする」


「そうか」


蒼太は自分のおみくじを木に結びながら、凛音を見た。


「いいこと書いてあったんだな」


「……うん」


凛音は頷きながら、胸の奥で喜びを噛みしめた。この幸せが、ずっと続きますように。




深夜二時過ぎ。参拝客の波も少し落ち着き、二人は神社を後にした。


帰り道は、来た時より静かだった。街灯の下を歩きながら、凛音は繋いだままの手に意識を向けていた。


蒼太は離さない。自分からは、絶対に離したくない。


しばらく無言で歩いていると、蒼太が口を開いた。


「今年は……」


「ん?」


「ちゃんと考えなきゃいけないことがある」


凛音は足を止めそうになった。蒼太の声は、いつもより真剣だった。


「何を?」


聞き返す声が、少し震えた。蒼太は前を向いたまま、答えた。


「まだ言えない」


「……そう」


凛音の胸に、様々な感情が渦巻いた。不安と、期待。怖さと、嬉しさ。


「考えなきゃいけないこと」——それは、何だろう。私のこと? それとも、別の何か?


聞きたい。でも、聞けない。蒼太が「まだ」と言ったのなら、待つしかない。三年間待ったのだから、もう少しくらい待てる。


凛音は繋いだ手に、そっと力を込めた。蒼太は何も言わず、同じように握り返してくれた。


冬の夜空に、白い息が溶けていく。二人の影は、街灯の下で一つに重なっていた。




マンションに戻った時、時刻は午前二時半を過ぎていた。共有廊下は静まり返り、蛍光灯だけが白く光っている。


凛音の部屋は502号室。蒼太の部屋は501号室。壁一枚隔てた、隣同士。


二人は、それぞれの部屋の前で向かい合った。帰ってきてしまったことが、少しだけ寂しい。


「じゃあ……おやすみ」


凛音が言う。


「ああ、おやすみ」


蒼太が頷く。


でも、凛音の足は動かなかった。もう少しだけ、この時間を引き延ばしたい。


「あの……」


「ん?」


「今年も、よろしくね」


精一杯の笑顔で言う。蒼太は凛音を見つめ、ほんの少し表情を緩めた。


「ああ、よろしく」


その顔が、凛音は大好きだった。普段は無表情で、何を考えているかわからない人。でも、こうして二人きりの時に見せる穏やかな顔が、たまらなく好き。


「……蒼太くん」


「なに」


「私、幸せだよ」


蒼太は少し目を見開いた。凛音は恥ずかしさを押し込めて、続けた。


「三年前から、ずっと好きだった。今も、好き。蒼太くんの隣にいられて、すごく幸せ」


蒼太は何も言わなかった。でも、その手が伸びてきて、凛音の頭を軽く撫でた。


「……俺も」


たった二文字。でも、凛音には十分だった。涙が溢れそうになるのを堪えながら、凛音は笑った。


「おやすみ、蒼太くん」


「ああ。おやすみ」


二人はそれぞれの部屋に入っていく。ドアが閉まる音が、廊下に響いた。




午前三時。蒼太は自室のベッドに横になったまま、天井を見つめていた。


暗闘の中、繋いだ凛音の手の感触がまだ残っている。小さくて、冷たくて、でも確かに温かかった。


「今年も、よろしくね」


凛音の声が、頭の中で繰り返される。


「私、幸せだよ」


三年前。終電を逃して泣いていた女の子に、タクシー代を渡した。連絡先も聞かず、名前も知らないまま別れた。それが凛音だったと知ったのは、つい最近のこと。


あの時から、凛音はずっと自分を見ていた。三年間。好きでいてくれた。


蒼太は目を閉じた。美羽との三年間を思い出す。尽くしても、尽くしても、「つまらない」と言われた日々。「もっと刺激が欲しい」と、別れを告げられた夜。


自分は普通で、面白くなくて、誰かに特別だと思われることなんてない——そう、思っていた。


でも、凛音は違った。


「蒼太くんの『普通』が、私には特別だから」


いつか凛音が言った言葉。その意味が、今ならわかる気がする。


蒼太は胸の奥で、何かが揺れるのを感じた。


凛音のことが——好きなのかもしれない。


蒼太は枕元に置いた凛音の手編みのマフラーを手に取った。不揃いな編み目。でも、温かい。


三年。あいつは、三年も俺を想っていてくれた。


毎朝の弁当も、一緒に作る夕食も、風邪をひいた時に飛んできてくれたことも——全部、三年分の想いが詰まっていた。


「……いや」


蒼太は呟いた。暗闘の中、自分の声だけが響く。


「好きだ」


言葉にした瞬間、胸の奥が熱くなった。もう誤魔化せない。とっくに気づいていたのかもしれない。ただ、認めるのが怖かっただけだ。


——あいつは三年も待ってくれた。なのに、俺はまだ曖昧なままでいいのか。


今の関係は曖昧なままだ。「ずっと一緒だ」と言った。凛音も「好き」と言ってくれた。でも、俺からちゃんと「好きだ」と言葉にしていない。告白も、していない。


俺から、ちゃんと告白する。「好きだ」と、言葉にして伝える。


蒼太は暗闘の中で、静かに決意を固めていた。壁一枚隔てた向こうで、凛音も眠れぬ夜を過ごしている。そんな気がした。


新しい年が、始まった。二人の物語は、新たなステージへと進もうとしていた。

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