狙いは定まる、目的が……
食事後、あれから先に進んで行くと魔物と出くわす頻度が多くなった
俺達勇者パーティとスリーピーのパーティー交互に戦っていく
俺は少しばかりスリングの練習も兼ねて落ちている石を使って投げて行ったが…ちょっとなかなか上手くいかないな……
「ソラアミセントー」
「どうしましたか?チルスさん?」
「3人の中で投げるのが上手いのって誰なの?」
「えっと、遠距離担当の蜜巳さんかな?」
「私………投げるのは自信ないです…………あくまで弓矢なので」
「じゃあ…もともと運動神経のいい品子さん?」
「私は剣で戦うのが得意だよ!遠くは分からない!」
「そっか、だったら今の洞窟じゃなくて外でやるのがいいんじゃないのかな
アタシだって広い所の方が戦いやすいし」
「そうすると、勇者ソラアミセントくんも上手になると思うよ!」
そうだよな……チルスさんが普通にスリングで戦えるのは今までの練習があったからだ
洞窟内は不安定で複雑、投げても狭いから上手く当てる方が非常に難しいものだ
外である程度の練習が必要になるな…
「ありがとうございます、そういえばチルスさん?」
「ん?どしたん?」
「タスメさんから魔物って毒があるから食うことはできないと言っていましたが、いままでの戦いで投げていた薬って毒薬ですか?」
「ん?毒薬だよ?」
「魔物にも毒があって、投げているのにも毒がある……毒で相殺とかは起きないんですか?」
「大丈夫だよ、なんかよく分んないけどアタシが使っているのは魔物に聞く毒だからね、そこら辺のお店でよく売っているよ」
「……根本から違うという事なのかな?毒と言ってもいろんな種類がありますし」
「多分そんな感じ」
この世界は魔法が発展していても、科学の発展はまだしていない
となると、原子とかを見る手段はなさそうだ
魔物毒と投擲用の毒、成分が全く違っているけど詳しくは聞けないかもしれないな
「そういえばナイヴォさん」
「どうかしたのか?」
「今回洞窟の討伐依頼ですが、どのあたりまで行けばいいですか?」
「最奥地かな?奥まで行って魔物が全滅したことを確認したら引き返して報告
討伐した魔物の数と素材で報酬が変わる仕組み…だったかな?」
最期にあいまいな事を言ってはいたけど、多分遊べれば良いという考えで金銭に関しては余裕があるからあまり意識をしていないんだろう、多分
ランクが最高だから、その分上乗せされているのかな?
今まで見てきたギルドのランクシーンは、ランクが高いと補正があがるとか結構あったし
「そして、そろそろ最奥地になる」
「え?思った以上に近いですね!」
「この洞窟は結構短いからね、普通のは何日間もかけていくこともあるし、道が滅茶苦茶複雑になっている時もあるし」
そうなると、野営の準備とか食料問題もあるし大荷物になるかもしれない、チルスさんやタスメさんのように大量の荷物を持てる人が必要になって来るな…
「このままの調子であったら順調に終われるけど念のために最後まで行こうか」
「行こうね!」
「行き………ましょう」
「気を抜かずに気楽にいこーよ」
「がんばろうね!」
「はい、行きましょう」
そう言いながら先に進んで行く
洞窟の奥の方は何か広い所になっていて、まるでボス戦があるような気持ちになる
けれども警戒は解かないようにする、ライトの魔法ではまだ奥まで見えないし
…耳を澄ませてみたけど、音も特に聞こえない?
「ちょっと、念のために投げてみるよー」
「ああ、たのんだチルス」
そういって、そこら辺に落ちてあった石を持って奥の方にスリングで投げる
「キシャアアアアアアアア!!!」
「?!」
声が聞こえて全員一斉に構える
声のした方にライトを集中してかけてみると…そこには数匹の魔物がいた
ボス…と言う訳ではなく、今まで戦ってきたゴブリンみたいな魔物だけだ
「来るぞ!」
って言っている間に、ヒノムさんとナイヴォさんはあっという間に切り刻んだ
「アタシは……これぐらいならいいか」
そう言って持っていたスリングをしまって回復薬を出した
今回はナイヴォさん達のパーティーの出番だったから、自分達は終わるまで待っていた
……待つってぐらいの時間も無いけど
解体も素材の回収も周囲の掃除も簡単に終わった
「もしかして、これで全部か?」
「そうだったらお疲れさまーみんな偉いね!」
「ふぁあ、今日の仕事も終わりか」
リラックスしきった感じにスリーピーの人達は周りを見ていた一応俺らも周囲を確認してみたけど、魔物の気配はなさそう?
俺の光魔法だけでなくチルスさんのランタンも用いて周りを確認している
「あー後一匹いるね
コッチが気が付いていることに気が付いていないで待ち伏せしているよ」
「え?すぐ倒す?」
「それもいいけど、いいこと思いついたから2人とも待っててもらっていいかい?」
「いいよ」
「構わないよー」
そう言うと俺の方に歩いて行って…え?俺?
「勇者ぁ」
「え?俺ですか?どうしましたか?」
「あの魔物、まだ動かなさそうだし
ココ広いからスリングをやってみる?」
「チルちゃん、いい考えだね!」
「え?大丈夫ですか?失敗して別の所に当たって急に襲い掛かったりとかは…」
「じゃあ俺が待機している、近寄ってきたら切り刻めばいいし」
「ってナイも言っているからどうする?ヒノにも待機お願いする?」
「いえ、一発練習してみます」
「千斗がんばれー!」
「頑張って……………………ください!」
まさか急に練習の機会を与えられるとは、チルスさんありがとうとございます
チルスさんの指を指した方向を見てみると、武器を構えて待ち構えているつもりな魔物がいる
隠れているつもりかもしれないけど、頭とか丸出しだ
ナイヴォさんは爪を構えて、横に待機
その間にヒノムさんは周囲の魔物の解体を進める
蜜巳さんと品子さんは後ろで応援をしながら背後の警戒をしていた
「魔法で遠くを撃ったりしてたでしょ?
そんな感じで投げれば行けるとおもーうよ」
「分かりました」
そう言われた通り、落ちてた石をセットしてブンブンと回して狙いを定めてみる
本当に感覚だけであったけど、マナによる能力向上のおかげで狙える
元の世界に戻ったらマナが無いからできなくなるかもしれないからこそ、今のうちに出来るようになっておきたい
兵隊長は「何でもかんでもやろうとしたら器用貧乏になる」と言っていたけど、これぐらいは大丈夫だろう
回していき遠心力による勢いで威力を増して行き、タイミングを見て……放った
「ガキュキ!?」
命中した!頭を狙ったが背中に当たったけどしっかりとダメージを与えられたのは初めてかもしれない
石が当たった魔物はそのまま前方に派手に転んだ
「上手いね、それなら広い所だったら勇者達の力になるよ」
「ありがとうございます!魔王倒しにしっかりと使わせていただきます!」
広い場所であったら、本当に上手く狙えた
後々洞窟を出た後に練習したら上達しそうな、そんな手ごたえを感じた
そう思ってもう1発放つ、今度は頭に命中してそのまま動かなくなった
倒せたかな?
「追撃も早いね、洞窟を出たら動いているのに対して練習してもアリだね」
「結構上手く行った感じがしました、遠距離は蜜巳さん担当ですが俺も援護射撃ができるように頑張ります」
「助かり…………ます………頑張って」
「よかったね!みーちゃん!千斗!」
「……よし死んでいる、これでここの魔物は全滅で依頼完了だな
お疲れ様」
そういって魔物の解体をさっさと終わらせて荷物をまとめていた
思ったよりもあっけなくて驚いたな、最後にボスがいたりとか今までいないぐらいの大量に魔物が出たりと思っていたけど
「スリーピーの皆さん、お疲れ様です
今回は共に外での依頼を色々と教えていただき本当にありがとうございます
いつもって魔物はこのぐらいですか?」
「今回は楽に終わって幸運の方だな
大物とか戦うと少しめんどくさいから」
やっぱりボスがいた場合もあったんだな、戦いたかった気持ちもあったけど怪我をしないのが幸運と思っておこう
「荷物集めたよー」
「アキハラシナコちゃん?コヌマミツミちゃん?ソラアミセントくん?忘れ物は無いかしら?」
「えっと…大丈夫だよ!」
「大丈夫です……………」
「俺は…問題ないです」
「じゃあ、帰るまでが依頼だかられっつごー」
そういって全員で帰って行った
帰り道は特に魔物はいなく、普通に外に出れた
タスメさんは特に何の問題も起きてなかったようで馬たちの世話をしていた
無事でよかった、結界を貼っていても魔物に囲まれているんじゃないかと心配になっていたから
そうして馬車に乗った時、行きと同じようにスリーピーの人達は寝て過ごして、俺達はギルドに到着
……いつの間にか「勇者が別パーティーと一緒に行動していた」ことが噂になっていたのか少し驚かれている様子が見えた
街に到着するころ、スリーピーの人達は起きてそのを様子を見ていた
「勇者たち」
「はい?何でしょうか?」
「今回共に依頼をして結構楽しかった
劇場で共に舞台に立ったとき、ヒノムにもチルスにも知り合いのパーティーに『いい人たち』と伝えたけど」
「勇者くんちゃん達、本当にいい子だったよ!」
「噂よりも実際に見てよく分かったよ」
「2人も喜んでいるし、劇場の時よりもいい噂を広げることを約束する」
「本当に何から何までありがとうございます!」
「……その代わり、魔王倒して世界平和もそうだけど
湖の事も……」
「それは、必ず解決いたします
安心してください」
「任せてよ!」
「任せて…………ください」
必ずしも、あの湖の問題を解決する
そして、セメリさんとも話がしたい
湖の解決が先か、それとも彼との会話が先になるかは分からないけど
それからギルドにたどり着いて、勇者との合同パーティーだったから回りから注目を浴びながらも依頼の報告をした、取れた素材も依頼料のお金もきちんと山分けをして
そしてスリーピーの人達を別れた
また会えたらいいな……
俺たちも宿を探しに去ろうとしたその時
「あ、待ってください!みなさん」
「え?」
「ん?」
「どうし…………ましたか?」
「何かあったッスか?」
「おめでとうございます!ランク4からランク3になりました!」
「えっ?!もうですか!?」
思た以上の20倍は早くね!?比例するように時間がかかるもんだと思ったんだけど!?
「ランク3に上がったのでパーティーの名前が必要になります、どんな名前にしますか?」
「え?まあ、普通に『勇者』でいいんじゃ…」
「はい!ガーゴイル勇者がいいと思います!」
「俺も同じことを思ったッスよ」
「いや、待て待て待て!ガーゴイル勇者ってそもそも俺の事だけだし!全員のパーティーじゃあ…」
「でも……………ギルドにいる…………人たちも賛成しているよ?
私も……………いいと思いますし」
そう思って周囲を見てみると、頷いていたり同意の声を出している人達がいた
なんでみんなして賛成しているんだ!?
「えっと……じゃあ……それで」
「はい!では『ガーゴイル勇者』さん達!これからの御活躍に期待しています!」
成り行きで決まってしまったけど…まあいっか
その後はギルド証の書き込みなど手続きも済んで、ギルドを後に
宿を見つけて止まることにした
「お疲れッス、ソラアミセント」
「タスメさんもお疲れさま」
「俺は馬車を運転してまっていただけだから大丈夫ッス」
「……なあ、タスメさん」
「どうしたッスか?」
「今日は風呂を先に入っててもらってもいいか?」
「ん?何かしたいことがあるッスか?」
「まあ、スリングを練習したくて
少し庭に行ってきてもいいか?」
「構わないッス、鍵だけは持って行って欲しいッス」
「分かった、受付の方にも伝えておくよ」
体感的な深夜まで随分とまだまだ時間がある
ちょっと外に出て練習をしよう
……
……
受付の人に「いったん行ってきます」と伝え
宿屋の庭のようなところに出て練習を始める、石も的も無しでイメトレだけだ
まだ完全では無いし変な方向に飛んで行ったら窓を割ってしまって迷惑をかけてしまう
力量はきちんと理解して練習していきたい
「ふっ!はっ!」
音が鳴らないけど変に騒音にならない様に気を付ける
そう思うながら近くの木に当てるイメトレをしていた
けれどもイメトレではやっぱり限界がある
流石に本当に石を使う訳にはいかないからこのぐらいで上がっておこう
そう思ってスリングをしまっていたとき
「ん?あれ?」
まだ人がある程度歩いている公道の道にて、見覚えのある影が見えた
あの姿は……
「ギルドマスタースイト?」
何だろう?ギルドの営業時間はまだか丁度終わったぐらいかな?
それに、何かを探すようにキョロキョロと周囲を見ているし何か袋を持っている……気になる
ちょっと行ってみるか
「あの、ギルドマスター?」
「ん?ああ、勇者のソラアミセントか?
奇遇だな?なぜここに?」
「本日の仕事は終わって、そこの宿に泊まっています」
「そうか、本日もお疲れ様
ランクが3になって順調らしいな」
ギルドマスターからの推奨で上がったけど、覚えられてすごいな…
自分達が勇者でだから目立つのか、それとも普通にギルドメンバーの事を全員みて覚えているか
多分その両方かも知れない
「ありがとうございます、ところで何をしているのですか?」
「え?ああ、ちょっと支援にな」
「支援ですか?」
「ああ
……まだ、恐れられている原因について聞かないか?それとも既に聞いたか?」
「詳しくは聞いてないです、なんとなく『こうじゃないか?』と言うのはありますが」
「じゃあ、まだあまり言わないでおくか
詳しく言わずに話すなら、街のあちこちで壊れている様子が見えただろ?」
「はい、外側から内側に向かって行くほど酷くなっていく様子が見えました
俺も、依頼で門の修理を行ったししましたし」
「ああ、ガーゴイルか…あれは助かってる
話しを戻すが、その……あー………『なにか』があった時に、家ごと壊れた所もあってな…更地になっている所とか見かけたか?」
「え!?そんなレベルの事があったんですか!?
更地と言うか広場とかは見たことありますが」
「ああ、この街の住人達だってお金が無限にある訳ではない
だから、その被害が大きい所に資金や食べ物などを支援しているんだ
場所によっては家が無くなった今でも知り合いの家に居候している所もあるからな」
家を壊れた…いや、壊されたというのか?
俺達とよく比べられる『なにか』によって
「支援ですか……以前にギルドマスターはお金を貯めていると聞きましたが……」
「ケチと言って構わないぞ」
「言いません、俺のいた世界では悪口なので」
「まあ、この世界でも悪口だけどな
話を逸らしてすまない、それでなんだ?」
「お金を貯めていますが、支援とかこのために貯めているのですか?」
「あー………」
どうしたんだろう?急に考えている顔をして?
「そう期待されて悪いが、私は元々ケチな性格なんだ
こういった『なにか』が起こる前からな」
「理由があって貯めているわけではない…ってことでしょうか?」
「趣味が貯金ってことだ、いざと言う時に…とかは考えて無かったが
でもこういった非常時はギルドマスターとしてちゃんと街の為にっていう立場も関係もなしに助けたいんだ」
「………素晴らしき考えですね、本当に」
厳しいながらも、こんなにも街の事を考えていて心からの感動を感じた
俺のいた世界にあった作品でもギルドマスターは善も悪も混同している時が多い
「どういたしまして
ギルド依頼関係なしに壊れている場所を自力で直したり、湖が汚れているから水魔法で飲用水や生活水を作ったりしているからな
……さて、たどり着いた」
話している内にたどり着いた
回りが3階建てが多いから2階建ての建物で少し珍しいような気がする
近くには大きめの畑もあっているから農家みたいだ
その家の所でノックを……
「勇者ソラアミセント」
「え?どうしましたか?」
「いったん離れてもらっていいか?」
「……理由は後で聞きます」
「話が早くて助かる」
こういったとき、理由が気になって「どうして?」と聞く場合はあるけど
急ぎの場合もあるから一旦後回しにした方がいい時もある
ちょっと離れて扉からこっちが見れない物陰に隠れる
すると扉が開いて少し話しをしている
あまりよく聞こえないけど頭を下げていたりしていて感謝の言葉とかを告げている様子に思えた
するとちょっと話をしていた時、なんだか相手の方が驚いている雰囲気がした、けれども何を言っているか分からない
話している様子が終わったら扉が閉まってこっちにやって来た
「はあ、すまないな
ちょっと離れてもらって」
「大丈夫です、でもどんな理由ですか?」
「実はな勇者…セメリとシキギってもう聞いたか?」
「っ!?」
危うく大きな声で驚きそうになった、咄嗟に手で自分の口を塞いで何とか我慢できたが
でも急に探していた子供たちの名前が出てくるとは…もしかしてこの家って?
「その反応は、知っているんだな」
「…全部と言う訳ではありません、俺達がこの街に来た時に石を投げた子供と、その子供を止めようとした子供の名前ですよね?」
「ああ、勇者達がギルドに入った頃
『石を投げられた』と聞いた時からその2人だろうと思い家の周囲で聞いてみたんだ、ソラアミセントはどこで名前を聞いた?」
「俺は、ちょっと個人的にこの世界の事が知りたくてギルド2階の酒場で色々と話を聞いていましたが、酔っぱらっていた人から話しかけられて、そこで知りました」
「そうか、多分想像していると思うが
この家がセメリとシキギの住んでいる家だ、それもセメリの家族の家にシキギの家族が居候している様子でな」
「そう……でしたか」
俺が想像していたのは2人の「どちらか?」が住んでいる家と思っていた
けれども2人共住んでいるのは予想外、その話し方からかシキギさんの住んでいた家が「何か」によって破壊されたという事か?
……ずっと思うがその「何か」は想像よりもはるかに胸糞な存在なのかもしれない
「俺達、本当は何か誤解と思っていますし、セメリさんのしたことは決して悪いと思っていませんし怒っていません、湖の事は必ず解決しますがセメリさんと話し合いがしたいです
けれど、相手がどうしても会いたくないというのであったら、この周囲には近寄らないようにしま……」
「いや、会って欲しい」
「え?ギルドマスターが言うのですか!?」
ギルドマスター直々の推進?!
「まあ、さっき玄関で親と会話をしていたんだが
“今”の勇者に関して聞いてみたら、ちゃんとアンタらガーゴイル勇者の評判が良いと聞いているし丁寧だとも聞いていた
けれども、石を投げられたから怒ってないか心配している様子もあったが
……勝手に『怒ってない』って言ってよかったか?」
「はい、俺もみんなも怒っていませんので」
「それなら良かった、その後に『もし会えるなら謝罪をしたい』と話してもいたから……」
「え?謝罪?怒ってないと言いましたが……?」
「それでも、迷惑をかけたことに謝りたいと言っていた
勇者、会って誤解と解いたりとか話をしたいんだろ?」
「誤解されたまま街を去りたくないです」
「……分かった
ここで私と会ったのは偶然だったし、まだ3人にも話してないだろう
明日からでもいいが、もし会って話をしたいならその機会が作れるようにしておく」
そこまでされると、なんだかちょっとギルドマスターが無理をしているんじゃないかと心配になってくる
「……ここまでしてもらっていいのですか?」
「造作もない…と言いたかったが、私の意志としても勇者達だからこそ会って欲しいと私は思っている」
「その理由はなんでしょうか?」
「後で話す、と言うよりかはセメリとシキギと会話ができればなんとなく分かると思うんだ
その話を聞いたら、私と親父から『街の人達から怯えられている』事情を詳しく話す
あの2人は、その出来事に大きくかかわっているから」
「分かりました」
そう言った後は、他の家に行くと話して分かれて俺は宿の方に戻って行った
3人に、この事を話しておかなければ
そして、明日行けるなら絶対に行くことにしよう
いよいよ、何が起きたか詳しく知れそうな気がする
ランクは物語にほとんど影響しないので、どんどん上がっていきます




