4. どうする!?
短めです。本日はこれでお終いです。
目の前には女子高生(実は聖女様)、王子にその元? 婚約者である公爵令嬢。そして階段に取り残されている男爵令嬢であるヒロイン。さすがに冷静沈着なお兄様も、現状の把握が出来ない様だ。
確かにこの世界における、非現実的な場面だわ。なんたって聖女様が召喚されているんだから。一体誰がそんな事をしたんだろう。
森下美奈子時代にも、この聖女様が召喚されるゲームはプレイしたことがある。あるけど、正直に言うとあんまり詳しくは覚えていない。だって沢山のゲームをやり込んでいたし、乙女ゲーって似た様なストーリーも多いし……攻略対象がやたら美形だったことは覚えているけどね。
薔薇色王立学院の方は、学生が攻略対象だったから、学生である殿下にお兄様、それに取り巻きというか側近達である登場人物が皆17,8歳の若者がほとんどだ。
でも、聖女様の方はもう少し攻略対象が年上だったと思う。王太子に近衛騎士や冒険者、それに神官長に宰相補佐とかなんとか。因みに、聖女ゲームでの推しは王宮に勤める近衛騎士団の副団長だった。銀髪で紫の瞳の細マッチョ様で、氷の騎士とか呼ばれていた。
しかし、聖女様が婚約破棄の現場に現れたとなると、この先どうなれば正解なんだろう。ハピエンルートって、誰にとってのものなんだろうか? 何か分からなくなってきた。
ストーリーがどんな風になるかも全く分からない。ただ知っているのは、これがイベントであって二つのゲームのコラボ企画だってことだけ。
『いまこの場で、現状を一番把握しているのは私だわ。さて、どうしよう。何とかしないとまたクラリッサ様がバッドエンドルートに行っちゃう』
私の目的は、クラリッサ嬢のハピエンルートの攻略。その為に私はこのゲームに転生したはずだ。
モブですけど。
モブですけど、エンドを知らないゲームには全力で取り組みます。それがゲーマーってもんでしょう?
『よし。とにかく私はこのコラボゲームに参加してやる。そう!メインキャラに食い込んでやるわ。そしてクラリッサ嬢もハピエンルートに持って行く!』
シレリア・アーマンダ・バーバリンドは、モブから脱却することにしました!




