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元婚約者が浮気相手と結婚式を挙げた日に私は王子様と出会った  作者: 蔵前
第二部 最終章

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怖い人が調べ上げた真実によると

 マサオ君は私の為に、弁護士だけでなく探偵事務所も動かしていた。

 私は彼に背負った負債がどれだけ重なって行くのだろうと、心底脅えながらも彼から真実を聞かされたと思い出す。


 まず芹亜。

 彼女は優しい年上男性に大事にされる女性になり変わりたがっていた。

 シングルの母が幾度となく恋人を変えていたという生育環境を知れば、幼い頃にちえにした幼女では考えられない性的な嫌がらせや噂ができた理由が簡単に理解できるってものである。


 ちえは本家のお嬢様で、年の離れた兄に可愛がられている。

 私は芹亜に父を自慢したし、仲良し関係を見せつけた。

 彼女のターゲットになるべくしてなった、と言う事だ。


 彼女の嫌がらせは、私においては過去の万引きで私の名前を名乗った事と、クリーニングに出したワンピースが盗まれた二点だけであった。いや、不倫に私の名前を使っているという許せないそれこそがあった。


 それから私の親友のちえ、上条千叡子(かみじょうちえこ)は、どうやらもう一人のターゲットというよりも彼女こそ芹亜のターゲットだったらしい。


 ちえは田舎町から東京の美大に進学し、今や何冊か単行本も出している漫画家(親族にはイラストレーターで通している)になっている。

 だからちえは地元でも有名だし、地元の若い女性から見ても憧れだからわかる。


 だけど、勝手に名前を名乗られて仕事先に迷惑かけられたり、自宅に届くはずの見本品やらを盗まれたりしているのだ。訴えるには本名を出さなきゃいけないとのことで、彼女は進行形で芹亜に煮え湯を飲まされているそうだ。


 そして私への今回のことで芹亜は離婚にはならなかったが、鹿渡家にて監視監禁状態にしてもらえるらしく、今後はもう少し被害が少なくなるはずだとちえは喜んでいる。


 ちなみに、芹亜の不倫相手は高校時代の教師だった。

 だったら私の名前なんか名乗らずとも、と思ったが、彼女は出会い系アプリで相手を探していたので、それ、だったらしい。もうやめてって感じ。


 さて、ここで私の部屋に突入しようとした島根大樹(しまねだいき)は芹亜の相手ではなかったのか、という問題となる。

 ここは凄く嫌な話だけど、島根は優香と不倫していたのだ。

 高校時代のひと時の恋人同士であった彼と優香は、数年前に再会して以来恋人時代の気持になって盛り上がっていたらしい。そして彼は優香の友人でなずなと名乗る芹亜とも面識があった。


 マサオ様が直々に島根の口を割らせた(?)ところ、今回の襲撃は、優香のお腹の中の子が島根かもしれない事でなずなに脅されていると優香の友人から話を聞いたかららしい。その友人は、その話合いでなずなに会いに行く。脅すための証拠の品を奪いたいけど、妊婦と私だけでは不安だな、と彼に零していたらしい。


「何この発展してない田舎での発展話。みんな性に乱れ過ぎよ!!」


「なずな。発展話って、イマドキお祖母ちゃんでも使わないよ?」

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