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計画11

「以上が食堂のご案内になります。何かお聞きしたいことはありますか坊ちゃま?」

「ここで食べることもできるの?」

「はい、この先に大広間があり、私たち使用人はそこで食事をとります。」

「そうなんだ。」

「うふふ。でも坊ちゃまは旦那様たちと食べる方がいいですよね~。」

ミリアがニコニコしながら言う。

まぁ家族団らんは重要だよな。

正直前世では家族について苦労したし。

今世では苦労したくないなぁ。

「でも、みんなで食べた方が美味しいよ!」

一応子供らしく言っておこう。

ん?なんだ?

ミリアとサリアが目を見開いてるぞ?

なんか変なことでも言ったかな?

「坊ちゃまは私たち使用人とも食事をとりたいと言うのですか?」

「え?なんで?ダメなの?」

「失礼ながら坊ちゃま、私たちはあくまで使用人です。お仕えしている身としては旦那様や奥様、坊ちゃまと一緒に食事は恐れ多くてとてもできません。」

まぁそういう感覚だよね。

マンガやドラマの世界でもそうだし。

でも、その世界に迷い込んだ人物同様のことを僕も言おう!

「そっか残念だな~。みんなで仲良く食べた方が美味しいのに~。そうだ!今度、僕が外に行けるようになったらピクニックに行こうよ!そこでならミリアやサリアと一緒にご飯食べてもいいでしょう?」

「そ、それは・・・。」

ミリアが口ごもる。

「ぼ、坊ちゃま、失礼ながらそのようなことは・・・。」

サリアも結構戸惑ってるな。

おし!最後の一押しだ!

「むぅ~じゃあ命令ね!」

「め、命令ですか?」

「そ、そのようなこと・・・。」

「め・い・れ・い・ね!命令ならいいでしょう?」

ニパッと笑う。

ミリアとサリアは顔を見合わせて困ったように笑う。

「命令なら仕方ないですね。」

「そうですね。坊ちゃまの命令に背いたらどうなるか怖いですもんね。」

うんうん。

2人ともいい笑顔だ。

いや~僕も他のマンガやドラマの主人公みたいなことをしてしまったな。

後悔はないけどね。

「それでは坊ちゃま。他に質問はありますか?」

「う~ん。」

正直、聞いてはいけないけど聞きたいことがある。

それは最初ここに来た時のことだ。

どうするべきか。

・・・様子見で聞いてみよう。

「そういえば、最初に来た時に・・・」

「だから!新たなレシピは必ず出すんだよ!何べん言ったらわかるんだバカタレが!」

レシピ室から怒鳴り声が響く。

「だ・か・ら!親父殿!もう何も浮かばない以上!どうしようもないでしょ!」

「バカタレ!それでもやるんだよ!テメェは坊ちゃまの目を見て同じことが言えんのか!あぁ!!?」

「そ、それは・・・。」

「言えねぇーだろが!あんなに可愛い坊ちゃんの誕生パーティに泥を塗ることなんかできるか!」

「だ、だけど!そろそろレシピの手掛かりぐらい思いつかないとパーティに間に合わないのも事実だろ!」

「バカタレ!んなことは言われなくてもわかってんだよ!チクショウが!」

なにやらもめてるな~。

それも僕関係で。

「も、申し訳ありません坊ちゃま!父と兄がお見苦しいところを!」

サリアがすごい勢いで頭を下げる。

ミリアも僕の後ろで動揺してる。

僕ってそんなに怖い存在なのかな?

ちょっと傷つくな~。

ま、悪気はないんだろうけどね。

「大丈夫だよサリア。なんというか職人だね?」

「坊ちゃま・・・。」

感動しているのかサリアは目に涙をためている。

ていうか、感動してるんだよね?ね?

「そう言っていただけるととても嬉しいです。」

ほ。良かった。

「坊ちゃま、坊ちゃま。」

くいくいっと袖を引っ張られる。

「何ミリア?」

「職人だねってどういう意味でしょうか?」

「うんとね。こだわりがあるってことだよ。」

「なるほど!勉強になりました!ありがとうございます坊ちゃま!」

「私も勉強になりました。坊ちゃまは博識ですね。」

「えへへ~そうかな~。」

う~ん結構使われてる言葉だと思うんだけど・・・。

てか、サリアさっきは適当に言ったのかな?

まぁ、いいか。

そんなことよりも話を聞こう。

「ところでサリア、なんでサリアのお父さんは怒ってるの?」

「え!?そ、それは、その、えっと、なんといいますか!?」

慌てているサリアは可愛いな。

重婚について少し考え・・・。

いや、ダメだ!

僕は心に決めたんだ!

今世は、いや今世こそは実現すると!

ね!麗しの君!

「サリアさん、よかったら話していただけませんか?坊ちゃまも気になっているご様子ですし、もしかしたら力になれるかもしれませんよ?」

ミリアの言う通りだな。

十中八九僕のお誕生日パーティなんですけどね。

サリアは様々な表情に変化するほど悩み、意を決した様子。

「じ、実はとある催し物をするにあたって新しいレシピを披露しようということになりまして。ですが、もう時間もあまりないのに全く出てきてないんです。アイディアが。」

あ!あくまで隠すことは決めてるのね。

OK、僕もツッコまないよ。

「へ~新しいレシピか~。じゃあ僕たちも話し合いに参加して何かアイディアを出そうよ!ね?ミリア。」

「はい、坊ちゃま!」

こうして僕は僕のお誕生日パーティの時の新しいレシピの為に知恵を出すことにしたのです。

だてにカフェは経営してませんよ?

・・・今頃、カフェはどうなってるのかな?

少しだけ気になる。



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