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白虎の後継者-西園寺奏多

奏多が六花と出会ったのは居酒屋だった。



「いらっしゃいませ!」



元気な声。



振り向いた奏多は少しだけ目を見開く。



(普通だな)



第一印象。



普通。



あまりにも普通。



だが。



近くで見ると違う。



六花の周りだけ空気が柔らかい。



店員も。



客も。



自然に笑っている。



奏多は席に座りながら観察した。



そして思う。



(こいつ)



(警戒心ないな)



危うい。



だから面白い。



最初は本当にそれだけだった。



からかいたかった。



反応を見たかった。



しかし。



仕事帰りに店へ通ううち。



六花は毎回変わらない。



相手が誰でも。



態度が同じ。



媚びない。



見下さない。



その姿が妙に目につくようになった。

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