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青龍の後継者
神宮寺家――
青龍を守護神とする一族。
数百年続く退魔師の名門。
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神宮寺玲弥は次期当主として育てられた。
幼い頃から。
強さだけを求められた。
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「感情に流されるな」
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「情は弱さだ」
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「一族の為に生きろ」
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それが当たり前だった。
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そんな玲弥の元へ報告が届く。
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『四霊が集結』
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『少女の元に』
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玲弥は眉をひそめた。
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あり得ない。
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鳳凰。
霊亀。
麒麟。
応龍。
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本来ならそれぞれが独立した神格。
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それが一人の少女の傍にいる。
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異常だった。
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「当主様」
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「命令を」
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玲弥は静かに報告書を閉じる。
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「会いに行く」
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それだけだった。
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しかし心の中では。
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(四霊が欲しい)
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その考えがあった。
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青龍の力をさらに高めるため。
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神宮寺家を盤石にするため。
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必要な存在だと判断した。
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まだ。
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六花という少女に興味は無かった。




