第三十話 ミライノカノウセイ
「おそらく、ベロボーグが先ほど見ていたと言ったことは仮説に過ぎんが『可能性』かもしれんな。」
考え終えたモルガンは、僕たちに向けてそう言った。
「『可能性』?どう言った意味なんだい?」
「確かに、少しばかり疑問に思いますね。」
「ふむ、未来それは行動による結果であり、過程でもある。そして、常に変化し続けている物でもある。故に、未来の予測は我とて不可能だ。なにせ、常に見続ける必要があるからな。」
「なるほど、それで『可能性』とどういう関係があるんだい?」
「先ほど行ったであろう、変化し続けている物だと。未来に起こるかもしれないそんな可能性のある出来事それをおそらくベロボーグは見せられたのであろう。ところで、ベロボーグ貴様先ほどに黄金の鱗を纏った竜がロムルスと戦っていたと言ったな?」
その言葉にベロボーグは疑問そうな表情をしながらも、モルガンに答えた。
「はい、それに加えて何やら液体のような気体のような…なんと呼べばいいのかは分かりませんが黄金の何かを纏っていました。」
「…確定か。最悪だ、全くもって最悪だ。このようなことになるとはまったく持って想像だにしていなかったな…」
「モルガン、君はその竜が何者なのか知っているのかい?」
「ああ、ところでソロモン。貴様我と初めて会った時のことを覚えているか?」
僕の質問に深刻そうな表情でモルガンは答えた。珍しいことだ。それにあまりして欲しくはない表情かな。できる限りは、笑顔でいて欲しいし…そんなことはさておき、僕はモルガンの質問にキッパリと答えた。
「もちろん。確か、竜と戦ったことは覚えているよ。」
「その種族。竜という種族の生みの親であり、始祖たるものこそがベロボーグが見たものだ。名をバハムート。『絶対皇龍バハムート』それが奴だ。」
「強いのかい?そして現時点で、勝てる可能性は?」
「強い。我ですら、全盛期の力のうち六割を取り戻してやっと渡り合える。殺すとなると八割は取り戻す必要がある。そして、勝てる可能性は0だ。」
「なるほど…それは、まずいですね…」
「ああ不味い。不味すぎる少々どころではない死ぬほど厄介だ。もしもあれと他のトカゲどもが群れできた場合は、さらに厄介になるだろうしな。」
なるほど、確かに。これでは不味いな。相手は竜。それも種族の始祖と来たものだ。こうなって仕舞えば、倒せる確率は0になるのも無理は無いだろう。
(いいね、燃えてきた!やったろうじゃないか、竜の始祖殺しというやつを。)
「とりあえず現時点ですべきことはレベル上げかな。まあ、ダンジョンの方はベロボーグ達に任せるよ。ベロボーグ達がレベル上がったら、僕もレベル上がるし。」
「それで貴様は一体何をするつもりだ?錬金術でもする気か?」
「兵器などを作るのなら、色々と素材が必要かと思われるのですが…」
「半分正解半分はずれ。大陸中を回って、『U・B・M』倒しまくって戦力増強と開発段階のアレを仕上げようかなと思うよ。それじゃあ、ここからは備えるために別行動だ。行ってくるよ。」
「ふむ、正直言ってお前一人で行動させるのは不満があるが…まあいいだろう。気をつけろよ。」
「もちろん。」
そう言って僕は、ダンジョンから出た。
全盛期の絶対皇龍バハムートのデータ
HP300万
STR50万
END100万
DEX -1万
AGI 10万
スキル
《皇龍鱗》 特殊な武器などを使用する場合を除き、デバフをバフへと変換しほぼ全ての状態異常を無効化する。
《皇龍激震》 羽ばたきで竜巻を起こせる。STRの百分の一のダメージを範囲内全てに固定ダメージとして与える。
《皇龍再誕》 千年に一度だけ、死を回避できる。(破壊済み)
《皇龍咆哮》 千レベル以下の生物を即死させる咆哮を発する。
壊れてるぜ!いやまあ、自分でも書いててこれ大丈夫かなーこれって思いもしてる一応、現時点じゃなくて過去のやつだからセーフか?セーフだよね!言うて、これの10分の1くらいにはなってるから…
そりゃあソロモンも、単独じゃほぼ不可能っていうわ…
この作品が面白いと思ったのならば、評価などもよろしくお願いします。




