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第二十一話 決勝『黒王』VS『女帝』3

爆炎が、立ち上り僕と『女帝』が焼かれて数十秒が経過した。その数十秒で、立ち上っていた炎は止み、後には圧倒的なまでの熱気と片腕を失った『女帝』そして、ほぼ最悪の状態と言ってもいい状態の僕が残された。


「ははは、やっぱり自爆は嫌いだね。こちらもこちらで手痛いダメージを喰らうんだ。やっぱ『臨界発動(オーバードライブ)』は使い所が難しい。」


「どの、口がっゲホッ。どこの誰が、自爆特攻仕掛けてくるなんて想像できる。いくらなんでも、シナジーがあり過ぎでしょうが。右腕までこっちは持ってかれてるのに、そっちは無傷だなんて最悪もいいところ。」


「そうだね、だがこちらももう時間がない。早々に仕留めさせてもらおうか。」


そう言い終えると、僕は『バハムート』を構える。そして、距離を詰めた。まずは正面。だがそれは彼女にとっては防ぐのは容易であろう。ならば、


「ッ!?」


「遅い。」


その一言で僕は裏に周り彼女の背後を切りつけた。そして、距離をとり武器を切り替える。


「打ち砕け、『禁鞭』」


「舐め、ないで!『ヌアザの銀腕(アガートラム)』」


その一言で、彼女の失った右腕に銀色に輝く義手が装着される。そして、僕が放った周囲にかける縦横無尽の鞭を彼女は完璧とまでは行かないながらも、的確に弾き返しながら僕へと接近し僕へと右手で掌底を叩き込む。だが、彼女はその右手を戻さず僕の体に当てたまま一つの古き言葉を発した。


「『太陽のルーン(シゲル)』!」


「ルーン魔法か!」


その一言で、銀の腕の外郭が外れ内部に存在する黄金に輝くコアが露出する。そして、そのコアは球体に変化し僕を飲み込み上空へと登る。


(これはまずい!この炎は太陽そのものだ。このままいけば僕は時間切れまで焼き尽くされるだろう!それだけは避けなくては。本当、ベロボーグの体で助かったね。)


「海よ灯火を打ち消せ。汝は水の根源ならば、、炎の根元打ち砕け!『大波濤(ダイダルウェイブ)』」


その一言で上空から巨大な水が降り注ぎ、巨大な炎と巨大な水がぶつかり合うことによって爆発的な水蒸気が生まれた。


「なんなんすかこれ……気分的にはアレっすよ。なんか大昔の大災厄とか大地震とか火山噴火とか見ている気分ですよ。つうか、アレが倒せないってどんな化け物ですかどんな。」


アイさんも呆然としながらも実況を続ける。その矜持は素晴らしいと言っておこう。


「さて、お互い最後にしようか。」


「そうだね。もはや語る必要はないでしょ?あなたが誇る最大の攻撃を、私に見せて。私の祖父に見せた、あなたの最終手段をここに示して。」


「なるほど、あのバカ教え子め。()()()()()()についてまで教えたか。いいだろう。ならば観せよう。」


そう言い終えると、僕は『禁鞭』をしまい『バハムート』を取り出しさやへと戻す。そして、抜刀の構えを取る。


「さあ、これなるはかつての故郷を思った男の刃。しかとその目に焼き付けろ。」


そう言い終えると彼女もまた。銀腕を僕に向けいった。


「うん、しっかりと見させてもらう。」

『禁鞭』は伸縮自在の鞭です。ちなみにロムルスは一番鞭の扱いが苦手です。(苦手と言っても、常人相手だとしたら圧倒できるくらいにはやばいけど)

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