第二十一話 決勝『黒王』VS『女帝』
決勝戦当日、僕は最初からベロボーグの体を借りて闘技場へ訪れ『女帝』とあいまみえる。すると実況席よりアイさんの声が聞こえてきた。
「さあ、昨日もこれまでも爆弾発言をぶち込みまくりやがった『黒王』さん対『剣聖』さんとの対戦で圧巻の攻撃を見せた『女帝』さんの戦い正直言って、やべえことになりそうだとも思っていますがそんなことはさておきそれでは『コロッセオ』決勝戦開始!」
その一言で『女帝』は自らの武器を手に持ち名乗りを上げる。そして、彼女が発したその言葉はまさに僕の古き知人を想起させた。
「私は、オールドランド。マチルダ・オールドランド。かつての夢追い人の末裔にして、完全を追い求めるもの。故に、人が作りし業よ不完全な究極の一よ。人類が自ら作り出し、そして追い抜くべき壁よ。否、ここは『導者』と呼ぶべきか。我が一族の悲願を討ち果たしわが祖父カルテリス・オールドランドを導いたものよ。我が一族の名誉をかけ、私の誇りをかけていざ尋常にあなたに試練を申し込む。」
「ははは、驚いたな。もしやと思ってはいたがオールドランド、あの夢想家の末裔か。なるほど、ならば納得だ。かの一族の末裔とあらば、こちらも名乗る義務がある。僕の名前はソロモン。ソロモン・インペルフレクトゥス。かつての教え子にして天才の末裔よ君の挑戦を受けてたとう。願わくば、君がこの一撃に耐えうることを祈って。」
「what the fuck!(なんてこったい!)オ、オールドランドの一族ですって!?オールドランドって言ったら、世界で初めて生物の不老手術を成し遂げた一族じゃないですか!それに『導者』?それってあれじゃないですか、世界史に何度も登場しているとかいう複数人いるって仮説が立てられてるあの!つうか、ソロモン・インンペルフレクトゥス!なんで、なんで反物質の量産体系を確立したことをはじめとした偉業を成し遂げた三百年前の偉人が生きてんすか!」
アイさんが叫んでいることを無視して、僕は29の武装のうちその中でも最も火力が高いものを選び手に構える。
銘を『バハムート』僕以外が見れば使用不可能と断じるであろうその効果は
「全範囲に向けての、相手のHP×100のダメージを所有者と敵対者に与える。さあ、生きていたらまた会おうじゃないか。『拘束解放』」
その一言で、闘技場内に黄金の閃光が光り輝く。
ソロモンすっげえテンション上がってます。なんせ昔の教え子の子孫が、成長して自らに挑みにきていますからね。気分は軽い同窓会気分?そのせいか本名言っちゃってますし。
ちなみにソロモン基本的に現実だと仮面かぶってるんでわかんないようになってます。あとテンション上がりまくって、本来使うはずのない奥の手ぶちかましたりもしてますけど…
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