第二十話 準決勝『剣聖』vs『女帝』3
「な、何が起きたんですか!?『女帝』が『剣聖』に斬りかかろうとした瞬間、逆に『女帝』が『剣聖』に切られてる!?マジで一体何なんすかこれ!チェルナさん解説お願いします!」
「少し黙っていてください。」
「あ、はいわかりましたすみません。」
(何が起きた?おそらく急激にAGI(速度)を上げるタイプのスキルだろうが…正直言って予想はできないね。おそらくステータスはベロボーグの『攻撃は最大の防御』などに類似したスキルが使われているのだろうが…今優先すべきはあの速度を上げた能力だね。技術という可能性もまだあるかも知れない)
そんなことを考えながら見ていると、どうやら戦場がまた一つ大きく動く。
「速いね、速度で言ったら西方の人以上じゃないの?正直言って目で追える気はしないね。」
「それは光栄です。さて、それではここからは私も愛刀で御相手させて頂きます。『不動流金剛抜刀・砕」
その刹那彼女は刀の鞘で床の石畳をひっくり返し、鞘の部分で飛ばす。その音はおおよそ常人が出せるような音でもなくかと言って現代の銃器なのかと言われれば違うと言わざるを得ないだろう。たとえ得るのなら、火縄銃のような音という表現が近いだろう。
「疾い…それ以上に、避け場が限られる。あなた、以前から刀を手に取っていたの?」
そんなことを言いながら、『女帝』は懐から一つの宝石を取り出し正面へと投げるすると、『女帝』の眼前に巨大な目算三メートルほどはあろう音の壁が現れる。そして、石畳の破片は強大な音波の壁に阻まれ、粉微塵と化した。
「チェルナさん…正直言って私の理解が及ばない領域に至ってるんですが。そもそもの話、何であの人人体で古い銃火器のような音を出して石飛ばして、『女帝』さんはそれを一瞬で防ぐくらいの反応ができんですかこれまでの方々とはマジで一線を画すほどの実力者ですよあの人。素人な私でもわかります。」
「そうですね。ではまず『不動流』について解説しましょうか。」
「あ、お願いします。というか技術ってカテゴリ自体わかんないので簡単に説明してくれると嬉しいです。」
「なるほど、了解しました。端的にいうのなら『技術』とは自らの流派それが世界に認められ『能力』に並び立つ可能性がありそこから新たな能力が作ることが可能となると判断された場合のみに、認定されるものですね。ちなみに僕とイシスの『流月流』も認定されたうちの一つです。」
「なるほど!ようは化け物が使うチートみたいな技術ってことですね!」
「ちょ、ちょっと違いますがまあそんな認識でいいかも知れませんね。さてお次は『不動流』についてです。『不動流』とはまああまりいう事はないんですよね。僕の友人が開祖で一子相伝の技術にして当代の当主に認められたもののみが型を習うことを許される。僕の『流月流』は流れる水面に映る月の如く飄々としてながらも必ずそこにあり誰かを守るため誰かとともに在れる。そう言ったことをコンセプトにしているんですが…あれは真逆と言ってもいいですね。『不動流』は堅実にそして決して動かず、そこにあり外敵を排除し自らの力を強め身内のことを死んでも守り抜くそう言ったことをコンセプトにしています。」
「なるほど、要は?」
「あっちの方が対人戦闘にはたけてます。」
「なるほどーわっかりやすい!」
アイさんがそう言い終えた瞬間、闘技場内でまた次の動きがあったようだ。
『悪諾の器』
この器には、自らに制約を課すことで■■に課せられない限りはほぼ全ての願いが叶えられる。なお、世界の王にしてなどのような荒唐無稽な願いは、基本的に数千億人の生贄が必要となりそして所有者の肉体も乗っ取られるため不可能。そしてこれの元となったものは、とある村で因習村のような生贄をとっていた所ガチギレしたソロモンが初っ端から灰塵の剣で切り刻みそして再生しようとしている箇所を全て黒魔法でぶっ壊しまくった。なお、普通に戦っていた場合ソロモンでも敗北していた可能性が極大。(なんせ概念に干渉してくるような輩なもんで)
フレーバーテキスト
代償を支払えさすれば諸共を救おう
諸共を喰らわせろ。さすれば願いを叶えよう。
我は喰らうもの我は蝕むもの。我は狂ったもの。我はこの世全ての悪そのもの。されば、善の力をくらい続けん。さらば、運命を飲み込もう。しかして、貴様が進み続けるのであらばきさまの旅路をみまも…見届け最果てへの道を切りひら…喰らい尽くさん。
フレーバーテキストがこうなった理由は、三ヶ月間の空白でわかると思います。コロッセオが終わったら出す予定なもんで。
それではこの作品が面白いと思ったのならば、評価などもよろしくお願いします。




