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第三話 喰らうもの

「よし、それじゃあ契約だ。」


「ああ、とりあえず我が魔法で契約を交わそうか?」


「いや、能力で配下を作れるから心配は要らない。手早く済ませよう。」


それを聞いたモルガンは興味深そうな表情をしながらも、冷徹そうな表情でいう。


「ああ、確かに。せっかちなのは嫌いではない。」


「なるほど、了解した。それじゃあ終わらせようか。『血の誓約(ゲッシュ)

我ロムルスはここに汝モーガン・ル・フェイを臣下と認めその力を存分に振るわせやがてはソロモンたちへの復讐を遂げさせることをここに誓わん。ま、こんな感じかな?次はモルガンだよ。」


その言葉を受けモルガンもまた誓約の言葉を発する


「我、モーガン・ル・フェイはここにロムルスを主君と認め我が魔導の真髄の全てを捧げひいては彼を王とするために力を振るい続けるとここに誓わん。」


「ならばここに血の誓約(ゲッシュ)は成り立った。これより我が臣下モーガン・ル・フェイにわが一族の力を貸し与える。汝に貸し与える力は『血魔陣』この力を持って我が刃となることをここに命ずる。さて、これで終了と言っていいかな。」


そう言い終えるとモルガンが黒色の血液に包まれた。そして僕の目前には一つの文字列が出現した。


『配下のレベルが一定以上なため、配下の種族進化を行います。種族進化の進化先は選択することは不可能で、進化するものに最もあった種族へと自然となります。そして配下の能力値(ステータス)の十分の一と能力が主人へと与えられます。』


(なるほど。配下を作ることはこう言った恩恵もあるのか。確かに本契約だから妥当と言えば妥当か。正直言って二枠しかない物を初日に使うことになろうとは・・・だが、楽しみだね。)


『ピシッ』


黒色の血液で生成された球体にヒビが入る。どうやらモルガンの進化がそろそろ終了しそうだ。


次の瞬間、

球体に大きな亀裂が入り中からモルガンが現れた。その存在感は以前よりも遥かに増して、まるで王のような風格すらも醸し出していた。


「ふむ。どうやら我はロムルス、お前との契約で新たな種族に変化したようだ。」


「へえ、一体どんな種族になったんだい?」


「先ほどまでは、奪った肉体の種族天使そのままだったんだがな。今回は少々違うようだ。どうやら我は、『魔血王』という新たな種族の始祖となったようだ。」


「なるほど、魔血王かおもしろいね。うん、それじゃあ種族が変わってそうそう悪いんだけど周囲の木を伐採してもらえるかな?」


その言葉にモルガンは少々驚いたような表情を見せながらも、従い半径百メートル圏内の木々全てを伐採してくれた。


「さて、それじゃあ始めようか。」


「何を始めるつもりなんだ?」


「僕が先ほど使った『血の誓約(ゲッシュ)』は吸血鬼としての権能みたいな眷属を作る物なんだけど僕の成長方法は少し特殊だからね。」


そう言って僕はもう一枚の、召喚用のチケットを取り出し発動させる。


「それじゃ、悪いけどこれ倒してくれないかい?僕も少しばかりだけど手伝うから。」


「なるほど、たしかに。了解した。」


その瞬間、空間を大きくわり虚空から突如として巨大な白銀の鱗を備え持った神聖な気すらも纏う白竜が現れた。


「ほう、これはおどろいた。神の飼い犬である、竜種か。今の我を相手どるにはちと役不足な気も否めないが、まあそれに関しては問題ないだろう。我を失望させるなよ、ロムルス?」


「はいよ、とりあえず前衛務めるんで援護よろしくお願いしますあ、後悪いけどできるなら殺さないでくれた方が助かるんだけど。」


「善処しよう。」


そう言って僕は、地面を踏み込んだ。


(吸血鬼のメインでの戦い方は伝承通りに行くなら二通りだ。圧倒的なまでの筋力で相手を暴力で殺すか圧倒的なまでの知性と異能で謀殺するかそれら二通りに大きく分けられる。だが、血液は少し違うだろうね。あれは予想だけど力の弱い吸血鬼でも容易に人間を殺せるように作られている。だが、今すべきことは血液を操ることではないよねとりあえずまずは羽を、もぎ取ろうか。)


その瞬間僕は『攻魔変換』を発動させ巨大な力を生んだ。そして『黒天鍵(アーク)』を大鎌へと変形させ

大きく振りかぶりそして『吸血鬼』という種族そのものに備えついている『血魔法(コード・ブラッド)』を発動させ振る瞬間に『黒天鍵(アーク)』に血でできた刃を纏わせ切れ味を大きく向上させた。


その一振りは、本来であれば僕では傷をつけることの出来ない竜の皮膚を間違いなく傷つけると確信させるものがあった。

だが、

『ギャオー!』

かの竜はいかんせん神の飼い犬それくらいは防げるほどの硬度を持った魔法防御を展開した。だが、


「残念、僕の武器には『光闇属性吸収』がついているんでね。」


黒天鍵(アーク)』の刃は竜の片翼を落とした。


『ギャオオオン!』


「よくやったロムルス。しからば我も少々本気を見せなくてはならんであろう。みるがいい、これは地上にあって天へと至る、紅に身を焼かれ続ける黒き竜の登る様よ。『血魔陣・黒龍覇(コード・ブラック)』」


その瞬間、白竜の足元に血のような色でできた魔法陣が出現しそこから黒色の炎を纏った竜が空へと登っていった。


(すごいな。僕が使ったとして、あそこまで強くそして雄大にはできないであろう。流石に、年季が違うだろうしね。)


「さて、とりあえず生かしておいたが一体どうするつもりなんだ?」


「あ、いうこと聞いて生かしてくれてたんだ。ありがと。(驚いたなあれほどの威力を持たせておきながらも殺さないという余裕があった事に素直に感嘆するなあ。)」


「ふん、別に生かしておいた方が楽そうだったからそうしただけだ。それよりどうやって使うつもりだ?」


嘘だろう。あれほどの威力を持った魔法を放っておけば殺す方がどちらかというと簡単だ。だが流石に口には出さないでおこう。


「いやー召喚の生贄としても使えるんだろうけど、現時点で優先すべきはやっぱり僕の強化だからね。だからこれを食うんだよ。」


「これを、食うのか?」


「そ、まあ正確にいうと吸収するって言った方が正しいんだろうけどまあどうでもいいよね。さて、少し危ないから離れといて。」


そういうと僕は『黒天鍵(アーク)』の刃で僕の手のひらを切った。するとポタポタと血液が滴り落ちてくる。


「喰らえ。『血玉(ブラッド)』」


その一言でポタポタと落ちていた血液が大きな一つの円を作り白龍を飲み込んだ。


『シュウーー』


消化するような音を立てて『血玉』は崩壊し後には何も残らなかった。


「ふう、なんとかさっきの天使ぐらいだったら僕一人でも倒せれるくらいには強くなれたかな?」


「なるほど、凄まじいな。それでいて便利だ。」


「そうだね。だけど死霊を生成する必要性もあるから人数が多くなるまでこのやり方は使えないんだよね。残念だけど。」


「なるほど、では次の予定でも立てようか?」


「ああそうしよう。」

ユニークモンスター召喚チケットに関する小ネタ

あれって、正直言って所有者のレベルとか戦闘力とかが大きく関わってくるんですよ。まあ、天使みたいなのと白竜じゃあんまレベルとかは違わないんですが将来性を感じて白竜とかを召喚したって感じですね。正直言ってモルガンが本気で魔法ぶつけとかないと普通に周囲にある魔力を羽根から吸収してバカデカくなってました。その点で言ったら主人公が最初に選択した翼を切るというのは悪くなかったんですよ(というか最善)次の話では吸血鬼の小ネタについて書こうかなと思っております。ちなみに初期特典で種族が変わった人は数人程度ですが主人公以外にもいます。

では、この作品が面白いと思ったのならば、感想と評価などもよろしくお願いします。

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