第十八話 本戦四回戦
「さあ!色々とめっちゃやべえことがあった本日、最終戦本戦四回戦スタートだ!」
アイさんが、やけくそとばかりに叫ぶ。その瞬間、
「『天の軍』」
「『汝は守るもの』」
その瞬間、光の光線と黒いオーラがぶつかり合った。
「か、開幕ブッパ!!?」
「なるほど、お二方とも初っ端から『変世機』を使っていらっしゃいますね。これは面白い。先程までの試合などが、技術など総合的なものを加味した上での最上の戦いというのならばこれはまさに力と力単純な駆け引きなど存在しない戦いですね。」
「な、なるほど。というか、どう言った理由で、『鎧甲冑』さんあんな火力出してるんですか?確か『聖女』さんって、『怪盗』さんと撃ち合うことができるくらいには強かったと思うんですが?」
「おそらくですが、『攻撃は最大の防御』に似た効果をあの人の『変世機』は有しているのだと思いますよ。まあ、僕には能力を把握する効果を持った道具は持っていないのでわかりませんが。」
「また地雷ぶち込みやがりましたよこの人!」
僕たちが会話を終えた数秒後、闘技場内に蔓延していた土煙がはれ二人の姿があらわになる。
「驚きました。まさか、盾役の方がこれほどまでに攻撃性能を持っていたなんて。」
「それは正直言って、こちらも驚いているよ?まさか支援職のような貴方がこれほどまでに高い攻撃能力を持っているだなんて。」
「淑女の嗜みというやつです。淑女たるもの、いついかなる場合でも優雅にそれでいて強く行動せねばなりませんから。」
「間違ってる!あの人の淑女に対する認識って明らかに間違ってますよチェルナさん!」
「どうしましょうか、あれは正直言ってお手上げですよ。完全に天然ですよあの人。」
「ま、まさかそれ程までに天然だとは思わなかったね…だが、申し訳ないが貴方には全力でことに当たらせていただく。それが私にとっての礼儀だからだ!『古き衝撃は今ここに』」
彼が盾を聖女に向けて地面へと突き刺す。
(なるほど、おそらくですが貯める時間がいくつか必要なようですね。)
それを見て、聖女は悠然とした姿でカーテンシーを取ると彼女は言葉を紡ぐ。
「なるほど。でしたら私も奥の手を持ってその技にお相手いたしましょう。『古き天使の言の葉は衰え』」
「なるほど、貯める系統か。奇しくも同じ構えとはなんとも数奇な運命だ。いいだろう。真っ向から相手をさせてもらう!」
「『悠然たる構えを持って、神の名はすり減る。』」
「『その心、その想いにはかつての怨敵。』」
「『其の名が意味するは天の御使』」
「『故に汝は問い続ける』」
「これで終わりだ!『解放』」
「『汝の名は『神に似たものは誰か』」
その瞬間闘技場内が光に包まれた。




