第十八話 本戦三回戦3
「驚いた。まさか『地下冥界・第二層』を使えるようになってるなんて…」
「な、なんなんですかあれ!?チェルナさんの『変世機』ってベロボーグちゃんじゃなかったんですか!?」
「はあ、いったいいつ僕が僕の『変世機』はベロボーグだけだと言いましたか?僕の能力は色々と特殊なんです。その性質なども含めてね。まあ、あれは不完全ですけども。」
僕は、多くの獣たちが『女帝』を襲おうとしている姿を見下ろしながらいった。
「不完全と言いますと?」
「あれはおそらく裏技のようなものですからね。あの能力のメインである性質までは発動できなかったようです。」
「発動できなかったって、どんだけやべえんですかあなたの能力。」
「さて、まあそれでもレベルが500台の怪物たちです。さて、彼女はいったいどういう手段を取るのでしょうね?」
「さらっとこの人とんでも無いこと言いやがったよこんちくしょう!」
眼下にいる彼女を見ると彼女は獣たちを一頭一頭見回しながら、最後に僕たちが座っている実況席を向いていった。
「この程度じゃ、私を止められはしないよ?とはいえ面白いものを見せてくれたお礼に私も、奥の手を見せてあげる。」
そう言い終えると、彼女は謳い始めた
『賢者は歌う愚者は呪う。』
『グアアル!』
獣たちが彼女を攻撃しようとするが、その全てが見えない壁のようなものに防がれた。
『儚き国を愛し脆き土地を愛し、その国土を汚し、壊し、侵し、そのすべてを冒涜せんと』
「ははは、ここでそれを使うか!『女帝』!」
「な、何を使おうとしてるんすか!?」
アイさんは、僕に向かって大きな声で質問をする。
「称号持ちまたは、特殊職業に座しているものは皆等しく『奥義』を使える。『奥義』はその職業や序列によって大きく異なるんです!」
『其れの名は原初の暗殺者其れが意味するは死の慟哭』
『奥義発動・女帝』
その瞬間、周囲にいた獣たちは事切れた。
「ははは、すごいね。正直言ってもう少し手札切ってもらいたかったところだけど、まああれだけわかれば十分だ。」
「な、何がですか?」
「それは、まだ秘密ですね。まだいうべき時ではありませんから。」
「ああもう意味わかんない!第三回戦勝者『女帝』!」
そうして、第三回戦の勝者は決定した。
まあ大会のルールとしては、『変世機』』もプレイヤーの一部になってるんで壊されでもされない限りは敗北扱いになりません。
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