第十八話 本戦三回戦
(今のは一体?あれは確かに、道三が唱えた技術だった。その証拠に彼女もまた血液を流している。何かしらのスキルによるものか?嫌だとしたら彼女が傷つく理由がわからない。ステータス関係?もしくは『変世機』によるものというのが一番確率は高いがもしくはアレを使った可能性も…いや、これは無粋だな。素直にここは喜ぶべきだろう。友の忘れ形見が、友の悲願を完成させたのだから。)
「あのー解説して貰えます?」
「ああ、失礼。少々物思いに耽っていました。ですが正直言って解説はできませんよ。彼女が何をなしたのかは僕でも正直言ってよくわかってません。まあ、予想ですが『変世機』による能力かステータスなどを利用したのだろうかなーとは思っていますね。」
「服部さんが何をしたのかは?」
「それに関しては説明できますね。彼外装の『相転移の術』はおそらく爆弾をニトログリセリンのような性質を持った液体へと変化させ彼女にかけたのでしょう。いやー羨ましいですね。ニトログリセリンあったら結構便利そうなんですけどね。」
「なんか、すっげえ物騒なこと言ってるって自覚あります?」
「ないですね〜」
「もう嫌だ、この人。ところで、お次は『怪盗』さんと『女帝』さんの組み合わせですが何方が勝たれると思っているんですか?」
その言葉に、僕は沈黙する。なぜなら、その問はとてつもなく難しい問題だったからだ。
「そう、ですね。手札の数だとしたら、『怪盗』が有利でしょう。ですが、何をしてくるかわからないという点でおいては『女帝』が有利ですね。彼女の能力はどう言ったものなのか、僕にはわかりませんから。」
「は、はえーそんな理由があったんですね…さあとりあえずそれはさておき、本戦第三回戦はっじまるよ〜!」
『ウオー!!!』
すると、僕たちの眼下に存在する闘技場内に一人のプレイヤーと怪物が出現する。
「ハハハ、なんだあれ。あんなもん、実在していていいものなのかな…ありえない、正直言ってこの目で見なかったら信じなかったでしょうね。」
「チェ、チェルナさんあれってあれってあきらかに!」
「ええ、わかってますよ。竜人まさか、ファンタジーにおける最強種の一角それがプレイヤーの種族として実在していたとは驚愕その一言に尽きますね。吸血鬼などがあった時点で、予想しておくべきでしたが。」
「あの、チェルナさんあれって本当に生物としていていいものなんですか?見ているだけで鳥肌立ってきたんですけど!?」
「それに関しては激しく同意しますよ。彼女は何方かというと、『作られたもの』の生物ですよ。これで完全に、僕が知っている時点での『怪盗』に勝ち目がないでしょうね。彼が強くなっていない限りは、彼が勝つのはほぼ不可能です。」
そうして、第三回戦が始まった。




