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第十八話 本戦二回戦

「『なぜ人の理不尽を許すのか、なぜ貴様はその生まれを肯定も、否定もしないのか。そのことを理解できぬ時点でお前は人として歩むこと、それ自体が不可能な生まれなのだ。』ですか…はぁ我が友ながら随分と厄介な言葉を残してくださったものですね。」


「な、なんのことでしょうか?」


「いえ、単なる独り言。古き友と初めて出会った時に、言われた言葉を思い出していたただそれだけの事です。さて、彼が遺した少女は一体どのような剣城に至ったのでしょうかね。」


その言葉に、アイさんは僕に対して疑問を発する。


「あ、あのそれってもしかしてこれから戦うお二方のうちどちらかとお会いしたことがあるってこと?」


「ええ、もう20年も昔になりますが。彼女が覚えているのかもわかりません。ただ、結構無茶を言われた事だけはとても印象に残ってますね。」


「チェルナさんって一体何歳なんですか?」


「それはさておき、さあ始まりますよ。この世界の現時点でプレイヤーの頂点たる時代が違えばまさに英雄と称されたであろう少女と一人の忍者の対戦が。」


「あっ!そうでした!みんなー盛り上がってるかい!?」


『イエーーー!』


「これから始まるのは先ほどチェルナさんが言った通りのこと!さあ、第二回戦始まりじゃー!」


そう言い終えると、僕たちの眼前に広がっている闘技場に二人プレイヤーが出現した。


一人は、仮面を被っていながらも決して見間違えるはずのない昔と何一つ変わっていない少女と一人はまさにその最強に挑まんとする勇者。さて、どちらが勝つのか。


「初めまして、ではないですね。こんにちは、服部さん。」


「!?驚いたな、あんたほどの女に覚えて貰えてたなんて正直言って感無量だ。」


「そこまで言いますかね?私は、『黒王(チェルナボーグ)さんほど頭は良くありませんし『女帝(セミラミス)』さんほど優雅ではありませんよ?」


「貴方には『技』がある。その技は、誰にも止められないだろうよ。」


その言葉を聞き終えると、彼女はため息をつきながら鞘から刀を抜く。


「そうですか?私はまだまだと言ったところなのですがね。さて、それはさておき負けるわけにはいかない理由というものがありますので東方序列第一位『剣聖(スサノオ)瑞稀みずきいざ参ります。」


「序列なし、忍者ムーブ服部いざ参る。」


その一瞬で服部は地面をかけた。


「早すぎませんか!?」


「さて、どうでしょうか。」


僕は、コーヒーを嗜みながらアイさんの言葉に答える。


(この人は、圧倒的に早過ぎる!この人を倒すためには手段は選んでられねえ!)


「これでも喰らいやがれ。俺特性爆弾だ!」


「ふむ、甘すぎますね。」


彼女はそういうと、刀の峰の部分で爆弾を服部の方へと向かって跳ね返そうとする。だが、


「かかったな!忍法『相転移の術』」


その爆弾は突如として液体へと変化し跳ね返そうとした彼女の方へと逆にかかってしまう。するとその直後彼女が水にかかった部分が全て爆発を起こし土煙を巻き起こした。土煙の奥から、彼女は歩いてくる。


「痛いですね、正直舐めていました。」


「ずっと舐めてくれててもいいんだけどな…」


「そうもいきません、私も全力でことにあたらせていただきます。」


その一瞬で、僕は全てを察し歓喜に震える


「はは、ははは!すごい、すごいぞ道三!お前の孫はまさに天才だ!かつて、お前が唱えた『空間内に自らの殺気を持って見えない刃を作り出す』そのプラシーボ現象を用いた机上の空論をこの世界で完成させちまった!誇るがいいさ、我が友よ!お前の悲願は、お前の孫の代を持って見事此処になされた。500年もの間、人を見続けてきた僕が此処に宣言しておこう!彼女はまさに天才であると!」


「な、なんかとんでもないことばっか言ってんですけどこの人!?つうか500年!?不老手術が一般的になったのって30年前のことじゃなかったっけ!?」





まあ色々と、情報ぶち込んでます。まあ詳しくは次の話で。ちなみに道三さんは普通に五メートル越えのクマとかを素手で倒すくらいにはバケモンです。

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