第十七話 予選4
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「そ、それでその『ベロボーグ』さんはどんな強さを持ってらっしゃるんですか?」
「それは見ればわかりますよ。」
そう言って僕は眼下に広がる闘技場ないに出現したプレイヤーたちを見下ろした。すると一撃で鎧を着た重戦士が反対側へと吹き飛んだ。
「は、はぁ!?どうなってんだこんちくしょうめ!」
「有名な奴に素手で、ぶっ飛ばせるやつなんていたっけ!?しかもあのすっげえ美人なプレイヤーなんて下手したら『剣聖』や『女帝』と並ぶくらいには美人だぞ!」
「いないわよ!そもそもの話が、あれが『黒王』の野郎が言っていた『ベロボーグ』なんでしょうよ!」
すると闘技場周辺に立ち込めていた煙がはれて、姿が外からも見えるようになった。そして、そこにいたのは、まさに雪のような冷たさと光のような鋭さを有した美女だった。美しい氷の結晶によって光がキラキラと反射するかのような現象それをダイヤモンドダストと呼ぶがまさに彼女の周囲にはそれが起きていた。
そして、彼女は実に美しくそれでいて気品も感じさせるような優雅な動作で自らのスカートの端をたくし上げカーテシーを行いプレイヤーに向かって挨拶をした。
「初めまして、プレイヤーの皆様方。私の名前は『ベロボーグ』偉大なる黒王の名を冠する創造主様が命で皆様方のお相手を務めさせていただきます。準備は、よろしいですね?」
「うっわ何これ。まさかこれ全部『黒王』の野郎が設定したことなの?」
「サイッテーあんな少女にこんなことさせるなんて。」
「イエスロリータノータッチという言葉を知らないのかあいつは!」
「あれってロリって言えるの?」
「子供っぽくて美女だったらなんでもロリなのだ!」
なぜだかわからないが、ものすごく僕に対する怒りが集まってしまっているようだ。解せぬ。ここはきちんとアイさんたちに弁解しておくとしよう。
「一応言っときますが『人形』の人格はそれぞれ異なってますよ。ベロボーグが結構特殊なだけで普通の子は多分どちらかというと相棒枠みたいな感じだと思います。あと断じて僕が設定したわけではありませんよ。ステータスに関しては弄ってますが。」
「え?ってことはあれを運で当てたってことかよ!」
「ふざけんな!ぜってえPKしてやらあ!」
「イエスロリータ!ノータッチ!」
その一瞬で彼らはベロボーグの地雷を踏み抜いた。彼らの言葉を一通り聞き終えたあと、彼女は言葉を発する。
「正直言って、ひどく不快です。創造主様がご命令でできる限り手加減は致しますが…死なないでくださいね?怒られたくはないので。」
その瞬間ベロボーグは地面を踏み込んだ。すると、そこには砕けた後の石畳が残った。
「まずは、一人目。」
「グワァ!」
「二人目。」
「デジャブ!」
「3人目。」
そう言いながら、ベロボーグは淡々と無表情で周囲にいたプレイヤーたちを殴り飛ばしていく。
「ウッソ!いくらなんでも強すぎじゃないの!?というか、正直言って傍目だと何が何だか分かんないんですがどうにかしてくださいよチェルナさん!」
「はあしょうがありませんね。僕はどこぞのアオダヌキではありませんが。」
そういうと僕はインベントリから、二つほどモノクルを取り出しアイさんに渡した。
「どうぞ、それを使えばベロボーグのステータスを観れると思いますよ。」
「えっどれどれファッツ!?何このステータス!意味わかんないSTR(筋力)にEND(耐久力)AGI(速さ)それぞれ5000を超えてるしていうかどういうこと?なんでレベルがまだ開始して四ヶ月くらいしか経ってないのに1000超えてんですか!」
改めて僕もベロボーグのステータスを見る。
個体名 ベロボーグ
種族名 陽光人形姫
職業 拳聖 レベル1000
HP(体力):500000
MP(魔力):150
STR(筋力):7495
END(耐久力):7495
DEX(器用):45
AGI(速度):7495
LUC(幸運):8
スキル 『攻撃は最大の防御』
『汝は地から生まれ落ちたもの、故に汝は陽光とともに■■■■■■』
(うんやっぱいつみてもイカれてら。まあいくつか装備由来のスキルもあるし。あとこれ他の人に見せるようのステータスだからまあ、大丈夫でしょ!我ながらやばいもん作ったとも思うけど。)
そう思いながら再び眼下を見下ろすと、いつの間にやら予選第三回は終了していた。
実を言うと、ベロボーグ集団専用の切り札まだ幾つか持ってんすよね…そもそもの話が、これまだベロボーグの全力じゃないんで。あとスキル関連はまあまだ言うべき時ではないと言うかなんと言うかね。
(正直言ってこれでも確実に他の序列第一位に、勝てる!と確実には言えないんですけども。)
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