第十七話 予選
「さあ、始まりましたよ!バトルロイヤル!ね、ね『黒王』さんは、一体どの方を押していらっしゃるのですか?私としては忍者ムーブをしている方とか騎士団長志望さんとかそこら辺が良さげかなーって思ってらっしゃるんですが。」
「そうですね、やはり親心というものもありますからね。『ベロボーグ』ですかね。」
「はい?そんな方いましたっけ?まあいいでしょう!さあ、続々と戦闘が始まっていきます。」
次の瞬間、闘技場内が霧に包まれた。
「忍法・霧隠の術。」
「おおっと!ここで忍者ムーブをしていらっしゃる方が、なんらかの魔法を使用した模様です!さあ、これからどうなる?」
「ふむ、これは結構痛いでしょうね。普通の人はやはり索敵の場合は、目に頼っていますから。対人戦においては、五感を一つ潰せるので最適解と言ったところでしょう。ですが、流石にこれでおしまいとは考えづらい。さて、どうなることでしょうかね。」
ロムルスがそう言い終えるや否や、闘技場の中心で光の柱が出現し周囲にいた三名のプレイヤーごと巻き込んで霧を晴らした。
「陽光剣!」
「ああ、見てください『黒王』さん!騎士団長志望さんです!騎士団長志望さんがなんらかの能力を使用して霧を晴らしたようですよ!しかも、周囲にいた三名の方も巻き込んで!」
「みなさん続々と、能力やらを使用していますね。全くもって見ていて面白い。次のプランのアクセントになりそうです。さて、それはともかくおそらく今回使用したのは騎士団長志望さんの『変世機』でしょうね。」
「どうして、そう思うんですか?」
「基本的に、広範囲の魔法などは魔力消費量が多いなどといった制限があります。そして掲示板を見ていても、騎士団長志望さんのビルドはおそらく物理型。あれほどの広範囲の霧を晴らす魔法は使えません。そして、スキルなどもそうです。基本的に騎士や戦士系列のスキルは白兵戦などの時に効果を発揮するバフ系統。メインの火力になりうるのは、少々少ないのです。」
「はへーところで、『黒王』さんは騎士団長志望さんの『変世機』の能力どう言ったものだと思いますか?」
「正直いって、相手の能力を解き明かすのはあまり褒められた行動ではないのかもしれませんが。おそらく日光などに関係している能力でしょうね。それも威力を参照するのはMP(魔力)ではなくSTR(筋力)などと言った系列でしょうね。」
「あ、動きがありましたよ!」
ロムルスが見下ろすと、眼下に広がっていたのは騎士団長志望が持っている剣に日光が収束し光の刃を形成している姿だった。
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