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第十三話 終わりと始まり

そこに鎮座されていたのは、一つの旗だった。だがただの旗ではない。神聖ささえも兼ね備えたまさに『権限』と呼ぶにふさわしき特異なもの。

本来ならば、剣の丘に以前訪れたとき回収をしておきたかったのだが


『外敵に攻められている闘争状態でなくては抜くことができません』


と眼前に通知が出現したことにより、城を攻めながら回収することにプランを変えた訳だが。

(本来ならば内部から進行するつもりだった・・・・)


「まあ、こうして手に入る直前な訳で。その点においては、まだ最善と言える方かっなあ!」


コウモリを操り、自らの元へ回収させようとした次の瞬間突如として巨大な影のようなものが出現し僕の左腕に目掛けて攻撃を仕掛けてきた。そして僕の眼前に一つの通知が出現する。


U・B・Mユニークボスモンスター 鏡写しの影(シャドウ)が出現しました。』


「まじ・・?」


正直言って、予想外だ。何せ掲示板などにも、一切情報が記載されてなかった。完全に僕が予定していたことの全てが瓦解する可能性がある。サイレントアップデートってやつなのか。はたまた、遭遇率が低いのかはわからないけど全くもって運が悪いね。


「そのことからも、正直言って君を倒した方がいいと思う訳なんだけどね。」


(とまあ大見えを切った訳なんだけども、流石に少々難しいね。うん、これはいくら僕でも難しい。)

その刹那、『鏡写しの影(シャドウ)は僕に向けて自らの体を変形させ攻撃を仕掛けてくる。避ける、避けるヒラヒラと舞い落ちる落ち葉のように。だが流石に相手が相手だ。


(正直言って、ゲームの中だと言って甘く見てたかなあ。悪いけど僕も僕で負けられないかな。たくさんの人数相手にしている配下がいるのでね。負けられないかな。)


そう覚悟を決め僕は血液を刀に変形し構えを取る。


「『流月流(るげつりゅう)』久しぶりに使うね。30年くらいぶりかな?さて、とりあえず全力で相手になろうか。僕としてもこれを使ったからには、意地というものがある。」


「……」


「ははは、無言か。どうしてこうも僕の相手は無口の相手が多いのだろうね。正直言ってあまり好ましくはないね。おっと!『流水(るすい)』」


その刹那、怒ったのかはわからないし話も通じているのかすらもわからないが『鏡写しの影(シャドウ)は僕に向けて自らの体を変形させ攻撃を繰り返す。だが僕もタダではやられない。随分と久しぶりに使うからか一番多く使っていた『流水』しか使えない状態だが今はそれで十分だ。


「残念!それは大体予測できるんだよね!」


僕は『鏡写しの影(シャドウ)が放った自らの身体を切り落とし続ける。『流水』は一種の防御技だがカウンター技でもある。通常ならば結構効くはずなんだが、あまり効いているような様子は見せてこない。正直言ってジリ貧だ。というよりも斬撃が効くのかすらもわからない。



(正直言ってこちらだけ不都合なんだよね!さっき作り出したコウモリで魔力の大半使用しちゃってるから攻魔変換は現在使用不可。そもそもこいつ物理効くのかな・・・さっきから『天衣無縫』で空したりはしているけどもそれもいつまで持つか。ここは効いていることを願って勝負するしかないよね。)


「正直言ってこう言った不定形見たい相手は嫌いなんだよね!」


そう言って僕は、刀を水平にし突き技の姿勢へと入るだがさすがというべきか、相手も相手。『U・B・M』の名を冠する相手。流石に反撃の準備へと入る。


「……」


「ははは、正直言ってこんな急ぎの時じゃなかったらゆっくり決着つけたかったかな。君意外と面白かったし。だけど残念、今から放つのは僕にとって最も基本の技だ。だが、それゆえに最も大きな威力を誇る。さあ、いざ勝負!」


その瞬間僕は地面を駆ける。だが鏡写しの影(シャドウ)も自らの肉体を変形させ、僕に対応するため僕に肉体を向ける。次の瞬間、僕と鏡写しの影(シャドウ)の体が交差した。

実を言うと、ソロモンとんでもない身体構造というか体の仕組みをしております。まあそれに関しては本編で語るべきなので割愛させていただきますよ。

(まあソロモンを作ろうとした計画自体馬鹿げたものだったんですがね。)

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