第十話 バウンティハンター
短いです、すみません。
「やっぱり来たか……来るかなあとは思ってはいたけれども、出来るんだったら来ないでほしかったんだけどななあ、バウンティハンター?」
僕は、仮面に覆われた彼ないしは彼女の方を向かいながら戦闘体制を整える。正直言って、喋ることとか声明なのかすらよくわからない存在ではあるものの一回だけ撃退した人物もスラングを見るといたらしい。まああくまでスラングなので本当かどうかはわからないのだが。それから建てた仮説も正しいという証明は、することができないのであくまで綱渡りの状況ではあるのだが。
僕が、『黒天鍵』を指輪の状態から変えたのを見るや否やバウンティハンターは素早く僕と距離を詰め懐中にあったナタのような形状をした、剣を抜く。だがそれを見て僕も血液を剣の形に凝固させ相手に向ける。
その刹那、僕の血液でできた剣とナタのような形状の武器が交差する。
「やっぱそうするよね!死霊術師と戦うときなどは距離を取らせないことがマストだ!だが、僕は普通の死霊術師じゃなくて吸血鬼なものでね、お生憎と接近戦もまあまあ出来るんだよ。」
「………………」
僕は、血液でできた剣を空中に浮かばせながらバウンティハンターと切り合う。だが、流石に年季の差が現れると言えばいいのだろうか一合と2合と繰り返していく間にどんどんと僕の剣の方が刃こぼれを繰り返していく。
(やっぱりあまり剣に触れたことのない僕には、壊れない剣を作るのは難しいな。血液をモルガンみたいには行かないね。
他のことに他のことに使っている今は、あまり…いやこれは言い訳だね。うん、切り替えよう。)
その瞬間僕は血液を剣の形に凝固させるのを終え、鎖のような形状に変形させバウンティハンターを縛り上げた。
「うん、やっぱり化け物だね。それ結構キツく作り上げたはずなんだけど、これを言い終えてあと五秒経過すればきっと破られるだろうね。だけど、その五秒がほしかった。」
そう言い終えると、僕は詠唱を始める。
「それは猟犬の名前、かつてあり牛や豚を食い散らかした人を超えうる知性を持った魔性の獣しかしてその身は燃える煉獄の炎のような深き愛情を持った英雄の名前なり。それは、かつてありし動物学者が語った悲しきも愛情に命を賭した狼の名。汝の名は『黒焔の魔犬』!」
その瞬間モルガンに頼んで仕掛けてもらった数多の魔法陣から、黒い焔に身を包んだオオカミを先頭にしてバウンティハンターに向かって走り襲いかかり始めた。
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