第八話 英傑たちの軍勢
「改めて、初めましてといった方がよろしいでしょうかね?私の名前はアウィディウス貴方様によってこの現世に蘇ったものでございます。これからどうかよろしくお願いいたしますよ。」
「う、うんわかったよ。(どうやって話しているんだろうか…これをいっては失礼だろうが、側から見たら炎が喋っているようにしか見えない…普通にホラーだなこれ)」
「いやはやしかし、驚いたものですね。まさか今の時代に死霊術師が現れようとは。此処から遥か東方に行った方角に神の使いの気配もある。絶滅したはずの一族たち以外に、術を使い力を使いこの世界に覇を唱えようとせん人物がまた現れようとは。いかに私が3000年以上も昔の、モーガン・ル・フェイの時代の人間だとしても少々武人として血が騒いでしまいますね。さて、私が何ができるのかということに関してはアプローチをしておいたほうがいいでしょう。何せその方が連携も良くできるでしょうからね。ですので、貴方様の他の配下に関してお伝え願えますか?」
彼が発した言葉は、僕に衝撃を与えるのに十分な効果を発揮した。なぜならモルガンのことを知っている可能性も持っていてそれでいてモルガンの時代に活躍した英雄となれば、まさに幸運という他ないだろう。
「まあ、いいんだけど…あんまり驚かないでよ?」
「ええ、承知いたしました。」
そういうと僕は、今までのことを話し始めた。そして僕の目的に関しても。
「はあ、なるほど。これは我ながら、随分とすごいお方に甦らされたものですね。あのモーガン・ル・フェイを使役してソロモン王を倒さんとしている。なるほど、自分で言っていても少し理解が遅れていますね。申し訳ありません。」
「あ、大丈夫大丈夫。自分でも言ってて何言ってんのかなー僕ってうっすらだけど思ってたから。」
きっとそれを言った僕は、乾いた笑みを浮かべていたのであろう…うん、自分でもやってて変なことしているなとは思っているが他人に改めて言われるとなると少しこう、なんか心にくるものがあるというかなんというか…まあ、そこらへんに関してはどうでもいいことだろう。
「ところで、アウィディウスは一体何ができるの?」
「私は例えるのなら、味方の強化や将として力を振るうといった形ですね。戦車を召喚して戦場を駆けたり馬を用意したり武器を擬似的に作り出したりなど能力は多岐にわたりますが…戦車を召喚するなど以外は基本的に大体貴方様やモルガン殿などが可能でしょうしね…」
「え?モルガンって、馬とか作り出せるの?」
「正確には少々異なります。恐らくですが、モルガン殿は魔力によって馬などの形を作りそれらを自動的に操れる魔法などを有しているか作ることが可能かと。そして武器を擬似的に作り出すなどの場合は、貴方様の血液操作で事足りますからね…まあ一応、死霊たちを指揮することなどに関してはどうかお任せ願えれれば。」
(まさか彼の能力が少し似ているということは、少し悲しい誤算だった。だが、それでも長期的に見るとするなら機動力や指揮をする能力を持っている人が配下に増えたと考えれば、プラスになると考えうることができるだろう。そのことからも、幸運だった。といった方がいいのかもしれない)
そう考えながら、僕は彼の能力で何ができるのか考え始めた。
いっちゃあ悪いけど、器用貧乏枠なアウィディウスさん。まあ強さでいったらまあまあ強い方なんで、そこら辺はまあ安心してください。
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