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転生ぬいぐるみ、俺は〈十八〉の全女ソウルライクBOSSたちに真の終局をもたらす!  作者: 野間羊
第5巻 ニクス編

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第8章 崩落(ホウラク)

 赤角羊が頭を下げ、四つの蹄を踏み鳴らして、無秩序に走り回り始めた。


【俺に向かって突っ込んでくるわけじゃない?】


 その動きを注視していると、俺の下を走り抜ける。急に跳び上がって角で突き上げるのを警戒し、本能的に少し距離を取った。


 ちょうど距離を取ったその瞬間、地面の焦げ跡が急速に燃え広がった——無数の火壁が地面からアーチ天井まで立ち上り、前後から挟み撃ちにして、通路全体を隙間なく埋め尽くす。


 動ける範囲が極限まで狭められ、火の勢いも不規則で、まるで法則がなかった。


 もう飛び続けるのは無理だと判断し、地面に降りた。


 足をついた途端、赤角羊が目標を定めた。方向転換して突進してきて、後ろの焦げ跡も一気に広がり、退路を完全に塞いだ。


 逃げ場はない。真正面からぶつかるしかない。


 骨爪コツソウを握りしめ、タイミングを見計らって翼耳ヨクジを羽ばたかせて跳び上がり、その角に向かって一爪振り下ろした。


 赤角羊が頭を振ってかわす。


 その体の側面に着地し、体勢を立て直す間もなく、焦げ跡から火壁が燃え上がった。


 ぬいぐるみは火に一番弱い……


 一瞬で燃え広がり、HPが半分以上も削られた。


【死ぬ死ぬ!】


 慌てて転がるが、火はまったく消えない。


 赤角羊が突っ込んできた。踏み潰そうとしている。


 踏まれる寸前、何かがものすごい速さで俺をくわえ上げ、背中に乗せた。


 同時に、体の火も消えた。


【婪だ! でもどうして……】


 その毛はもはや毛ではなく、炎が骨や皮膚にまとわりついているようだった。全身が赤く輝き、まるで生きた炎の塊のようだ。


「また何か食べたのか?」

「火、美味しい美味しい!」

「お前、火まで食うのかよ?」


 口元を舐めると、あの長い舌も炎の舌に変わっていた——ただ「大師」の白い光術の符文だけが舌の根元でかすかに光っていて、少し浮いていた。


【とにかく、婪が無事でよかった。】


 炎の体になった婪は、火壁を全く怖がらなかった。


 火壁の間を自由に駆け抜ける。少し体を伏せれば熱を避けられた。


 赤角羊がまた突進してきた。婪を石柱の陰に隠れさせ、その隙に愈伤棉ユショウメンを食べてHPを回復する。


 突進のたびに長い通路が激しく揺れ、砕けた石が次々とアーチ天井から落ちてくる。


 ふと、ある考えが浮かんだ。


 今の婪の光は十分に明るい。外の暗影を恐れる必要はない。


 それに、一度赤角羊の角を折れば、黒斑豹と灼痕蛇を呼び寄せられる——もうこの長い通路に閉じ込められている必要はない。


 逆に、この通路を利用して赤角羊を閉じ込めることができる。


「婪、石柱の周りを回れ。ぶつからせろ!」

「わかったわかった!」


 婪が石柱の周りをぐるぐる回り、赤角羊が必死に追いかける。


 一本、二本、三本……石柱が激しい衝突で次々と折れていく。


 残るは最後の一本だけになった。


 赤角羊はもう疲れ果てていた。荒い息を吐き、頭を振る動作も遅くなっていた。


 俺はその隙を逃さず、婪の耳を引っ張って方向転換させ、跳び上がり、一爪振り下ろした——ひび割れた角が音を立てて折れた。


 赤角羊のHPが一気に半分に減った。


 一瞬固まり、地面に落ちた自分の角を見下ろした。


 そして迷わず、蹄を上げて自分の角を踏み砕いた。


 鈍い音と共に破片が飛び散る。


 周囲の炎が新たな指令を得たかのように、一斉にこちらに向かって押し寄せた。


 その力も戻ってきた。以前よりもさらに狂暴に。


 第二段階。


「最後の石柱に向かって走れ!」


 最後の石柱に向かって突っ込む。炎が追いかけてきて背中を舐めるが、婪の背中にいれば火はすぐに消える。燃え続けることはない。


 背後で鈍い衝撃音が響いた。


 長い通路が崩れ始めた。石がアーチ天井から落下し、石柱が砕け散り、建物全体が骨格を抜かれたように崩れていく。


「外へ出ろ!」


 婪が俺を乗せて入り口を駆け抜ける。背後で通路が轟音と共に崩れ落ち、瓦礫が積み重なって廃墟となった。


 赤角羊の巨体は石の山に押しつぶされ、頭だけが外に出ている。もう大きく頭を振ることもできなかった。


 飛んでいき、最後の一撃を加える。もう一方の角も折れ、HPが完全にゼロになった。


 赤角羊の体が灰になり始める。星の光のような点が灰の中から立ち上り、骨爪に吸い込まれていった。


 遠くの闇から、低い豹の咆哮が聞こえた。


 黒斑豹。


 そして、あの見慣れた乾いた熱気も、静かに近づいていた。


 骨爪を握りしめ、闇を見つめる。


【来い。次はお前だ。】

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