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転生ぬいぐるみ、俺は〈十八〉の全女ソウルライクBOSSたちに真の終局をもたらす!  作者: 野間羊
第5巻 ニクス編

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第7章 日珥(プロミネンス)

 あの視線がまた来た。


 長い通路を離れてからというもの、黒斑豹コクハンヒョウはずっと外側の闇の中からついてきていた。


 少しでも気を緩めれば、あの微かに光る瞳が暗がりで一瞬だけ輝き、振り返るとすぐに消える。焦らず、ただ待っている。


 もっと緊張させるのは灼痕蛇ショウコンジャだった——音もなく、前触れもなく、風の流れで通り過ぎたかどうかを感じ取るしかない。


【もう一度あの回廊に行ったはずなのに、どうして入り口がまた見つからないんだ……】


 小僧はしばらく走り続けていたが、周囲の闇は一向に変わらなかった。


 風が来た。


 耳を引っ張って左に避けると、一陣の乾いた熱気がさっきまでいた場所をかすめていった。


 すぐに右側で鈍い音が響いた——地面が割れた。黒斑豹が飛びかかって空振りしたのだ。


 振り返る暇もなく、小僧の首を叩くと、さらに前へ走り出した。


 炎の光が見えた。


 長い通路だ。あの廃れた建物。壁の松明はまだ燃えている。また戻ってきた。入り口で黒い影が止まり、中までは入ってこなかった。


 振り返って見ると——黒斑豹の目が外で一瞬光り、そして消えた。


【……三番目の柴の山は回廊の奥にあるはずだ。なのに回廊の入り口すら見つからない。もしかして……最初から回廊の中にはないのか?】


 周りを見渡す。さっきは急ぎすぎて、よく見ていなかった。


 改めてよく見ると、この長い通路は暗影回廊アンエイカイロウの構造とほとんど同じだった——アーチの位置、柱の間隔、通路の曲がり角の角度も、まるで同じ型から抜き出したかのようだ。


 ただここはもっと荒廃し、もっと古く、壁に松明が増えているだけだ。


「……ラン?」


 試しに呼んでみた。


 耳がピクッと動き、振り返ってこちらを見た。確認するように。


「柴の山の匂いがするか?」


 しばらく地面に鼻をつけて嗅いだ。


「乾いた薪の匂い……ここだけにある。」

「燃えた後の匂いじゃないのか?」

「外側はそうだ。中にはタールと灰の匂いがある。薪の匂いは……ほんの少しだけ。」

「その匂いを辿れ。」


 婪が右へ走り出した。しばらくして、三番目の柴の山が見えた。


 前の二つよりずっと大きい。小山のように積まれている。


【回廊の中にない柴の山……引き寄せるものも厄介そうだ。】


「点火しろ。」


 婪が光の玉を打ち込む。柴の山が光り、炎が立ち上った瞬間、見えない力が猛然と襲いかかり、婪を横倒しにした。


 火は消えなかった。地面に倒れたまま、焦げた跡が一筋伸びた。


 その焦げ跡が動いた。ゆっくりと、それからどんどん速くなり、こちらに向かって突っ込んできた。


 婪を引っ張って逃げると、後ろから追いかけてくる。闇の中に虚ろな影が凝り始め、どんどんはっきりしていく。二本の石柱の間を飛び越えた時——ついにその正体が現れた。


 巨大な羊だ。二本の湾曲した角は、凝固した光のように輝いている。


 石柱がその頭突きで真っ二つに折れ、破片が飛び散る。立ち止まって首を振り、こちらの様子を探るように見つめてきた。


 頭上にHPゲージが現れた。


【—システム通知:「烈陽の欠片——赤角羊セッカクヨウ」を発見しました。—】


【「角が先に折れ」……お前のことか。】


 反手双刃ハンシュソウジンを握りしめ、婪の背中を叩いた。


「行くぞ。」


 婪が飛び出し、跳躍した。空中で角を見定め、一刀振り下ろした。


 当たった。赤角羊が頭を振り、婪ごと俺を吹き飛ばした。


 地面に叩きつけられ、婪の前胸に新しい焦げ跡ができた。


「熱い熱い!」


 婪が地面を転がる。火は消えず——焦げた場所が燃え続け、毛が全部焼け落ちてようやく止んだ。その下の骨が見える。犬のものではない形だ。


【お前は今までいったい何を食べてきたんだ……】


「まだ動けるか?」

「大丈夫大丈夫!」


 婪が体を起こす。脚はまだ震えている。


 飛び乗って、長い詠唱を放った。拳が赤角羊に次々と命中するが、びくともしない。角には傷一つつかず、HPゲージは満タンのままだ。


【……フルHP?】


 赤角羊は俺の拳に苛立ったのか、首を振る動作がどんどん大きくなる。前振りもなく、再び突進してきた。


「婪、跳べ!」


 間に合わない。婪は吹き飛ばされ、地面を滑ってようやく止まった。前胸にまた焦げ跡が増え、火がすぐに燃え広がる。もう転がる力も残っていない。


 翼耳ヨクジを羽ばたかせて飛び上がり、空中に浮かんだ。


【もう自分でやるしかない。】


 武器も魔法も効かない。試せるのはあの女がくれた晨骨だけだ。


 赤角羊が地面の婪に注意を向けている隙に、晨骨を握りしめ、その角に向かって滑らせた。


 赤角羊が顔を上げてそれを見た。


 角に深い裂け目が入った。赤角羊が低くうなるような声を発した。羊の声ではない。


 そして俺はある声を聞いた。


「……我が愛しき眷属たちも、また言うことを聞かぬようだ。」


ちん?】


 一瞬固まった。手の中の晨骨が熱くなり、燃え上がった。慌てて振り払うと——骨の灰が空中で砕け、再び集まって俺の手にまとわりついた。


 骨の爪。燃える骨の爪。烈陽のような白い光が長い通路全体を照らし出した。


「しっかりと罰してやれ……」


 赤角羊の視線はその骨の爪に釘付けになった。


 この骨を知っているのだ。


 しかしその瞳の奥には、憎しみだけが宿っていた。

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