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転生ぬいぐるみ、俺は〈十八〉の全女ソウルライクBOSSたちに真の終局をもたらす!  作者: 野間羊
第5巻 ニクス編

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第6章 貪欲の代償

 ネックレスは暗影回廊アンエイカイロウの端を抜け、俺が一度も見たことのない場所へと導いた。


 長い通路だった。回廊よりももっと荒廃していた。壁の化粧は剥がれ落ち、アーチ天井は半分崩れていたが、壁には松明が灯っていて、その炎が闇を遠ざけていた。


 ネックレスの微かな光は、ここの熱気に飲み込まれるようにして消えた。使命を終えたかのように。


「ふふふ……やっぱりこの虫は面白いね……」


【……またあの女か。しつこいな。】


 小僧の背中から滑り降りて、首根っこを掴みながら柱の陰に隠れた。


 小僧の耳は頭にぺったりと張り付いていたが、鼻だけはひくひく動かしている。何かの匂いを嗅いでいるようだ。


「どうしてここにいるんだ?」


 ネックレスは正確に女の手元へ戻った。彼女の指先には一匹の青い蛍が止まっている。

【青い蛍が彼女の手元に?】


「でもあんたはどうやってあいつから降りたんだい?」


 ネックレスを見下ろしながら、彼女の口調には心底の好奇心が混じっていた。


【あいつ……あの老人か?】


「あらら。」


 虫の形をしたネックレスが突然彼女の手から飛び立ち、正確に俺に向かって飛んできた——避ける間もなく、胸にぶつかってよろめき、柱の陰から転がり出た。


 女が振り返る。青い蛍も一緒に舞い上がり、彼女の頭上を旋回した。


「ふふふ、あんただったのか、リィちゃん。」


「また会ったな、偶然だな……」


【本当はあんまり話したくないんだが。】


 彼女が何かを言おうとしたその時、小僧が突然俺の足元から飛び出した——噛みつきはしなかった。彼女の前で立ち止まり、鼻を彼女の手の甲にこすりつけるようにして嗅ぎ、尻尾をそっと振った。


 女は見下ろして、一瞬間を置いた。

「俺のことを思い出したのか?」


 手を伸ばして小僧の額を撫で、それから歯をこじ開けて何かを確認するように覗き込んだ。

「やっぱり少し『栄養失調』だな。」


 手を離して立ち上がる。

「あいつは、肉を食える同族を羨んでるんだよ。」


【……確かに小僧にも肉を食べさせてやりたい。でもこの場所に普通の肉なんてあるのか?】


「リィちゃんはあいつを何て呼んでるんだい?」

「小僧。」

「ふふふ、名前すらつけてやらないのかい? リィちゃんの性格も大概だね——でもそうだな、あんたの気持ちは確かに犬にやるものじゃない。」


「あいつに名前があるのか?」

「あるよ。」

 彼女は間を置いた。

ラン。呼んでみな。もっと素直になるかもしれない。」

「どうしてそれを知ってるんだ?」

「ここにいる彼女は、かつてあいつの主人だったんだ。」

 彼女が小僧を一瞥した。

「ちょうど会う機会があってね。」


【なるほど、小僧がここを知ってると思ったのも無理はない……あいつは元々ニクスのものだったのか。】


「それならお前たちは知り合いなのに、なんで俺にネックレスを届けさせたんだ?」

「だって、もう彼女に会いたくないことがたくさんあるからね。」

 女が手を上げると、青い蛍が降りてきて、指先の周りを一周した。

「彼女もきっと同じだよ。」


「わかった。じゃあ今回の報酬は?」

「欲張り欲張り欲張り! やっぱりリィちゃんだね。」


 彼女がマントに手を入れ、灰白色の骨の節を取り出して、軽く投げてよこした。

「これを取っておきな。扉を開けるのに役立つはずだ。」


 受け止めると、掌に冷たい感触が広がった。骨節は見た目よりもずっと重く、長い間押し固められた灰の塊のようだった。


「これも何なんだ?」

晨骨シンコツだよ。もう使ったから、持ってても仕方ない。」


 どうやって使うのか、どこから来たのか、彼女は説明しなかった。


「そうだ、リィちゃん。」

 彼女は何かを思い出したように言った。

「角が先に折れ、斑紋が初めて現れる。斑紋が散れば、足のないものが尻尾を出す。」

「どういう意味だ?」

「ここに長くいてようやくわかったんだ。」

 彼女は顔を上げ、頭上を旋回する青い蛍を見た。

「あんたにはあれが道を教えてくれる。もうだいぶ楽をしてるよ。最初の頃の俺は、そんな運もなかった。」

「お前——」

「また次の世界で会おう、リィちゃん。」

 振り返らなかった。

「あんたに想われる人たちが本当に羨ましいよ。俺がそう言えば、あんたも俺を想ってくれるかい?」

「それはない。」

「ふふふ……あんたの愛情はますます近づきたくなるね。」


 空間に亀裂が走った。彼女が足を踏み入れると、亀裂は閉じた。


 青い蛍が空中で数回旋回し、俺の方へ漂ってきて空中で止まった。まるで待っているかのように。


 掌の中の晨骨を見下ろす。

 灰白色の骨節は、長く燃やされた灰のように感じられた。


【「晨骨……もう使ったから、持ってても仕方ない」】


 何に使うのか、彼女は言わなかった。

 聞く暇もなかった。


【でもあの言葉——「角が先に折れ、斑紋が初めて現れる。斑紋が散れば、足のないものが尻尾を出す」——】


【斑紋は豹のことで、足のないものは蛇だ。そして角は……三番目の柴の山が引き寄せるものだろう。】


 まずはそれを見つけなければ。


「行くぞ。」

「どこへ?」小僧が聞く。

「三番目の柴の山を探すんだ。」


 小僧が尻尾を振り、回廊の方を向いた。

 飛び乗ると、小僧は再び闇の中へと駆け出した。

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