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転生ぬいぐるみ、俺は〈十八〉の全女ソウルライクBOSSたちに真の終局をもたらす!  作者: 野間羊
第5巻 ニクス編

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第2章 光術(コウジュツ)

赤い蛍がまだ前方を飛んでいる。俺は小僧に乗ってその後ろを追っていた。


その光は果てしない闇の中で細い糸のように細く、少し気を抜けば切れてしまいそうだった。


やがて火光がアーチ状の入り口を照らし出した——二枚の石扉の縁が浮かび上がり、扉の向こうはさらに深く、より重い闇が広がっている——そこで初めて、ここが本当の回廊の入り口だと気づいた。


【そうだよな、回廊があんなに広いわけないよな。】


小僧は迷わず、蛍を追って中へ駆け込んだ。


入った途端に違和感を覚えた。両側の石壁が肩に張り付き、頭上は低いアーチが押しつぶしてくるようだ。蛍の光は壁に押し込められ、照らせる範囲が一気に狭まった。


影も一緒に押し込まれてきた。石の隙間から這い出し、天井のひび割れから染み込んでくる。まるであらかじめ待ち伏せしていたかのように。


蛍はどんどん遅くなり、光も徐々に弱まっていく。魔法で一掃しても、別の方向からまた現れる。藍ゲージは少しずつ減っていく。節約しようとするが、影は息をつく暇すら与えない。


もう少し走れば広い場所に出られると思ったが、蛍が突然止まった。


光の先は行き止まりの壁だ。冷たい石が塞いでいて、隙間すらない。


ちょうど藍が空っぽになった。織魔絨ショキジュウを取り出して握り潰そうとした瞬間、影が頭上から降りてきた——蛍を一飲みにした。


目の前が真っ暗になった。指を顔に当てても見えないほどの闇だ。


HPが減り始めた。速くはないが、着実に——何かに少しずつかじられているような感覚だ。


小僧が慌て始め、あちこちにぶつかりながら走り回る。骨が石壁に当たってドンドンと響く。


「小僧、走り回るな!」


止まらない。だが気づいた——走っている方向は壁にぶつかるはずなのに、ぶつかっていない。


耳を掴んで止めさせ、目を凝らして前方を見る。


かすかに光が見えた。


【まだ生きられる!】


「光の方へ走れ! 小僧!」

「光光光!」


小僧が興奮して突っ走る。するとその光が動いた——


小僧が即座に止まり、後ろへ大きく飛び退いた。


あの光は人の顔だった。闇に浮かぶ人の顔が、微動だにせずこちらを見つめている。


【……何だあれ? でもどこかで見たような……】


「まさかここでまた耳に会おうとは、偶人ぐうじん。」


【……「大師」だ。でもあの仮面が光ってるのが何より不気味だ。】


「どうしてここにいるんだ?」

「悟りは闇の中でこそ得られるもの。故に吾もここに来た。ただし闇には妖しきものあり、故に面に光を灯してこれを追い払う。」

「悟りを求めて? 錆骸丘サビガイオカで本を探してた時みたいに?」


「大師」の仮面に歪んだ笑顔が浮かんだ。

「お前がそう思うなら、そう言っておこう。」


【まあいいや。欲情だの何だのは、悟りが足りなきゃ確かに理解できないものだ。】


「それより、お前には明かりがないのに、この闇の中でどうやって歩いてきたんだ? あの化け物に襲われなかったのか?」

「蛍の光に導かれて来たんだ。そしたら行き止まりに着いて、影に蛍を食べられた。」

「蛍? 守護者のものか?」

「そうだ。お前も見たことあるだろ?」

「もちろん。迷い人はいつもあの小さな光に導かれて道を知る。もしお前の言う通りなら、それを救うのが先決だ。」

「まだ救えるのか?」

「吾の光術コウジュツなら、影を一瞬だけ退けることができる。その間に蛍を救い出せるだろう。そしてこの闇を絶つには、お前がちょうどいいタイミングで来た。吾も長い間探して、ようやく壁に文字を見つけたのだ。」


「大師」が壁の埃を手で拭う。埃がざらざらと落ちて、下から発光する文字が現れた。


烈陽レツヨウの一部をここへ持ち帰れ。そうすれば神の影は隠れる場所を失う。——柴の山に火を点けよ。」


【烈陽……神の影……彼らが崇拝しているのは太陽なのか? それで「神の影」って誰のことだ……】


何度も読み返したが、意味はよくわからなかった。でも少なくとも次に何をすべきかはわかった——薪を探して火をつけることだ。


「『大師』、手伝うよ。でも影を一時的に追い払う方法を教えてくれ。あと、これあげる。」


泣き顔の銀鈴を彼女に差し出す。


【こんなに暗い場所で彼女に会えるなんて、シエルの言う通りだな。】


「我が友よ、もう直してくれたのか? 持ってきてくれてありがとう。この光術、お前に教えよう。」


「大師」は手のひらを握ったり開いたりして、温かい光を放つ奇妙な符文を浮かび上がらせた。

「打て。」


彼女がしゃがみ込み、手を差し伸べた。手を触れようとした瞬間、小僧が近づいてきてペロリと舐めた。


符文が消えた。


「おや、まさかここに犬がいるとは気づかなかった。可愛らしいことだ。だが符文はその舌に付着した。偶人は構わないだろう?」


【可愛い? この審美眼……さすが彼女だ。】


小僧の口がパクパクと開閉し、骨がカチカチと鳴り、舌をクルクルと動かしている。何かを味わっているようだ。


【ちょっと待て……「構わない」?】


「つまり符文が小僧の舌に移ったってことか?!」

「然り。」

「じゃあどうすればいい? 取れるのか?」

「可能だ。ただし舌を出させてからまた引っ込ませ、その間に手で触れなければならない。」


【舌に触れるのか? やめておこう。助けてもらったことは確かだが、あのよだれはもうたくさんだ。】


「じゃあいいや。そいつに付いたままで使えるだろ?」

「おそらくは……」


「大師」の言葉が終わらないうちに、小僧の全身が突然光り始めた。


まず毛皮が、次に骨が——犬全体が光を放ち、炎のような光が表面を揺らめき跳ねながら、周囲の闇を何重にも押し戻した。


「これは……?」

「教えようとしたが、まさか自分でやってのけるとは。それならば、汝らの幸運を祈る。吾はここで少し休んでから行く。」


「大師」は向きを変え、地面にあぐらをかいて座った。仮面の光も暗くなり、その全身は闇に溶け込んでいった。最初から誰もいなかったかのように。


見下ろすと、小僧の毛皮はまだ輝いている。尻尾は炎のように揺れ、石壁をはっきりと照らし出している。


【まあいい、これで頼れるのは小僧だけだ。】


光る小僧の首をポンポンと叩いた。

「行くぞ。薪を探しに。」

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