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転生ぬいぐるみ、俺は〈十八〉の全女ソウルライクBOSSたちに真の終局をもたらす!  作者: 野間羊
第4巻 カタイナ編

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第8章 首を長くして待つ

 ぴょんぴょん。ようやくあの騎士に追いついた。


 彼女は看守を叱っていた。


 そこで初めて気づいた。看守はさっき見た二人だけじゃないらしい。やっぱり半分半分——左半分の体と右半分の体——だけど、武器と鎧は全然違う。


 目の前の二人は、武器が長い棒と腰の長い縄。鎧はもっと軽そうで、色も鮮やか。組み合わせも先の二人よりずっと見映えがする。


「よくも鍵を無くしたな! 鍵は常に身につけろ。使い終わったらちゃんと施錠しろ。わかったか!」


 騎士の怒号には威圧感があった。


 彼女は鍵を投げ飛ばした。長い棒を持った看守がすぐに棒で受け止め、自分の手元に滑らせた。


「旦那、それは我々が無くした鍵ではありません。」

 二人の看守が同時に否定した。


【旦那? 彼女は看守よりずっと地位が高いのか。】


「違う? じゃああの二人が無くしたんだな。本当に役立たず。何もかも自分でやらなきゃならんのか!」


「お怒りを鎮めてください、旦那。あの二人にはもう一度その件を強調します。絶対に間違いは起こさせません。」

「好きにしろ。あそこがちゃんと施錠されているか見に行く。」

「旦那、もう十回も行かれました。あれ以上行くと、我々が止めなければならないとあなたがおっしゃったのですが……」

「いや、絶対に行く。行かなければ。もし施錠が外れていたら、『私』がまた出てきてしまう。」


【「私が出てきてしまう」ってどういう意味だ? 彼女はここにいるじゃないか。】


「旦那、また不安が始まっています。通すわけにはいきません。」

「どけ! いったい誰の言うことを聞いているんだ!」

「あなたの言うことを聞いています。しかしあなたは『あの場所には十回までしか行かない』とおっしゃいました。」

「邪魔するな!」


 騎士は言葉もなく巨槌を振りかざして殴りつけた。

 長い棒がすぐに受け止め、衝撃で棒がしなり震えた。


「やはり旦那をお止めできないとわかりました。無用な内輪揉めはやめましょう。行きたいなら行ってください。」

「最初からそうすればよかったのに。」


 騎士はまた巨槌を肩に担ぎ、腰を曲げて通路の一つに潜り込んだ。


 その方向……小さな凹みの一つだった。


 でもまだ動けない。看守が彼女を呼び止めたからだ。


「旦那、鎖魂獄サコンゴクに外の者が現れました。閉じ込めましょうか?」

「外の者? あいつらは『私』を刺激する……閉じ込めろ! 不確定要素は全て閉じ込めなければならん!」

「では……」

「巡回を強化しろ! ここに属さない存在は一人残らず見つけ出せ!」


【そんな命令を出すのか? やられたな。潜伏のリスクが急上昇だ。】


「承知しました。」


 二人の看守は恭しく頭を下げ、通路から騎士の足音が聞こえなくなるまで動かなかった。


「さて、この鍵、いったい誰が持っていったんだろう。」

 長い縄を装備した看守が、長い棒の手から鍵を縄でちょいと引っ掛けて繋ぎ、自分の縄を適当なところで切り離して、強化版キーホルダーにした。

 そのまま首に掛けた。これじゃもう盗めない。


「誰であろうと、またこの鍵を奪いに来るだろう。我々はじっと待っていればいい。」

「同意。」

【完全に見透かされてるな。半分だけの頭でもやっぱり賢い。】


 厄介なことになった。


 あの女が言ってたのは、これが万能鍵だってことだ。


 それに一番の問題は、この二人の看守がここに居座って動かないことだ。もしあの騎士を追いかけようと思ったら、どうしても彼らの目をかいくぐらなければならない。


【避けられない。戦闘の準備をしよう。】


 武器はある。状態も良好。ここから出て服を着れば、小僧もいる。二対二だ。

【小僧、一緒に戦ってくれるか?】


「カチカチカチ。」


 骨の関節が擦れる音と共に、小僧の空腹感が一瞬で込み上げてきた。


 もっと腹が減った。つまり小僧の闘志が燃え上がったってことかもしれない。


 よし。今度こそ、思う存分食わせてやろう。

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