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転生ぬいぐるみ、俺は〈十八〉の全女ソウルライクBOSSたちに真の終局をもたらす!  作者: 野間羊
第3巻 ソノラ編

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第3章 発条と機械

 まずは教会の中で歩いてみた。んん、なんか慣れないな? 靴を履いたら、速度は確かに上がった——たった5%だけど、ないよりはましだ。


 でもこれから走るときは、少しでも速いほうがいい。


 朔に別れを告げて、また一階へ。


 イントロが流れる。おなじみの点歩。あの怪物たちに合わせて、完全についていける。


「おやおや、小さなやつ、足取りがもうそんなに硬くないじゃないか。面白い面白い、その調子で頑張れよ~」


 またあの声がした。見物して楽しんでいるような口調だ。たぶんこいつがソノラだろう。なるほど、彼女はこういう面白がって見てるタイプなのか。


 ペアダンスも、完全について行けた。スタミナゲージは四分の一しか減ってない。


 よし、サビが来た。


 ドラムがどんどん激しくなり、動きの幅も大きくなる——指を高く上げて、スナップを打ち、腕を振り、回転する。スタミナは当然減っていくけど、どの怪物とも必要な距離を保っている。まだ半分以上残ってるから、最後まで踊りきれるはず。


 でも変なことに、踊れば踊るほど疲れるはずなのに、体はどんどん軽くなっていく。


 音楽のせいか? それともソノラの能力か?


 わからない。ただわかるのは、みんなが同じ拍子に乗っていて、一人みたいに揃っていることだ。


 最後の動き——格好いいとは言えないけど、まあ特徴的なやつ。


 思わず笑ってしまった。


 初めて感じた。こんなにたくさんの人——いや、怪物たち——と一緒に踊って、音楽を楽しむのが、こんなに気持ちいいなんて。現実じゃ経験したことないのに、この世界に来て逆に経験できた。


「素晴らしい! みんな! 完璧なダンスだった! 新しいお友達にも拍手を贈ろう!」


 すると、彼らは本当に拍手をした。


 ……ただ、音楽なしの拍手の音は、彼らにとってよほど難しいらしく、俺がさっき踊っていた時よりずっとぎこちない。


【まあ……照れくさいけどな。】


 頭をかきながら、笑った。


 拍手がまだ続いている。二階へ続く石段が、壁からゆっくりと伸び始めていた。一段一段、しっかりと。


 その時、隅っこで青い蛍がちらっと光った。飛んできて、俺の周りを一回りして——それから飛び去った。


 思わず一歩追いかけた。胸が軽く震えた。心臓の鼓動が一つ増えたみたいに。


【……なんだこれ?】


 走って見に行った。地面には何もなかった。


【まあいい。先に上ろう。】


「二階に行くよ。ありがとう。」


 ……なんでこんなに丁寧なんだ。こいつらに踏み殺されたこともあったのに。


 ところで、この心音閣、全部で何階あったっけ? 忘れた。


 ——


 二階。


 何体かの発条人形ゼンマイニンギョウが静かにその場に立っていた。陶器のような肌、関節ははっきりと球状に繋がれていて、背中には発条の鍵が刺さっている。


 微動だにしない。ショーウインドウに飾られた展示品のように。


「二階のみんなは……機械舞キカイブがお好き~」


 またあの声が響く。


 機械舞?


 音楽が始まった。ディスコみたいな奔放な熱波じゃない。ファンク——ドラムが硬く、ストップの効いたビート。でもあのストップは休みじゃない、「電気」が一瞬止まったみたいな感じだ。


 人形たちが動き出した。


 滑らかな動きじゃない。カクカク動く——手を上げて、カクッと止まり、肩が微かに震えて通電しているよう。足を上げて、カクッと止まり、膝が不自然な角度に折れる。頭が先に向きを変え、それからゆっくりと体が続く。


 まるで錆びた機械に突然電気が通ったかのよう。


 あるいは、誰かが体内で発条をぐるぐると巻いているかのようだ。


 しばらく見つめていた。動きはとても遅いけど、関節の一つ一つが震えている。「動きたいのに何かに引っかかっている」感じが、見ているだけで疲れてくる。


【このダンス、拷問かよ……】


 スタミナはゆっくり回復しているけど、どれくらい静止しているかわからない。


 もう行くべきか?


 一歩前に進んだ——


 人形が突然動いた。


 踊っているんじゃない。攻撃だ。カクカクとした動き——手を上げて、カクッと止まり、それから力一杯叩きつけてくる。


 まともに避けられないのか?


 100ダメージ。


 するとすぐに、傷口から電流が走り込んできた。体中がびりびりと痺れて、何かに噛みつかれて離されないみたいだ。


 さらに50ダメージ。


【ダメだ……リズムがない時は、まったく動いちゃいけないみたいだ。】

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