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転生ぬいぐるみ、俺は〈十八〉の全女ソウルライクBOSSたちに真の終局をもたらす!  作者: 野間羊
第3巻 ソノラ編

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第2章 ディスコ災難

 さっきまで俺の周りを回っていた杭が次々と飛び去り、ディスコミュージックを流し始めた。


 怪物たちはすぐに動き出した——前点歩まえてんぽ、ゆっくりとリズムを取りながら、イントロが終わるのを待っている。


【服はボロボロで、カビが生えて、虫までいる。でもダンスはめちゃくちゃ上手い。】


 ドラムのビートが力強くなり、彼らはその場で足踏みを始めた。カビ臭さと埃が混ざって、鼻がむずむずする。


「おやおや、小さなやつ、雰囲気を壊しちゃダメだよ~」


 その言葉と同時に、全ての怪物が一斉にこちらを向いた。


 目つきは全部敵意で満ちている。


 慌てて体を揺らし、二歩踏んでみた。


 やっと彼らは顔を戻した。


 それから彼らは、スリー・ステップ・アンド・タッチに変わった。


 俺が一拍遅れると、彼らはこちらへ少し移動してきた。


【……わかった。リズムについて行けなければ終わり。ボス戦より難しい。】


 慌てて追従する。このクソダンス、スタミナを消費する! でも止まれない。耳でリズムを聴きながら、スタミナゲージも気にしなきゃいけない。頭がオーバーヒートしそうだ。


 次に、彼らは二匹向かい合わせになり、ペアダンスを踊り始めた。


 一組一組の影が交錯し、まるでトンボが水面をなぞるように軽やかで、時折くるっと回転する動きもあった。


 俺だけ一人、ぼんやり立っている。


 彼らは踊りながら、またこちらに寄ってくる。


【リズムを外したらやられるだけじゃなく、パートナー不在でもダメ? こんなルール、ふざけてる!】


 急いで怪物の群れをざっと見渡す。


 一匹だけはぐれ者がいた。囲まれて中から出られない。


 その動きは明らかに他のより半拍遅く、手足も少し硬くて、まるで特別に排除されているようだ。


 突っ込んでいき、その目の前に立った。


 周りの怪物たちはようやくリズムを取りながら散っていき、俺のために小さな輪を作ってくれた。


 ほっと一息ついた。


 でも視界の端に——まだ何匹かはぐれ者がいる。


 次の瞬間、彼らは他の怪物たちに囲まれ、抵抗する間もなかった。


 タッタッタ——


 リズムがどんどんタイトになる。


「パートナー」に合わせてゆっくり移動しながら気づいた——彼らは同類さえも容赦しない。


 押しのけられた怪物たちは、七つの穴から血を流し、立っていられず倒れ、他の怪物たちがその上を踏みつけていく。口元から血の泡が溢れ出るが、踏みつける側は一瞥すらくれない。


【なんとかリズムにはついていけてる……でもスタミナがもうすぐ尽きる。もし止まったら、俺も……】


 音楽が突然炸裂した——サビだ。


 このリズムは知ってる。前に動画で見たことがある。


 指を高く上げて、振る。そして腕を振って、指を鳴らす。ディスコの定番ムーブだ。


【終わった。】


 スタミナゲージが空になった。


 もう全然踊れない。腕は途中でだらりと下がり、足も歩を進められない。


 俺だけリズムを外した。


「パートナー」がキレた——奴が近すぎて、うっかりしているうちに、腕を振った一撃が横から飛んできて、直接地面に叩きつけられた。


 鉄板で叩かれたくらいの力だった。


 顔面から着地。


 耳鳴りがして、目の前が暗くなる。続けて全身を踏みつけられる。


 30ダメージ、30ダメージ、30ダメージ……


 HPが減っていく。踏まれるたびに布地が裂ける音が聞こえ、綿が裂け目から押し出される。


 スタミナが少し回復したけど、起き上がれない。体を起こそうとするたびに、どこかの蹄が踏みつけてきて、地面に押し戻される。


 死にかけた時、あの声がまた聞こえた。


 口調は軽やかで、まるで面白い実験を評価しているようだった。


「あらあら——リズムについてこれなかったお友達は脱落だね。残念残念。じゃあ続けようか?」


【残念じゃねえよ!】


 ———


 目が覚めた。


 体中の糸が全部切れていた。左腕の糸は完全に切れ、右足のも半分ほど緩んでいた。胸は踏み抜かれて穴が開き、綿が外に飛び出している。


「大丈夫? リリィ、どうしてそんなに糸が切れてるの?」


 朔の声が頭の上から聞こえる。心配でいっぱいだ。彼女が俺を捧げ持つ動作は、いつもよりずっと優しく、バラバラになりはしないかと気を遣っている。


「全然ディスコのリズムについていけなくて、踏まれちゃったんだ。」


 力なく言う。


「あの怪物たちの踊りが上手すぎて、ステップすら合わせられなかった。」

「ディスコって何ですか?」

「なんていうか……踊りの一種。テンポが速いやつ。普通の人でも踊れるし、特別な場所もいらない。」

「踊り……?」


 朔が首をかしげて、何かを考えているような表情を浮かべた。


「昔ちょっと習ったことがあって……リズムさえ覚えれば——ステップがどう変わっても、メロディーの強拍弱拍は騙せない。縫い物と同じで、針目が揃っていれば糸は歪まない。」


【朔の不思議な例え話……可愛い。】


「でも俺の問題はスタミナ不足なんだ。」

「私がくれた祝福だけじゃ足りませんでしたか?」

「足りない。全然足りない。」

「それなら、これが必要かもしれませんね。」


 一足の靴。炎の色をしていて、とても綺麗だ。甲には細かい縫い目が施され、針の目は印刷したように整っている。


「あなたを待っている間に縫っておきました。」

「ありがとう、朔……」


 すぐに履いてみる。


【—システム通知:守護者からの贈り物。従来の祝福効果を置き換えます——スタミナ消費を20%軽減します。—】


 やっぱり祝福は二つもくれないか。でも消費20%軽減……多分流れの休憩までは持つだろう?

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